Thursday, December 29, 2011

2011年回顧


『週刊読書人』年末回顧総特集号の「写真」欄に寄稿しました。荒木経惟、稲垣尚友+大島洋、大友真志、多木浩二各氏の仕事について触れています。

「写真(年末回顧総特集のうち)」、『週刊読書人』2011年12月23日号、7面。

Sunday, December 25, 2011

最近の那覇


12月21日(水)—22日(木)那覇。那覇市歴史博物館、沖縄県立図書館で伊志嶺隆の調査。県立美術館で常設展、池袋モンパルナスの画家—佐多勝、日本の若手アーティスト、沖縄美術をめぐる旅—まなざしの、向こう側とこちら側。2004年米軍ヘリ墜落事件の逸話に基づく照屋勇賢《For the World to Come》。那覇と東京の温度差20度。

Tuesday, December 20, 2011

ユリイカ臨時増刊号 石川直樹


ユリイカの臨時増刊号に以下の文章を寄稿しました。写真集『CORONA』についてです。

「時と形、石川直樹『CORONA』」、『ユリイカ1月臨時増刊号 総特集 石川直樹』2011年12月、103-108頁。

Wednesday, December 14, 2011

大学院進学説明会


明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻では、「大学院進学を勧める会」を以下のように開催します。明治学内生が対象ですが、外部の方もお気軽にご参加下さい。関心のある方は声をかけていただければ、詳しい相談に乗ります。

ディジタルコンテンツ系の修論指導を行う専任教員は管啓次郎さん、宮下芳明さん、福地健太郎さん、波戸岡景太さん、私。われわれのほかに特修科目を担当する教員は大澤真幸さん、北島敬三さん、近藤一弥さん、陣野俊史さん、橋本直さん、浜口稔さん。つねに興味を持って取り組めば相当に知見を広げることができるはずです。また、自由闊達に研究を進めていける環境にあると思います。

では20日に会いましょう!

*****

新領域創造専攻主催「大学院進学を勧める会」


日時 12月20日(火) 12:10~12:50
会場 A302(定員80名)
主催 明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻

2008年に最初の入学生を迎えた明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻は、「安全学系」「数理ビジネス系」「ディジタルコンテンツ系」の3系に分かれ、文・理の諸分野の融合に立って、現代地球社会のさまざまな問題を考える研究と創造にとりくんでいます。

「大学院進学を勧める会」では、新領域創造専攻とは何か、そして大学院進学の意義とは何かを、分かりやすく紹介します。

この機会にぜひ気軽に参加して下さい !

内容

1 開会のあいさつ・・・・・・・・・・・・・ 向殿政男
2 新領域創造専攻とは?・・・・・・・・・・ 宮下芳明
  大学院修士課程とは?・・・・・・・・・・ 宮下芳明
3 現役大学院生からのメッセージ
  (1)安全学系
  (2)ディジタルコンテンツ系
4 質疑応答
5 閉会のあいさつ・・・・・・・・・・・・・ 管啓次郎

Wednesday, December 7, 2011

川から海へ


ただいま開催中。管啓次郎さんの研究室主催の企画展です。倒木に何度も行く手を阻まれながらも、ゆっくりカヌーで進む山田龍太さんのビデオが面白かったです。

川から海へ。人の生活は陸の水と海の水をむすぶ水系に沿って展開します。
その流れを旅しながら、音に耳を傾けながら、土地に生命を与える水のあり方を探ります。
同時に、世界各地の人間の想像力が川を海をいかに捉えてきたかも探求したいと思います。
明治大学理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系・管啓次郎研究室がお贈りする「WALKING」「樹木」に続く第3弾の展示です。

◆ゲスト作家 兼田言子(写真家)、山田龍太(カヌーイスト)◆

■会 期 2011年12月3日(土)~2012年1月9日(月・祝)
※12月28日(水)~1月4日(水)は休館
平日 9:00~19:00 土 9:00~18:30
日・祝、12月26日(月)~27日(火)、1月5日(木)~7日(土)
10:00~16:30

■会 場 明治大学生田図書館Gallery ZERO
〒214-8571川崎市多摩区東三田1-1-1 TEL 044-934-7945
※一般の方もご来場いただけます。お車でのご来校はご遠慮下さい。

■主 催 明治大学理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系・管啓次郎研究室

■問合せ 明治大学理工学部総合文化教室
TEL:044-934-7284 Fax:044-934-7908

Friday, December 2, 2011

『混成世界のポルトラーノ』発売


ヒロ、ラハイナ、ホノルル、北京、南台湾、ボルネオ、大連、モントリオール、パリ、ダッハウ、ネヴァダ、タスマニア、デリー、大東島、洛山。同僚たちとの研究プロジェクトの成果が、旅をめぐる紀行/批評というめずらしい形の本になりました。左右社から12月7日発売。ぜひお手にとっていただければ幸いです。

「デリー、大東島、洛山」、管啓次郎・林ひふみ・清岡智比古・波戸岡景太・倉石信乃『混成世界のポルトラーノ』左右社、2011年、201-257頁。

Wednesday, November 30, 2011

久高島、那覇のあーまん


11月10日(木)-13日(日)久高島と那覇を訪れた。静かな島を自転車で回ると道端や海岸であーまん(ヤドカリ)を多く見つけた。12日(土)に那覇に戻って、県立美術館で「東松照明と沖縄 太陽へのラブレター」、ジュンク堂那覇店で高良勉さんと仲里効さんの講演。講演後、高良さん仲里さんに川満信一さんが加わって喫茶店で雑談をしているとき、高良さんと川満さんがなぜかしきりにあーまんの話をされた。とくに八重山に残る創世神話の主人公で、ニンゲンの祖先としてのあーまんの存在は示唆的だ。間借り人・非所有者。当山昌直氏の研究によればあーまんの生息地と古風葬の行われた場所がほとんど重なっている。あーまんの神話は、奄美・沖縄にみられたアマン文様の手の針突(入れ墨)に痕跡として定着し、「アーマンユー」(昔の世、神代)や「アーマンチュ」(天人、特に巨人神)とも関わりがあるという(「沖縄の古風葬とオカヤドカリ類」「オカヤドカリに関する民俗的伝承」。安渓遊地・当山昌直編『奄美沖縄環境史資料集成』南方新社、2011年所収)。夜、再び美術館。月夜の前庭で歴代の「とぅばらーま」大会の優勝者を集めた「夜会」を聴く。トリは宮良康生先生で出身地の与那国ヴァージョンが強く心に残る。
http://www.youtube.com/watch?v=LtwLSUzI9pw

Sunday, October 30, 2011

LOVE GAME LOVE @新・港村Cafe LIVE 2011


11月3日(祝・木)、ARICAの「LOVE GAME LOVE」が、横浜の新・港村Cafe LIVE 2011に登場します。巨大なシーソーを使って展開する恋愛劇です。

11月3日(木祝)19:30 ARICA「LOVEGAMELOVE」  料金:一般前売2,300円/学生・シニア(60歳以上)1,800円/高校生1,300円
http://shinminatomura.com/pdf/cafelive.pdf

演出:藤田康城 テクスト:倉石信乃 美術:高橋永二郎 衣装:安東陽子 出演:安藤朋子
恋する女はシーソーに乗る。細長い板の上下とそれに連動する光の明滅が、恋の道行きのたとえ、駆け引きのたとえだと仮定してみよう。 彼女はいまたちどころに滅び朽ちはてても決して後悔せず、いかなる地異にも動じない。これは恋愛の頑なさをめぐるゲーム、 つまり凡人が死の恐懼から逃れ「人でなし」へと変化(へんげ)するための唯一の作業工程である。

ARICA
演出の藤田康城、詩人・批評の倉石信乃、パフォーマーの安藤朋子、音楽家猿山修、テキスタイルコーディネーター・デザイナー安東陽子、 グラフィックデザイナー須山悠里、美術家高橋永二郎、プロデューサー前田圭蔵らを中心としたシアター・カンパニー。 身体とテキスト、音、装置の関係を根底からとらえ直す演劇実験を継続。2005年カイロ国際実験演劇祭で最優秀ソロパフォーマンス賞受賞、 2008年ニュヨーク公演、2010年インド・ニューデリー公演。2009年には越後妻有大地の芸術祭での「BankARTButterflyDream」に出演。

Thursday, October 27, 2011

混成世界のポルトラーノ展


週末から明治大学生田図書館Gallery ZEROで始まる展覧会に参加しています。実質的なキュレーターは波戸岡景太さんで、かつ展示するコンテンツをすごく手際よくつくってくれました。きょう、あすと展示作業です。

混成世界のポルトラーノ展のお知らせ

ポルトラーノ――。それは大航海時代に、イタリア、ポルトガル、スペインなどで作成された航海図のこと。
本展覧会は、明治大学理工学部総合文化教室の5人の研究者(管啓次郎 林ひふみ 清岡智比古 波戸岡景太 倉石信乃)が写真と紀行文と朗読によって描き出した、いわば現代世界を旅するためのポルトラーノです。
アジアからヨーロッパ、アメリカをへて、オセアニアまで。世界15箇所をめぐる旅に、どうぞご参加ください。

■会 期 2011年10月29日(土)~11月13日(日) ※11月1日(火)は休館
平日9:00-19:00 土9:00-18:30 日・祝10:00-16:30
※10月31日(月)は13:00-19:00

■会 場 明治大学生田図書館Gallery ZERO
〒214-8571 川崎市多摩区東三田1-1-1 TEL 044-934-7945
小田急線生田駅下車徒歩10分/向ヶ丘遊園駅北口下車→小田急バス「明治大学正門行」終点下車
※一般の方もご来場いただけます。入場ゲート右横の呼び出しボタンを押してお入りください。お車でのご来校はご遠慮下さい。

■主催・問合せ 明治大学理工学部総合文化教室
TEL:044-934- 7284 FAX:044-934-7908

Monday, October 24, 2011

山水、最終地点


昨日(10月22日)に横浜市民ギャラリーあざみ野で個展のオープニングに合わせて行われた、クォン・ブムンさんとのトーク・セッションには、大勢の方に来ていただきました。素材主義と狩猟の比喩への厳しい批判など、心に残る多くのお話を聞くことができて良かったです。会場では無料で展覧会の図録が配布されていますが、そこに小文を寄稿しました。

「山水、最終地点」、横浜市民ギャラリーあざみ野編・発行『クォン・ブムン写真展—山水—/横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展 ID—写された"わたし"—図録』2011年、n.d.[英訳:"Sansu, A Finishing Line," trans. Azusa Suga, Boomoon: Sansu/I.D.: Photographed "I "exhibition catalogue(Yokohama: Yokohama Civic Art Gallery Azamino, 2011), n.d.]*デザインは須山悠里。

「クォン・ブムン写真展—山水—」は、11月13日(日)まで。作品との静かな対話を促す空間です。同時開催の「横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展 ID—写された"わたし"—」は、シルエット、警察写真、人類学的写真、多数のヴァナキュラーなダゲレオタイプ、ティンタイプなどにより、写真と自己同一性をめぐって展開された歴史の一端をかいまみることのできる、見ごたえのある展示です。いずれも入場無料。

http://artazamino.jp/organized-events/special-exhibitions/boomoon_collection_20111022/

Friday, October 14, 2011

生誕125年 萩原朔太郎展


いま世田谷文学館で「生誕125年 萩原朔太郎」展が開催中(12月4日まで)。展覧会の図録に、以下の文章を寄稿しました。

「道の果て—萩原朔太郎の詩と写真」、庭山貴裕・中垣理子編『生誕125年 萩原朔太郎展 図録』世田谷文学館、2011年、60-64頁。

詳しい展覧会情報は以下のとおりです。
http://www.setabun.or.jp/exhibition/sakutaro/

10月30日(日)には萩原朔美さん、鈴木志郎康さんとの記念鼎談に参加します。

記念鼎談「映像の詩人・朔太郎」
出  演 萩原朔美(映像作家)×鈴木志郎康(詩人・映像作家)×倉石信乃(詩人・写真批評)
日  時 10月30日(日) 午後2:00~3:30
会  場 世田谷文学館1階文学サロン
参 加 費 1000円(展覧会入場券付)/事前申込みによる抽選150名

Thursday, October 13, 2011

クォン・ブムン写真展「SANSU」


来週10月22日(土)午後3時半から、横浜市民ギャラリーあざみ野で、韓国の写真家クォン・ブムンさんと対談を行います。ブムンさんの個展の関連事業です。ぜひお越し下さい ! 以下は市民ギャラリーのHPからの転載です。

クォン・ブムン×倉石信乃対談

アーティストと研究者という関係を超えて親交を深めるお二人が、本展出品作やこれまでの作品について語ります。
2011年10月22日(土) 15:30~
出演:クォン・ブムン、倉石信乃(明治大学准教授・写真史)
会場:横浜市民ギャラリーあざみ野 展示室1
入場無料、申込不要


クォン・ブムン写真展「SANSU—山水—」
2011年10月22日(土)~11月13日(日)
※10月24日(月)休館
10:00~18:00
横浜市民ギャラリーあざみ野 展示室
入場無料

主催:横浜市民ギャラリーあざみ野(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
共催:駐日本国大韓民国大使館 韓国文化院
後援:韓国文化芸術委員会、横浜市文化観光局、神奈川新聞社、tvk、RFラジオ日本、FMヨコハマ、横浜市ケーブルテレビ協議会

ヨコハマトリエンナーレ2011連携プログラム
OPEN YOKOHAMA 2011 参加事業!

http://artazamino.jp/organized-events/special-exhibitions/boomoon_collection_20111022/

Thursday, October 6, 2011

公開講座「アメリカン・イメージ」

10月4日(火)夕刻から群馬県立女子大学で、連続公開講座の第一回目に以下の講義を行いました。コーディネーターは気鋭の写真論・表象文化論の研究者、日高優さん。

「ロバート・フランク、写真と映画の往還」、連続公開講座「現代アメリカ論[アメリカン・イメージ]」のうち、群馬県立女子大学、2011年10月4日。

http://www.gpwu.ac.jp/ext/class/23/brand.html

秋から冬にかけて、上州の乾いた、澄んだ空気は気持ちがいい。

Thursday, September 22, 2011

新井卓さんとの対談@東京綜合写真専門学校


10月1日(土)、ダゲレオタイプによる制作を続ける写真家の新井卓さんと対談を行います。新井さんには今年の1月に生田図書館Gallery ZEROで個展を開催していただきました。現在、川崎市市民ミュージアムで個展『夜々の鏡』開催中(10月10日まで)。

クロストーク
新井卓(写真家)×倉石信乃(詩人、批評家)
日時:10月1日(土)13:00~14:00
会場:東京綜合写真専門学校
定員:30名(予約不要、当日先着順)
料金:無料
<プロフィール>
新井卓(写真家)本学卒業生、講師
1978年川崎市生まれ、写真家。
横浜のスタジオを拠点に制作活動を展開。国内外の美術館、ギャラリー等で作品を発表する。
写真黎明期の技法ダゲレオタイプ(銀板写真)を独自に習得し、作品制作に用いる、現代において
数少ない写真家のひとり。

倉石信乃(詩人、批評家)
明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系准教授。
近現代美術史・写真史・美術館論。
1988-2007年、横浜美術館学芸員として「マン・レイ展」「ロバート・フランク展」「菅木志雄展」
「中平卓馬展」「李禹煥展」など数多くの展覧会を担当。
著書に『反写真論』、『スナップショット−写真の輝き』、『失楽園 風景表現の近代1870-1945』(共著)など。

新井卓 個展
『夜々の鏡』
川崎市市民ミュージアム アートギャラリー2
7月9日~10月10日

http://tcp.typepad.jp/toppage/2011/08/新井卓倉石信乃-クロストーク開催.html
http://www.takashiarai.com/index2.html

Wednesday, September 21, 2011

せなかあわせて展 関連企画


今週、明治大学生田図書館Gallery ZEROにて開催中の「せなかあわせて」展の関連企画として、緑画体験ワークショップと講評会をゲストをお迎えして実施します。

1 緑画体験ワークショップ

今回特別に出品していただいた美術家の村山修二郎さんによるワークショップです。「緑画」、すなわち土地の植物を素材として絵を描くという手法の実践編です。

日時 9月22日(木)13:00〜14:30

参加希望の方は12:50にGallery ZERO入口前に集合。参加無料、持ち物も特にありません。
ひごろ何気なく見過ごしている、生き過ごしている、生田の丘陵を見直す絶好のチャンスです。ふるってご参加ください。

2 講評会
横浜美術館学芸員として若手作家を積極的に支援・紹介する活動を展開し、現在開催中の横浜トリエンナーレではコーディネーターを務める庄司尚子さんをお招きして、大学院生による展示作品の講評会を行います。この講評会は、「ディジタルコンテンツ研究1」特別授業として実施するものです。

日時 9月23日(金)16:20〜17:50
講師 庄司尚子氏(横浜美術館 横浜トリエンナーレグループ コーディネーター)
場所 生田図書館Gallery ZERO

Friday, September 16, 2011

ARICA新作 LOVE GAME LOVE


ARICA新作のご案内です。前代未聞のシーソー演劇です。ぜひご覧下さい!

闇に響く声と闇へ微かに浮かぶ身体、恋する女の狂おしい言葉、
そして奇抜な仕掛けの無機質な装置、それらがどう結び合い生成してゆくのか。
ぜひ皆様にもその現場に立ち合っていただきたいと、切にお願い申し上げます。
藤田康城

演出・構成/藤田康城
テクスト/倉石信乃
出演/安藤朋子

装置・オペレーション/高橋永二郎
音楽・演奏/猿山修・高橋永二郎

衣装/安東陽子
宣伝美術/須山悠里
協力/岩品武顕・渡部直也・茂木夏子
制作/前田圭蔵

日時
2011年9月27日(火)- 30日(金)19:30開演(全4回)
・9/28(水)、9/29(木)は、終演後、ARICAメンバーによるアフタートークを予定しています。

会場
森下スタジオ Sスタジオ
東京都江東区森下3-5-6(地下鉄都営新宿線、 都営大江戸線「森下駅」 A6出口 徒歩5分)
http://www.saison.or.jp/studio/access.html

見学費
予約:2,000円 当日:2,500円
学生:1,500円(予約・当日共) 当日受付にて学生証をご提示下さい。

詳細・ご予約は、ARICAホームページをご覧ください。
http://www.aricatheatercompany.com/japanese/news/

問合せ:ARICA制作/前田圭蔵 080-1117-1571 info@aricatheatercompany.com

主催・企画制作:ARICA
助成:公益財団法人セゾン文化財団


なお、この上演は横浜、新・港村 Cafe Liveでも以下の通り上演いたします。

"LOVE GAME LOVE" in YOKOHAMA
BankART Life Ⅲ/新・港村 Cafe Live

日時 2011年11月3日(木・祝)19:30開演
会場 新・港村(新港ピア)横浜市中区新港2-5
主催 BankART1929

横浜公演の詳細は http://shinminatomura.com/ をご覧下さい。

横浜公演のお問い合わせ
BankART1929
TEL 045-228-8212
MAIL cafelive@bankart1929.com

「富士幻景」展評


artscapeに、IZU PHOTO MUSEUMで2011年6月9日〜9月4日に開催された「富士幻影 富士に見る日本人の肖像」展のレビューを書きました。

「マークと印—「富士幻影 富士に見る日本人の肖像」展評」、『artscape』2011年9月15日号。http://artscape.jp/focus/10010775_1635.html

若い学芸員が「富士幻景」のような冒険的な企画を思い切り実現できるのは、本当に素晴らしいことだと思います。願わくば継続されることを期待します!

Saturday, September 10, 2011

GRACE ISLANDS


大友真志さんの待望の写真集がついに発売されました! この素晴らしい写真集に以下の文章を寄稿しました。

「島の開け」、大友真志『GRACE ISLANDS—南大東島、北大東島』KULA 、2011年、n.p.

展覧会も新宿のフォトグラファーズ・ギャラリーで9月30日(金)まで開催中。会場では本夕19:00から、大友さん、仲里効さんとの記念鼎談があります。
http://www.pg-web.net/
http://www.pg-web.net/documents/event/2011/daitojima/index.html

Friday, September 9, 2011

REAR 特集「写真のドキュメンタリズム」


名古屋で発行されている芸術批評誌『REAR』の最新号 (特集「写真のドキュメンタリズム)」に、インタヴューなど関連する三つの記事が掲載されました。

東松照明・中平卓馬・倉石信乃・竹葉丈「写真家・東松照明全仕事 記念鼎談[採録]」、『REAR』26号、2-11頁。
「今、写真の記録性を考える」(インタヴュー)、リア制作室(聞き手・まとめ)、『REAR』26号、18-27頁。
原田環「写真分離派宣言とは何だったのか」、『REAR』26号、42-47頁。

他にも震災と写真を巡る記事のほか、写真研究者の論考も多く収録され、読みごたえのある一冊です。

入手方法は以下をご覧下さい。
http://2525kiyo.cocolog-nifty.com/

Thursday, September 8, 2011

せなかあわせて展@Gallery ZERO


明日9日(金)から、明治大学大学院理工学研究科ディジタルコンテンツ系の学生たちによる展覧会「せなかあわせて」展が、生田図書館Gallery ZEROではじまります。25日(日)まで。いま展示の真っ最中。賛助作品として、同僚の管啓次郎さんが画家の村山修二郎さんと共同制作した作品を展示。このほか、昨年某所で展示した私のポラロイド写真も出品されます。ぜひご覧下さい ! 

せなかあわせて展

この展覧会は、理工学研究科ディジタルコンテンツ系に所属し特に芸術分野を専攻する院生を中心に、そこに指導教員およびゲストが加わって開催されるものです。
私たちは映像、建築、彫刻、音楽など異なる表現分野を学び、それぞれの道筋をたどりながら、自分の思考を具現化するために作品を制作してきました。
「せなかあわせて」というタイトルには、お互いが「せなかあわせ」になることにより、対立を含んだ複眼的な視点によって、一つの空間を構成しようという意思が込められています。この機会にぜひご覧下さい。

出品者
鈴木甫見弥
中村絵美
橋口静思
村松良一

賛助出品者
管啓次郎+村山修二郎(画家、特別ゲスト)
倉石信乃

2011 年9 月9 日(金)→ 25 日(日)
明治大学生田図書館Gallery ZERO
〒214-8571 川崎市多摩区東三田1-1-1 TEL:044-934-7945
10:00 ~18: 30 ( ただし9/10・11・17・18・19・25 は16: 30 まで)
※会期中無休 ※一般の方もご来場いただけます。お車でのご来校はご遠慮下さい。
主催:明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系
問合せ:明治大学理工学研究科芸術学研究室 TEL:044-934- 7284 
FAX:044-934- 7908 E メール:kuraishi@isc.meiji.ac.jp

Friday, September 2, 2011

大友真志写真集記念トーク「孤島へ」


9月10 日(土)19:00〜20:30、新宿・photographers' galleryで大友真志さんの写真集『GRACE ISLANDS──南大東島、北大東島』刊行を記念した鼎談を、大友さん、南大東島出身の批評家・仲里効さんと行います。現在、写真展も開催中。ぜひお越し下さい !

大友真志写真集『GRACE ISLANDS──南大東島、北大東島』
刊行記念トーク「孤島へ」

仲里効(批評家)× 倉石信乃(写真史)× 大友真志
2011年9月10日(土)19:00~20:30
料金:1,000円 定員25名 ※要予約

http://www.pg-web.net/
http://www.pg-web.net/documents/event/2011/daitojima/index.html

Wednesday, August 31, 2011

須田一政「雀島」


須田一政さんの個展「雀島」が明日9月1日(木)から10月29日(土)まで東京・芝浦のフォト・ギャラリー・インターナショナルで開催されます。展覧会のリーフレットに以下の小文を書きました。

「雀島への片恋」、『P.G.I.Letter 230 須田一政 雀島』フォト・ギャラリー・インターナショナル、2011年、n.p.

9月15日(木)19:00〜21:00には、須田さんとの対談があります。すでに定員に達しキャンセル待ちを受け付け中とのことです。
http://www.pgi.ac/content/view/316/75/lang,ja/
http://www.pgi.ac/content/view/313/76/lang,ja/

Friday, August 26, 2011

8月の旅、北と南



8月4-6日、ゼミ旅行。石田智紀君、鈴木甫見弥君、中村絵美さん、村松良一君と。4-5日、夕張炭鉱跡をはじめ、旧空知支庁管内の幌内、奔別、赤平の各炭鉱を竪坑を中心に見て回る。赤平では急勾配のズリ山に登る。産業遺跡の保存と放置、それぞれの風景の様態、炭鉱のつくられる地形の類似性に着目した。5日夕刻に対雁を経由して札幌へ。OYOYO まち×アートセンターさっぽろで、『ろうそくの炎がささやく言葉』刊行記念の朗読会に参加。ARICA公演のためのテクスト「恋は闇」を読む。翌6日、管啓次郎さんと佐々木愛さんの展覧会「Walking歩行という経験」を観た後、会場のモエレ沼周辺の水系をたどって石狩川まで歩く。
8月26-28日、沖縄。台風が遅れ晴れた。27日、沖縄県立博物館と美術館の常設展。美術館では『東京美術学校で学んだ県人―平田善吉展』 『ニシムイ以降の美術家たち』『サイト・シーイング沖縄美術をめぐる旅~島嶼性と異化』の展示。戦後美術の理解が進む。南風原文化センターへ移動、沖縄戦を記録した展示が充実している。近くの沖縄陸軍病院南風原壕群20号を見学。文化施設を壕の近傍に建てることは大事。夜同センターで高良勉さんの出版記念パーティーに参加。28日、再び南風原文化センター交流研修室で、高良勉さんに中平卓馬の沖縄での活動について聞き取り調査を行なう。仲里効さん、西谷能英さんも同席。インタヴューは未来社刊の沖縄写真家シリーズの内、中平卓馬の巻に収録予定。

Thursday, July 28, 2011

札幌の朗読会


8月5日(金)19:00から、OYOYO まち×アートセンターさっぽろで、管啓次郎さん、文月悠光さん、佐々木愛さんとともに、『ろうそくの炎がささやく言葉』刊行記念の朗読会に参加します。

http://www.keisoshobo.co.jp/files/flyer_20110805.pdf

ろうそくの炎で本を読もう~月夜の朗読会
日 時 8 月 5 日(金)19:00(開場 18:30)
場 所 OYOYO まち×アートセンターさっぽろ(http://www.oyoyo16.com)
出演者 倉石信乃(詩人、明治大学准教授) 
    佐々木愛(美術作家)
    管啓次郎(詩人、明治大学教授)
    文月悠光(詩人)
    +当日サプライズゲストも? 飛び込み参加歓迎!
定 員 50 名(事前予約制、自由席) 入場料 無料
共 催 OYOYO まち×アートセンターさっぽろ、勁草書房
ご予約・お問い合わせ先 勁草書房 関戸(E-mail sekido@keisoshobo.co.jp)

参加ご希望の方はメールにてご連絡をお願い申し上げます。
メールタイトルは「8 月 5 日イベント参加希望」としていただき、本文に氏名(ふりがな)、
ご連絡先(電話番号、メールアドレス)、参加人数(お連れ様の氏名)をお知らせください。
受付後、返信をお送りいたします。

イベントや書籍の詳細は下記をご覧ください。
『ろうそくの炎がささやく言葉』特設サイト http: //lemurmuredesbougies. tumblr. com
勁草書房 HP http://www.keisoshobo.co.jp

Friday, July 15, 2011

北島敬三さんとの対談@東京堂書店


7月26日(火)午後6時30分〜20時、東京堂書店神田神保町店6階で、写真家の北島敬三さんとの対談を行います。北島さんが設立メンバーとして参加したphotographers' gallery は今年10周年。機関誌『photographers' gallery press』は10号目が刊行されたところ。これを記念した対談です。写真家がたとえカメラを持っていないときにも写真的に思考し学び行動することの意義を、photographers' galleryの活動から教えられてきました。実際、北島さんは元より、メンバーの若い写真家たちも充実期を迎えつつあります。当日は北島さんの近作をご紹介いただく貴重な機会にもなるはず。ぜひ、お越し下さい !

photographers' gallery press no.10刊行記念レクチャー・シリーズ
第1弾(全3回)
北島敬三+倉石信乃
photographers' gallery press の探究—写真という経験をまさぐること
7月26日(火)午後6時30分〜20時、東京堂書店神田神保町店6階
参加費500円(要予約)

電話03-3291-5181
tokyodosyoten@nifty.com

http://www.pg-web.net/news/?p=1576

神戸へ

7月13日(水)14:40〜17:50、写真家の宮本隆司さんに招かれ神戸芸術工科大学で映像表現学科・特別講義。エヴァンズとフランクについて話す。神戸の学園都市は初めて。翌14日(木)国立国際美術館の森山大道展・桑山忠明展に寄って帰京、猿楽町校舎に戻り大学業務。桑山の変化に驚く。

Tuesday, July 12, 2011

吉増剛造さん@東京藝術大学


7月19日(火)、吉増剛造さんを私が非常勤講師を務める東京藝術大学の「写真史」の授業に、ゲストとしてお迎えすることになりました。公開迫る映像作品の連続上映会「予告する光」の予告もさることながら、吉増さんは類例のない反写真家的な写真家というべき存在ですので、写真についてのお話もうかがえればと思います。吉増さんはまた、東松照明と荒木経惟についての極めて重要な批評家の一人であり、かつ写真同人誌『プロヴォーク』唯一のゲスト執筆者でもありました。外部の方にも聴講していただけますので、ぜひご参加下さい。
以下は東京藝術大学美術学部附属写真センターのHPからの転載です。

「写真史 」公開授業のお知らせ

ゲ ス ト :吉増剛造 氏(詩人)
担当教員:倉石信乃 先生(批評家/ 詩人)
日  時:7月19日(火)5限目(16:20~)
場  所:第3講義室

履修登録学生以外の人も聴講可能です。

吉増剛造 (よします ごうぞう)
1939年東京生まれ。慶應義塾大学文学部国文科卒業。在学中から詩作をはじめ、1964年の第一詩集『出発』以来、今日に至るまで先鋭的な詩人として国内外で活躍。代表的な詩集に、『黄金詩編』(高見順賞)、『オシリス、石ノ神』(現代詩花椿賞)、『螺旋歌』(詩歌文学館賞)、『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(芸術選奨文部大臣賞)他多数。写真集『表紙』(毎日芸術賞)など。詩作のほか、写真制作や銅版に篆刻する書を手がけるほか、近年は特に「gozoCine(eにアクサンテギュ)」」と称する個人映画の制作に集中的に取り組み、このうち19作品がDVDブック『キセキ—gozoCine(eにアクサンテギュ)』(2009年、オシリス刊)に収録されている。7月30日(土)から8月19日(金)東京・ポレポレ東中野にて、「吉増剛造映像作品2006-2011 予告する光」で全52作品を上映予定。

東京藝術大学美術学部附属写真センター http://geidaipc.exblog.jp/13943616/

「予告する光」公式ホームページ→ http://gozocine.info/

Saturday, July 2, 2011

人文科学研究所紀要+VIA MEDIA WORKING PAPERS

執筆原稿のうち、当プログに掲載していなかった2件を備忘のため録しておきます。

・「日本写真史における記録性と芸術性に関する総合的研究」、『明治大学人文科学研究所紀要』第68冊、2011年3月、281-298頁。
・「アンティゴネーの臨終」、『VIA MEDIA WORKING PAPERS 1』明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系、2011年3月、4-6頁。

Thursday, June 30, 2011

広島県美術展審査、吉野英理香写真展


6月29日(水)広島県立美術館で第63回広島県美術展写真系の審査(美術評論家の光田由里さんと)。審査の過程は一般公開された。展覧会は7月19日(火)〜7月31日(日)。夕刻わずかに時間ができて、大阪・Port Gallery Tで開催中の吉野英理香写真展「ラジオのように」に立ち寄る。カラー写真に替えた初めての個展。ささやかなリフレクションの、気品というべきもの。近頃刊行された同名の写真集については書評を書きました。

・「吉野英理香写真集 ラジオのように」書評、『日本カメラ』2011年7月号、155頁。

http://www.osiris.co.jp/jlr.html

展覧会は7月2日(土)まで。
http://www.portgalleryt.com/exhibitions/erika_yoshino.html

Sunday, June 26, 2011

吉増剛造さん@明治大学生田キャンパス


吉増剛造さんが生田キャンパスの授業にゲストで来られます。ホストは我が同僚の管啓次郎さんと、波戸岡景太さん。当日、私は大変残念なことに生田を離れているのですが、外部の方も見学できます。以下の詳細は、管啓次郎さんのブログからの転載です。
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来週水曜日(29日)、現代日本の最大の詩人・吉増剛造さんを、生田キャンパスにお迎えすることになりました。理工学研究科のオムニバス授業「新領域創造特論」で、ぼくが同僚の波戸岡景太さんとともに担当している回のゲストです。

近年は映像作品制作に集中している吉増さんの、映像最新作を見せていただけそうです。

時間は13時から14時半まで。明治大学生田キャンパス中央校舎6階のメディアホールにて。

外部からの見学も歓迎しますが、その場合、くれぐれも遅刻されないようにお願いいたします。生田駅からは徒歩10分以上かかります。汗もかきますが、丘の上は風が吹きわたる気持ちのいい場所です!
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「予告する光 吉増剛造映像作品2006-2011」が、7月31日〜8月19日、東中野ポレポレのレイトショーで ! 短編映画52作品を通観できるまたとない機会です。その予告編と公式サイトは以下のとおりです。
http://www.youtube.com/watch?v=14S8scyG-BU
http://gozocine.seesaa.net/

展評 ジョセフ・クーデルカ


『芸術新潮』7月号に、ジョセフ・クーデルカの展覧会評を書きました。

「「本来町を知っているべき人」のために」、『芸術新潮』2011年7月号、97-102頁。

展覧会「ジョセフ・クーデルカ プラハ1968」は東京都写真美術館で7月18日まで開催中です。
http://syabi.com/contents/exhibition/index-1353.html#event

平凡社から出版された大部のカタログ『ジョセフ・クーデルカ プラハ侵攻1968』は品切れのようです。
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/viewer.cgi?page=browse&code=277082

Tuesday, June 21, 2011

孤島論


昨日刊行されたばかりのphotographers' gallery pressの最新刊に寄稿しました。古典と近代の著作に見る「俊寛」という存在について、また昨年暮れに訪れた南・北大東島をめぐる写真について書いています。

「孤島論」、『photographers' gallery press no.10』photographers' gallery、2011年、79-94頁。

今号の「press」の目次は以下の通りです。

▼特集:ジョルジュ・ディディ=ユベルマン──イメージで思考する
*邦訳
「蛍の残存─第2章─」「イメージは燃える」橋本一径訳
*インタヴュー
「ジョルジュ・ディディ=ユベルマンに聞く」聞き手:橋本一径
本邦初、ディディ=ユベルマンへのロング・インタヴュー23頁!(日英併記)
*橋本一径
「《アトラス》──いかにして世界を背負うか」
*豊島重之
「獲物の作法/被射体の書法──オーギュスティーヌとシュレーバーをめぐって」

▼CONTENTS
倉石信乃「孤島論」
小原真史「富士写真小史 1853-1945」
平倉圭「時間の泥──ロバート・スミッソン《スパイラル・ジェッティ》」
前川修「ブルデュー『写真論』を読む」
土屋誠一「土地としての写真──阿波根昌鴻の写真について」
江澤健一郎「絵画という開かれた傷口──ジョルジュ・バタイユ『マネ』をめぐって」
中谷礼仁「Sense the Depth from the Surface──インド・ボーパール2011ワークショップ」
瀬戸正人「Varzea/バルセア──消えゆく土地」

大島洋「再録・写真展案内状「三閉伊」」

発行元/photographers’ gallery
判 型/B5判(W182 × H257mm)
頁 数/244頁
定 価/2,520円(本体2,400円+税)
発行日/2011年6月20日
ISBN978-4-903295-45-9 C0072 ¥2400E

詳細は以下をご覧下さい。
http://pg-web.net/home/information/press10/index.html

Saturday, June 11, 2011

嘉納辰彦写真集 旅するシマ


沖縄写真家シリーズ[琉球烈像]、第6巻『嘉納辰彦写真集 旅するシマ』(未来社刊)が発売されています。ウチナーンチュの生きるシマをたどって沖縄の島々だけでなくアルゼンチン、キューバ、ボリビアまで旅する写真家の代表作が収められています。栄町市場のあんまーたちの肖像も見ごたえがあります。

http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624900267#related

Friday, June 10, 2011

太平洋のスナップショット

明日というか、もう今日ですが、管啓次郎さんと講演会を生田キャンパスで行います。

管啓次郎+倉石信乃 
「太平洋のスナップショット」

日時:2011年6月10日(金)14:40~16:10
場所:生田キャンパスA館4階マルチメディアルーム(A401,402)

これは先の管先生の読売文学賞受賞と、当方の日本写真協会学芸賞受賞を記念したイベントで、われわれの所属する明治大学理工学部総合文化教室の主催です。ただ講演といっても、カタイ話にはならないと思いますので、気軽にのぞきに来て下さい。

Thursday, June 9, 2011

日本人と富士の病


IZU PHOTO MUSEUMで本日から開催の展覧会「富士幻景 富士にみる日本人の肖像」に関連した鼎談を、写真史家の金子隆一さん、同館研究員で映像作家の小原真史さんと行います。展覧会は、富士山の写真を歴史的にたどるシリーズの第一弾で、その象徴性を検証する好企画です。

「日本人と富士の病」 
金子隆一(写真史家) × 倉石信乃(批評家) × 小原真史(当館研究員)
日時:6月19日(日) 午後2:30 – 4:00
料金:無料(当日観覧券が必要です。)
定員:200名
参加方法:お電話にてお申し込みください。(055-989-8780)

http://www.izuphoto-museum.jp/exhibition/42500738.html

Sunday, June 5, 2011

札幌、溪頭、東京


5月28日(土)札幌。日本映像学会第37回全国大会シンポジウム「イメージの虚実」にパネリストとして参加(青山真治、上野昻志、荒井晴彦、太田曜、藤井仁子各氏と、司会は伊藤隆介氏)、北海道大学学術交流会館。29日(土)台北。国際学会・ワークショップImaginAsiaに参加するため。今年は国立政治大学(台湾)、明治大学(日本)、チュラロンコン大学(タイ)、南カリフォルニア大学(アメリカ)、バプティスト大学(香港)の五つの大学に在籍する、13の国籍の教員・学生が参加。30日(日)台北師範大学の宿泊施設で当DC系院生ほか学会参加の全メンバーと合流、バスで移動。南投県桃米で、1999年同地での921大地震の際に、日本からの支援で建設された「紙教堂」(紙製の教会、坂茂設計)を見学。また同県内湖で99年の震災後、エコロジーを念頭に置いて新築された内湖國民小学校を見学。学会開催地である溪頭自然教育園区内の青年活動中心に到着。19:00〜21:00、学会の第1セッション。まず管啓次郎さんの詩「非在の波」朗読。大震災に触発されたものだが、動物のことをふだんから考え抜いていなければできない素晴らしい詩。続く私は韓国の写真家ブムンの近作「Naksan」について発表。管さんの詩と私の発表原稿の中国語への翻訳を黄耀進さんが担当、たいへん有り難いことだった。この他、他大学の教員によるプレゼンと講義が行われる。南カリフォルニア大学の学生たちの制作したアニメーションの水準の高さに驚く。31日(月)午前、溪頭の湿潤な森をフィールドワーク。午後一人バスで台中へ出て新幹線に乗り換え台北へ。夜、空路東京へ戻る。残った学生諸君は多くの収穫を得たはず。6月1日(火)東京田町・笹川記念会館で日本写真協会賞授賞式。学芸賞(賞状と盾)をいただく。新人賞の村越としやさんの写真はみな故郷の福島の風景だった。

Wednesday, May 18, 2011

ImaginAsia 2011, Xitou


深い山林の中、台湾・溪頭で開催される国際学会・ワークショップImaginAsia(5月30日〜6月3日)に管啓次郎さん、ディジタルコンテンツ系の院生15名と参加します。今年は台湾・政治大学、日本・明治大学のほか、タイ・チュラロンコン大学、アメリカ・南カリフォルニア大学、香港・バプティスト大学が加わりました。私は残念ながら前半(5月30、31日)のみの参加となりました。

http://www.nccu.edu.tw/english/ann/bulletin.php?bul_key=1305174965&partid=63
http://www.exfo.ntu.edu.tw/sitou/jp/01about/default.aspx

日本映像学会第37回全国大会


日本映像学会第37回全国大会のシンポジウムに参加します。
日時:5月28日(土)13:00〜16:30
会場:北海道大学学術交流会館

大会テーマ 『イメージの虚実』

基調講演
青山真治(映画監督・小説家)
上野昻志(映画評論家)

シンポジウム
テーマ:イメージの虚実 〜「本当らしさ」と「いかがわしさ」、その現在、その力〜

パネリスト
青山真治(映画監督・小説家)
上野昻志(映画評論家)
荒井晴彦(脚本家・雑誌『映画芸術』発行人)
太田曜(実験映画作家/東京造形大学)
倉石信乃(詩人・批評家/明治大学)
藤井仁子(映画研究者/早稲田大学)

司会
伊藤隆介(映像作家/北海道教育大学)

※変更の場合もあります。

http://jasias37hokkaido.x0.com/

Tuesday, May 10, 2011

ARICA 本年度の公演予定


ARICAでは、今年9月と来年2月に新作公演を予定しています。ホームページ上で新作「恋は闇Love is blind」の草稿やメモを随時アップしていきます。

http://www.aricatheatercompany.com/japanese/news/

Friday, April 29, 2011

日本写真協会学芸賞受賞のお知らせ

『スナップショット 写真の輝き』(2010年、大修館書店)により、2011年度の日本写真協会学芸賞を受賞することになりました。お世話になりました各関係の方々に改めて御礼を申し上げます。国際賞にナツラエリプレスのクリスさんが選ばれていて、同時期に受賞できるのは嬉しいことです。

日本写真協会賞 http://www.psj.or.jp/psjaward/2011.html
大修館書店 http://plaza.taishukan.co.jp/shop/Product/Detail/30581

Monday, April 25, 2011

写真家・東松照明全仕事展 図録


東松照明展の図録に寄稿しました。伊勢湾台風で被災した実家の写真など、1950年代後半に経験した災害によって写真家が自立していく過程をたどりました。

「破片と残材—東松照明の「家」その他の連作」、名古屋市美術館編『「写真家・東松照明全仕事」展図録』「写真家・東松照明全仕事」展実行委員会、2011年、4-9頁。

Sunday, April 24, 2011

写真事始、ふたたび


4月22日(金)午後、大阪・心斎橋のコムデギャルソンSixで中平卓馬「キリカエ」展。中平さんたちと合流して名古屋へ移動。翌朝「東松照明全仕事」(名古屋市美術館)。アスファルトからインターフェイスへの展開が心に残る。11時から中区役所ホールで、入院中に一時帰宅し電話で参加した東松照明さんを囲んで、中平卓馬さん、展覧会企画者の竹葉丈さんとの鼎談。東松さんは存分に話し、中平さんは沈黙する。1977年の東松・中平対談(『流動』4月号)で評価基準となっていたのは、アジェ、エヴァンズ、田本研造たちの写真。「とことん記録であることによって、記憶に通底していくというような、そんな写真」(中平)、「「私性」の彼方で確認した「公性」」(東松)・・・それらは、二人の実作とも大いに符合する要点であるにせよ、考えるべき課題はその先のこと。

Wednesday, April 20, 2011

4.23東松照明さんは電話で参加


東松照明さんは残念ながら4月23日(土)の記念鼎談の会場にお見えになりませんが、沖縄のご自宅から電話回線を通じて参加される予定です。以下は美術館からのアナウンスメントです。

4月23日(土)に開催予定の鼎談につきまして、東松照明氏は体調不良のため来名せず、電話での参加を予定しています。


日時 2011年4月23日(土)午前11時~
出演 東松照明(写真家)+中平卓馬(写真家)、倉石信乃(明治大学理工学部准教授、写真史)
場所 中区役所ホール (入場無料、定員250名、先着順)

名古屋市美術館 
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2011/tomatsu/event.html

東松照明さんのサイト http://homepage2.nifty.com/INTERFACE/frame.htm

Sunday, April 17, 2011

存在に対するあやまたない知覚

「今日ではわれわれは、映像が意味をもつとしたら、論弁的な追求の量ができるだけ多い方がいいということを知っている。しかもそれがつきるところでもういちど裸の眼で対象とむきあうことができれば、うまれてくるものが映像であろう。それが存在に対するあやまたない知覚である。」(多木浩二「東松照明論」1966年)

Saturday, April 16, 2011

「写真家・東松照明全仕事」展 記念鼎談


4月23日(土)から6月12日(日)まで名古屋市美術館で開催される「写真家・東松照明 全仕事」展を記念して行われるトーク・セッションに、東松照明さん、中平卓馬さんと、参加することになりました。場所は名古屋市美術館ではなく、中区役所ホールですのでご注意下さい。

記念鼎談「"写真事始"ふたたび」(仮題)
日時 2011年4月23日(土) 午前11時~
(講演:約1時間30分(通訳込み)/質問など)
出演 東松照明(写真家)+中平卓馬(写真家)、倉石信乃(明治大学理工学部准教授、写真史)
場所 中区役所ホール (入場無料、定員250名、先着順)

展覧会の情報は以下のとおりです。
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2011/tomatsu/

Friday, April 15, 2011

沖縄と「戦世」の記憶


昨年10月30日に正規のシンポジウムとしては台風のため中止され、自然発生的なトークセッションに形を変えて実施されました「沖縄と「戦世」の記憶」が、明治大学公開文化講座の講演集という形で1冊の本になりました。合田正人、比嘉豊光、越川芳明、浜口稔各氏とともに、私も執筆しました。

「沖縄戦の写真、以前と以後」、明治大学人文科学研究所編・発行『明治大学公開講座XXX 沖縄と「戦世」(いくさゆ)の記憶」風間書房発売、2011年、121-159頁。

Sunday, March 20, 2011

展評 ホンマタカシ「ニュー・ドキュメンタリー」


金沢21世紀美術館で開催されたホンマタカシ「ニュー・ドキュメンタリー」の展評を書きました。

ホンマタカシ「ニュー・ドキュメンタリー」展評、『アサヒカメラ』2011年4月号、218-219頁。

展覧会は、東京オペラシティ アートギャラリーに2011年4月9日(土)― 6月26日(日)巡回します。
http://www.asahi.com/event/homma/

森口豁 さよならアメリカ


沖縄写真家シリーズ[琉球烈像]、第7巻『森口豁写真集 さよならアメリカ』(未来社刊)が新たに発売されています。アメリカ統治時代の1950年代から今日に至る、実に半世紀を超える粘り強いルポルタージュの結実した一冊です。

未来社
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624900274

森口さんのブログ
http://moriguchi.exblog.jp/

Wednesday, March 16, 2011

沖縄・終わらない戦後


大地震によって中止や延期、縮減を余儀なくされている文化事業とそれに関わる個人・組織体は、いま改めて存在理由を問われているのだと思う。以下は3.11の翌日に始まるはずだった、大城弘明さんの横浜での写真展のお知らせです。

写真展「沖縄・終わらない戦後」

沖縄戦最大の激戦地のひとつ、沖縄本島南端・三和村福地で生まれ育った報道写真家・大城弘明氏が、村で育つ中で見て、聞いて、感じた「戦争の体験」を収めた写真展を開催します。沖縄が経験した戦争とアメリカによる軍事的支配の不条理を内側からたどり直し、沖縄の「終わらない戦後」の諸相を浮かび上がらせます。 約250 点の写真から困難な状況の下で希望を失わず、たくましく時代を切り開いてきた沖縄県民の息遣いや鼓動を感じ取り、日本の「戦後体制」を問いただします。

会期 2011 年3月12 日(土)~ 5 月8 日(日)
会場 日本新聞博物館(みなとみらい線「日本大通り」駅情文センター口直結、JR根岸線/横浜市営地下鉄「関内」駅徒歩10分)
※ 念のためご来館の前にお電話でご確認くださるようお願いいたします。電話:045-661-2040
◆関連イベント◆

【写真家・大城弘明氏 ギャラリートーク】
日時:4月16日(土)午後1時~2時
場所:新聞博物館2階・企画展示室
(ご希望の方は直接、会場にお越しください)
参加無料。ただし、新聞博物館の入場券が必要です。

【「沖縄の声」上映とトーク 
映像批評家・仲里効氏 「眼の回帰線・沖縄」】
日時:4月16日(土)午後2時15分~4時
場所:新聞博物館2階・ニュースパークシアター

http://newspark.jp/newspark/

Friday, February 25, 2011

新地圖、CORONA


石川直樹さんについて、2件の文章を寄稿しました。

「新地圖—従石川直樹新攝影集談起」(黄耀進譯)、『傅播研究簡訊』No.64、台湾国立政治大學傅播學院研究曁發展中心、2011年1月、34-40頁。【2010年6月1日国立政治大学ディジタル芸術センターでの講演録。ARCHIPELAGOの解説。】

「石川直樹『CORONA』書評」、『週刊読書人』第2878号、2011年2月25日、5頁。

近々10年ぶりにエベレストに登るそうです。以下、いまは準備の日記、細部が面白い。
http://www.littlemore.co.jp/foreverest/

Wednesday, February 16, 2011

ARICA第20回公演 蝶の夢


ARICA第20回公演『蝶の夢/Butterfly Dream』ご案内(おそまきながらよろしくおねがいします!)

ARICAの公演『蝶の夢/Butterfly Dream』のご案内です。今回は、伝説的なアクショニスト首くくり栲象とARICA安藤朋子との、夢の共演です。

ここ10数年の間、毎日何度も自宅の庭の木で首を吊っている男、首くくり栲象のアクションは、「首くくり」から想起される死の影からは遠く、いのちと向き合ったあまりにも真摯な行いです。その姿は見る人に緊張を強いるものでなく、首を吊ったまま変幻自在にゆらめく様子は、不思議に明朗な生命感にあふれています。そして、ARICA唯一のパフォーマーである安藤朋子は、長年故太田省吾の転形劇場にあって沈黙劇の極めてゆっくりとした動作を体現してきました。そして今や見かけの速度とは無関係に、やわらかくうねる意識を何重にも体に畳み込んだ特異な身体表現を重ねています。情念と理性が同時に結晶した無二の身体です。

旧日本郵船の巨大な倉庫の空間を利用し、音も光も仕掛けも用意周到に企まれたARICAの舞台で、この二人が一緒に立つ。はたして何が起き、どんな事態になるのでしょうか。ぜひ皆さんに立ち会っていただきたく、ご案内いたします。お知り合いにもお知らせいただけると幸いです。

TPAMショーケース参加作品
ARICA「蝶の夢 - Butterfly Dream」公演概要
日時:2/17(thu) 19:30 2/18(fri) 14:00 / 19:30(全3回/約60min)
会場:BankART NYK studio (1F) Tel. 045-663-2812
    横浜市中区海岸通3-9
    横浜みなとみらい線(東横線直通)「馬車道」駅下車
    6番出口(赤レンガ倉庫口)徒歩4分(神奈川県警本部隣り)
    www.bankart1929.com
料金:前売 \3,000 当日 \3,500 学生及び
TPAMパスホルダー \2,000
予約:www.aricatheatercompany.com

演出・構成:藤田康城
出演:首くくり栲象、安藤朋子
演奏:猿山修、高橋永二郎

舞台監督:鈴木康郎 照明:斎藤亮介(劇団唐ゼミ)
音響:田中裕一(サウンドウェッジ) 衣装:安東陽子(NUNO)
グラフィックデザイン:須山悠里 協力:渡部直也、茂木夏子
制作:前田圭蔵

主催:ARICA 助成:公益財団法人セゾン文化財団
協力:BankART1929/PARC-国際舞台芸術交流センター
お問い合わせ:ARICA制作 前田 Tel. 080-1117-1571
http://www.aricatheatercompany.com

ソウル、ソクチョ、金沢、六本木、千曲川


このひと月ほどの地誌的な記憶のために。
1月15-16日、ソウルとソクチョウ。韓国は1998年以来だから久しぶり。ソウルのHakgojae GalleryでBoomoonの個展「SANSU&NAKSAN」を見る。2月27日まで開催中。建て替えられた光化門近くの立派なギャラリー2棟を使った大規模な展示。フェーズ・ワンを駆使した山水と海景。Boomoonの住む北東のSockchoに移動、翌朝は写真家が撮っていたのであらかじめ知っていたNaksanの海を実際に見る。砂浜が凍って浪が高く5分と立っていられないほど寒い。雪嶽山の途中までクルマで登る。Sockchoはシャーマンが多く住んでいるという。山と海が近い。

http://www.boomoon.net/exhibition.html

2月6日、日帰りで金沢。21世紀美術館でホンマタカシ「ニュー・ドキュメンタリー」展と桑山忠明展。常設展のタレルは一息つくのにいい。
2月10日、森美術館で小谷元彦展。この美術館に至るアプローチはすでに鄙びた風情。このひと月余りおのずと注目して見た風景は、木下恵介の映画の中の自然、とくに1950年代までの北信濃あたりの川。

Thursday, January 27, 2011

新井卓のダゲレオタイプについて


新井卓 「光、礫、水」展は、1月24日(月)におかげさまで無事終了いたしました。やや遠く坂もある生田キャンパスまで、ご来場いただきありがとうございました。展覧会に併せて制作しましたカタログも、来場者の方々に手渡されてちょうど残部が無くなりました。管啓次郎さんによるダゲレオタイプに触発された詩、本展キュレーターでディジタルコンテンツ系博士後期課程の伊藤貴弘君のエッセー、そして新井さんご本人による技法解説の収録されたカタログには、私も以下の文章を寄稿しています。

「異数の鏡—新井卓のダゲレオタイプについて」、『Contemporary Photography #3 新井卓 「光、礫、水」ダゲレオタイプ、拾得物、映像による<滝>展カタログ』、明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系芸術学研究室、2011年、n.p.

Monday, January 24, 2011

DC2010  2010 年度修了制作展


当ディジタルコンテンツ系の修了制作展が本日より開催されます。ぜひご高覧下さい。

DC2010 
2010 年度明治大学大学院ディジタルコンテンツ系修了制作展

会期 2011 年1 月24 日(月)~ 29 日(土)
12:00 - 19:00 (最終日17:00) 入場無料
会場:表参道画廊+MUSÉE F
東京都渋谷区神宮前4-17-3 アーク・アトリウムB02
TEL/FAX 03・5775・2469 
地図 http://www.omotesando-garo.com/intro/index.html

主催:明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系

出品作家:髙梨こずえ 髙橋正也 畠中景子 于潔雲

公開講評会 1 月28 日(金)17:30 - 19:00
講師:鷹野隆大( 写真家)・松永真太郎( 横浜美術館学芸員)

この度、明治大学大学院ディジタルコンテンツ系に所属する大学院生有志4 人による修了制作展を開催いたします。本展覧会は写真やビデオ、彫刻などにより、ジェンダー、身体、日常の現象について捉え直す試みです。
高梨こずえの写真は、 同世代の複数の「女性」に取材することで、「女性」に要請されてきた社会的な規定と現実との差異を明らかにしています。高橋正也はビデオによって身近な現象の中に見出される奇妙なリズムや秩序を捉えてつなぎ合わせ、世界を断片から再構築しようと試みます。畠中景子は他者の口腔を用い、咀嚼と吐瀉によって偶然に出来上がる形を、新しい「彫刻」として見つめ直しています。于潔雲はあえて低質なディジタル・フォトによって自分自身とその環境を見つめつつ、それらをオブジェ化して提示することにより、セルフ・イメージとともにある現実のはかなさと美しさ、エキゾティズムを浮かび上がらせています。
この機会にぜひご高覧下さい。

Thursday, January 6, 2011

新井卓「光、礫、水」


当研究室が主催する展覧会が1月14日(金)から1月24日(月)まで、明治大学生田図書館Gallery ZEROで開催されます。新井卓さんの新作ダゲレオタイプを中心とするユニークな個展です。ぜひご高覧下さい。

Contemporary Photography #3
新井卓 「光、礫、水」
ダゲレオタイプ、拾得物、映像による<滝>

新井卓(あらいたかし)は1978年川崎市生まれ。1839年にフランスで公表された、世界初の実用的写真技法・ダゲレオタイプ(銀板写真)を中心に作品を制作しています。鏡のような銀板に映し出されるイメージは驚くほど精緻であり、圧倒的な存在感をもってわたしたちの眼の前に立ち現われます。
本展は、新井が何かに引きよせられるようにして訪れた遠野で出会った、数々の<滝>を主題とした新作で構成されます。そこには数々の民話が紡がれてきたこの地に対する、新井の真摯なまなざしが克明に刻印されています。
ダゲレオタイプ、映像、オブジェによって表現された<滝>の有様は、写真とはなにか、また見るという行為そのものについて、あらためて考えるきっかけとなるでしょう。

■会期 2011年1月14日(金)~2011年1月24日(月)
■開場時間 [平日] 9:00~19:00 [土] 9:00~18:30 [日] 10:00~16:30
■会場 明治大学生田図書館 Gallery ZERO
〒214-8571川崎市多摩区東三田1-1-1
小田急線生田駅下車南口徒歩 約10分
※お車でのご来校はご遠慮下さい。
■主催 明治大学大学院理工学研究科ディジタルコンテンツ系芸術学研究室
■レクチャー&トーク
1月21日(金)18:00~19:30 生田図書館Gallery ZERO
新井卓+倉石信乃(批評家・明治大学准教授)、司会 伊藤貴弘(明治大学大学院)
※予約不要・無料

※新井卓さんのブログ http://www.TakashiArai.com/wordpress/