Tuesday, March 27, 2012
Tuesday, March 20, 2012
歩行曲線の曲率
「荒木経惟の写真の思想のうち、いちばん重要なのは、かれが実現している〈風俗〉は、外から時代的にくるのでもなく、また内から好みのままにくるのでもなく、かれの歩行の始まりから終りにわたる曲線のどこかで出あう特異点と、その近傍のようなものだということだとおもう。そしてこの歩行曲線の曲率をきめているのは、いつも乳幼児のときの〈母〉だし、それが街筋の百数十年の歩行と、ふと街の辻や、アパートの日溜りのところで、かれの生涯の夢の傷と出あったとき、彼の〈風俗〉が出現するのだ。」(吉本隆明)
Sunday, March 4, 2012
荒木経惟写真集展オープニング対談
3月11日(日)荒木経惟さんとIZU PHOTO MUSEUMで対談を行います。「荒木経惟写真集展アラーキー」の初日のイベントです。この特別な日に尊敬する荒木さんとお話しする機会をいただけるのはたいへん光栄なこと。400冊以上の写真集を展示するというこの展覧会にはとても期待しています。
http://www.izuphoto-museum.jp/exhibition/69793602.html
http://www.izuphoto-museum.jp/exhibition/69793602.html
Friday, March 2, 2012
東東北へ
2月27日(月)〜29日(水)福島市から岩手県下閉伊郡田野畑村まで北上する。いま頭の整理がつくことを少し書きおく。二つのミュージアムを訪れた。南三陸町と気仙沼市が運営する休館中のリアス・アーク美術館で、学芸係長の山内宏泰さんにお話をうかがう機会を得た。瓦礫が更地に変わるなか、ほかならぬ瓦礫の中から被災した事物を収集していく活動に共感する。地域の美術館としての着実な展開を基礎に、震災の記憶を保存・展示するという新たな役割を担おうとする、再開後の山内さんたちの活動に注目していきたい。田野畑村立民俗資料館では幕末に起こった「三閉伊一揆」のあらましをたどる展示を見た。過重な課税を続ける盛岡藩の圧政によって飢渇(けがづ)に苛まれていた農民たち。自らの要求をついに藩に認めさせた佐々木弥五兵衛と畠山太助たちの知恵と行動力、そして言葉の力に瞠目した。筵旗に「小◯」(困る)の墨文字。
Thursday, March 1, 2012
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