Thursday, December 31, 2009

THE AMERICANS 81 CONTACT SHEETS

12月26日(土)ニューヨークのメトロポリタン美術館で、「Looking In: Robert Frank's The Americans」展を見る。この展覧会の開催に併せて日本で出版された以下の本で作家へのインタヴュー、構成、翻訳を行いました。

ロバート・フランク『 THE AMERICANS 81 CONTACT SHEETS』邑元舎、2009年
http://www1.parkcity.ne.jp/yugensha/

フランクによればThe Americansのモティーフは、「アメリカに帰化した人間が、合衆国に見出した、この地で生まれ、他所へ広まろうとしている文明の意味するものの観察と記録」にあった。アメリカの拡張性を注視すること、またそのために移民の視点を保持すること。これらの基本形としてThe Americansとコンタクトシートを再考し、われわれの問題へと連結させること。

今日の写真2010 第1回

「今日の写真2010」、『アサヒカメラ』2010年1月号(197-201頁)。第1回目のゲストは横尾忠則画伯。二枚の書きかけの画布のあるアトリエで収録。横尾さんの写真集『東京Y字路』、滝のポストカード収集のこと(13000枚)、篠山紀信氏の「公然わいせつ」容疑の問題、『日本写真集史1946-1986』、佐伯慎亮と高木こずえの新刊などが話題に。Y字路と滝の収集をめぐる横尾さんのオブセッションの表れ方はとても面白い。

Thursday, December 24, 2009

笹岡啓子写真集『PARK CITY』

本日、笹岡啓子さんの初めての本格的な写真集が発売されました。見事な写真集です。栞に文章を書きました。

「広島の印象−笹岡啓子『PARK CITY』に寄せて」、笹岡啓子『PARK CITY』栞、インスクリプト、2009年【英訳:"An Inpression of Hiroshima: On Sasaoka Keiko's PARK CITY, in Sasaoka Keiko, PARK CITY(supplementary booklet), trans. Kai Yoshihiro and Emily Ackerman(Tokyo: INSCRIPT, 2009), n.d.】

http://inscriptinfo.blogspot.com/2009/12/park-city.html

Tuesday, December 22, 2009

『フォトネシア』を読む

12月20日(日)東京外国語大学本郷サテライトキャンパスで、著者の仲里効さんを沖縄から招いた書評会「『フォトネシア』を読む」」にコメンテーターとして参加した。科学研究費プロジェクト「戦争・経済・メディアから見るグローバル世界秩序の複合的研究」主催。年末の休日にもかかわらず、多くの研究者、出版関係の方々に参加していただいた。東京外国語大学の西谷修さん、中山智香子さんのホスピタリティのおかけで、気持ちのいいセッションになった。当方の不躾な問いかけにも、実に丁寧にお応え下さった仲里さんのコトバの選択と語り方に教えられるところが多かった。
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624710927

Saturday, December 12, 2009

長くこぼれ落ちるまでに

11月のARICAの公演『TSUKAI』でも使用された詩篇の一部が、『文学空間』に掲載されました。

「長くこぼれ落ちるまでに」(『TSUKAI』のうち)、『文学空間』Vol.6、No.6、2009年12月、77-81頁。

Saturday, December 5, 2009

リアリズム写真から料理写真へ

料理写真の第一人者として知られる佐伯義勝さんの講演会に、コメンテーターとして参加します。

明治大学大学院教養デザイン研究科主催
映像資料活用による学際的アプローチの醸成プログラム

「リアリズム写真から料理写真へ」

講師/佐伯義勝(写真家)
日時/12月12日(土)14:00−15:30
*予約不要/学部生・一般受講可

日本の料理写真の第一人者として知られている佐伯義勝氏をお招きし、木村伊兵衛、土門拳、長野重一といった、縁ある写真家とのエピソードを交えながら、学生時代から現在にいたるまで、幅広くお話をうかがいます。

会場/明治大学和泉校舎リエゾン棟L9教室(3階) *京王線・井の頭線明大前駅下車
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/izumi/access.html

コーディネーター/小畑晴和(明治大学大学院教養デザイン研究科教授)・伊藤貴弘(同教養デザイン研究科)
コメンテーター/倉石信乃(同理工学研究科ディジタルコンテンツ系准教授)

http://www.meiji.ac.jp/humanity/
               

Monday, November 30, 2009

ワークショップ「東京を書く」

DC系管啓次郎さんの研究室で来月から2月にかけて連続して開催される、「学生とアーティストによるアート交流プログラム」のお知らせです。第1回目は先頃『東京詩』を刊行された淸岡智比古さんと管さんによる詩のワークショップ。ぜひご参加下さい。

東京文化発信プロジェクトにおける「学生とアーティストによるアート交流プログラム」
 WHAT AM I DOING HERE ?

主催:東京都、東京文化発信プロジェクト室(東京都歴史文化財団)、明治大学
企画:明治大学大学院 新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系
管啓次郎研究室
日程:平成21年12月~平成22年2月

第1回:土地をめぐる言葉 12月20日(日)
ワークショップ:「東京を書く」
          清岡智比古+管啓次郎 13:00~17:00(定員15名)

トーク     :「東京詩」  
          清岡智比古+管啓次郎 18:00~20:00(定員30)

言葉で土地をどのように語ることができるのか?
例えば「東京」について書いてみる。
詩はどんなふうに東京を書いているのだろう。

※ワークショップでは、実際に都内を移動するため交通費が必要です。公共交通を使う予定です。500円ほどご用意ください。

■申し込み方法
どなたでも無料でご参加いただけます。
ワークショップとトークは、それぞれ単独でお申し込みいただけます。もちろん両方のお申し込みも歓迎です。
参加を希望するワークショップ名・トーク名、お名前(フリガナ)、年齢、性別、連絡先(電話、住所、メールアドレス)をお書き添えのうえ、下記の申し込み先までお送りください。

※メール・FAXの場合は、件名等に「WHAT AM I DOING HERE?」参加申し込みであることを明記してください。
※FAXの場合は、それぞれの実施日の1週間前までにお申し込みください。
※申し込み多数の場合には先着順とさせていただきます。

■申し込み先
明治大学大学院 理工学研究科 新領域創造専攻DC系修士2年 宇野澤宛

メール:ce87403@isc.meiji.ac.jp
電話:090-3426-7527
FAX:044-934-7908 (明治大学理工学部総合文化資料室気付)

Saturday, November 28, 2009

WALKING  歩き、読み、考える

生田図書館Gallery ZEROで「歩くこと」をテーマした展覧会が開催されます。
ぜひご覧下さい !

理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系主催「WALKING  歩き、読み、考える」展


会期 2009年12月7日~2010年1月10日
会場 明治大学生田図書館Gallery ZERO

展覧会ポスター http://www.meiji.ac.jp/sst/news/09.11.27.pdf
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直立二足歩行はヒトがヒトとなる上での最大の転機だった。
歩きはじめたとき、居住地も、食性も、生活様式も、すべてが変わった。
道具の使用も、音声言語の誕生も、歩行と密接に関係している。
歩くことでヒトはヒトの心を手に入れた。
いまも私たちの世界は、歩くことによって拡大する。
歩けば発見があり、感動がある。

文学、人類学、生物学など、さまざまなジャンルから選んだ170点以上の本と、
「歩く」ことを主題として制作した作品を展示します。

DC系・管啓次郎研究室+ダニエラ加藤+伊藤貴弘
招待作家 佐々木愛

[お問い合わせ先]
明治大学生田図書館Gallery ZERO
電話:044-934-7945

Wednesday, November 25, 2009

元の場所に戻す/別の場所に移す

11月24-25日、長崎。長崎県美術館で「東松照明展 色相と肌触り」を見る。資料館の所蔵する被爆資料とそれがあった元の場所の風景、あるいは元の所有者の顔写真と遺品=資料とを合成した写真に衝撃を受ける。大浦天主堂と浦上天主堂の両方を訪れる。二つの坂を登り付近を歩きながら二つの地域の違いについて今更だが体感する。浦上天主堂の破壊された建築の一部は爆心地公園内に移設され、他の文脈の異なるモニュメントと並置されていた。

Monday, November 23, 2009

石川直樹『ARCHIPELAGO』

石川直樹さんの新刊に以下の文章を寄稿しました。

「新しい地図」、石川直樹『ARCHIPELAGO』集英社、2009年、n.p[英訳:"A New Map,"(trans. Stan Anderson), Naoki Ishikawa, ARCHIPELAGO(Tokyo: Shueisha, 2009), n.p.]

12月24日(木)からは個展が東京・品川のキャノンギャラリーSで開催されます。
http://cweb.canon.jp/s-tower/floor/1f/gallery/archipelago/index.html

Friday, November 20, 2009

今日の写真2009 第12回

「今日の写真2009」、『アサヒカメラ』2009年12月号(179-183頁)。第12回目のゲストはドイツの写真家・美術家のトーマス・ルフさん。開催中の個展「cassini+zycles」、師ベッヒャーの教えなどが話題に。個展の情報は以下の通り。
http://www.gallerykoyanagi.com/exhibition.html

今号では、後日レギュラーのホンマタカシさんと二人で対談、佐内正史、楢橋朝子、スティーヴン・ショアについて話したものも収録されています。

歸去來兮

11月19日(木)、愛媛県の久万高原にある町立久万美術館に「歸去來兮(かへりなん いざ)[久万]再発見 旅人のレンズ」展を見に行きました。萱原里砂、高橋あい、笹岡啓子がそれぞれ久万という山深い地域に季節ごとに滞在し、その土地を写真に収めためずらしい企画展。カタログに文章を書きました。

「ローカル・カラーの遠近—「歸去來兮」展に寄せて」、『歸去來兮—[久万]再発見 旅人のレンズ展図録』町立久万美術館、2009年、11-16頁。

松山行きの帰りのバスを待つ空き時間に、美術館近くの四国八十八箇所の第四十四番札所・大宝寺にも立ち寄りました。八十八箇所の寺のどれかを訪れたのは30数年ぶり。
展覧会は23日(月・祝)まで。
http://www.town.kumakogen.ehime.jp/culture/muse/

Tuesday, November 17, 2009

台北、IMAGINASIA

11月12日(木)-14日(土)、久しぶりに台北へ。1998年中華撮影教育学会主催のシンポジウムに参加して以来。13日(金)、台北の国立政治大学ディジタルコンテンツ系との交流セッションで、当研究室M1の畠中景子さんと高梨こずえさんが、それぞれスライドショー形式で作品のプレゼンテーションと解説を行う。IMAGINASIAと題された共同事業の緒戦として、良い経験になりました。おそらく来年5月には台北で本格的なイベントを開催する予定です。

Tuesday, November 3, 2009

ARICAの新作公演TSUKAI

ARICAの新作公演が11月6日(金)・7日(土)・8日(日)の三日間、川崎市アートセンターで開催されます。ぜひご高覧下さい ! 

TSUKAI

太田省吾と長年仕事を共にした元転形劇場・安藤朋子に加え、ダンス界
の先鋭・神村恵、栩秋太洋が出演。

〈使〉は抽象的な存在か、世の中に存在することはできない。
それは誰でもないが「みんな」である。
彼女は語る言葉を持たないのに押しつけられている。それが仕事だ。
おまえはみんなの家来であり伝令であり飛脚でありしかも足が悪い 
な ぜなら靴が足にあっていないから
痛い 痛がっているのは足が大きくなっているから 育っている
だがわたしは靴以下の商品としてここに連れてこられたから
足の指を切るか折るかして靴に合わせろと言われた
走れ足
私が走るのではなく靴が走るのだ
靴を飛ばせ

演出・美術/藤田康城
テクスト・コンセプト/倉石信乃

出演/安藤朋子・神村 恵・栩秋太洋 
作曲・演奏/猿山 修・高橋永二郎・平本正宏

舞台監督/鈴木康郎
照明/木下尚己(ファクター)  
音響/田中裕一(サウンドウェッジ) 
衣装/安東 陽子(NUNO)・渡部直也
機械装置/高橋永二郎

宣伝美術/山口信博・須山悠里 
制作/前田圭蔵・天野未来

日時/2009年11月6日(金)20:00
7日(土)18:00  8日(日)16:00
会場/川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
Tel.044-955-0107
〒215-0004 川崎市麻生区万福寺6-7-1

料金
前売予約/3,500円 当日/4,000円 学生/2,500円(日時指定/全席自由)
※受付開始は開演30分前を予定。学生券は当日開場時に学制券のご呈示をお願いします。

ご予約・お問い合わせ
●ARICA Tel. 090-1446-0416(前田携帯)Fax. 042-575-4163
※ ご予約は「ご予約・お問い合わせ」より、必要事項を記入のうえ送信してください。

●川崎市アートセンター (川崎市アートセンターでの取扱いは9月19日より)
チケットカウンター 9:30-19:30
WEBサイト http://kawasaki-ac.jp/

※駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。
※車椅子スペースをご希望の方は、川崎市アートセンターまでご連絡ください。

Sunday, November 1, 2009

フォトネシア

今日11月1日(日)東京新聞朝刊に、仲里効著『フォトネシア−眼の回帰線・沖縄』(未来社、2009年)の書評を書きました。

http://www.tokyo-np.co.jp/book/shohyo/shohyo2009110101.html
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624710927

Tuesday, October 27, 2009

楢橋朝子写真展2009/1989「近づいては遠ざかる」

楢橋朝子さんの開催中の写真展の図録に寄稿しました。

「水の形」、楢橋朝子『近づいては遠ざかる』オシリス、2009年、n.p.
[英訳:"The Form of Water," (trans. Franz L. Prichard), Asako Narahashi, Asako Narahashi 2009/1989: Coming Closer and Getting Futher Away(Tokyo: Osiris, 2009), n.p.]

展覧会は12月27日(日)まで、仙川の東京アートミュージアムで続きます。
新作と最初期の作品を組み合わせた、気持ちのいい展覧会です。
楢橋さんのホームページは以下の通りです。
http://www.03fotos.com/

Tuesday, October 20, 2009

今日の写真2009 第11回

「今日の写真2009」、『アサヒカメラ』2009年11月号(189-193頁)。
第11回目のゲストはグラフィックデザイナーの鈴木一誌さん。
森山大道、赤瀬川原平、北島敬三、鈴木親、清野賀子の写真が話題に。

Sunday, October 18, 2009

王子直紀写真展「川崎」

王子直紀さんの新作による写真展「川崎」がもうすぐ始まります。展覧会リーフレットに小論(*)を掲載しています。ぜひお出かけ下さい。

*「贈与と感情−王子直紀の写真」、『王子直紀写真展「川崎」リーフレット』明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系、2009年10月、n.p.

明治大学生田図書館 Gallery ZERO 企画展のご案内
Contemporary Photography #2
王子直紀写真展「川崎」

明治大学大学院新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系では、2009年度より明治大学 生田図書館Gallery ZEROを舞台に現代の写真家たちの個展を主催しています。
その第2弾として王子直紀写真展「川崎」を開催いたします。
王子直紀は2001年に北島敬三、笹岡啓子らとphotographers' gallery(東京・新宿)を 設立、以降主にここを拠点に数多くの個展を開催、またこれまで『Kawasaki 576』 (2003年)と『TEROMERIC』(2006年)の2冊の写真集を出版しています。
今回の展覧会では、都市や地方の風景・人々を斬新なスナップ写真の手法で撮り続け、 注目を集めている写真家王子直紀が、とくに繰り返し写してきた場所「川崎」にあらためて挑みます。ピント、白黒のトーン、構図、意味など、写真の既成概念の数々に 揺さぶりをかける作者の新作にご注目下さい。

名称 王子直紀写真展「川崎」

会期 2009年10月29日(木)〜11月15日(日)
*11月1日(日)は休館

開場時間 平日8:30-19:00、土8:30-18:30、日・11/3 10:00-16:30
*10/30は13:00-19:00

会場 明治大学生田図書館 Gallery ZERO
〒214-8571 川崎市多摩区東三田1-1-1
小田急線生田駅下車南口徒歩[約10分]
*一般の方は図書館入口ゲート前の呼び出しボタンにて係の者をお呼びください。

主催 明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系
http://www.dc-meiji.jp/

☆レクチャー&トーク
11月9日(月)15:00-16:30 生田図書館Gallery ZERO
王子直紀+倉石信乃(ディジタルコンテンツ系准教授)+伊藤貴弘(司会・明治大学大学院)
*予約不要・無料

☆お問合せ
明治大学生田図書館 電話044-934-7945

Thursday, October 15, 2009

トークライブ「写真の歩みと現代の表現」

先にお伝えしたヨコハマ・フォト・トライアングルの関連イベントに当研究室の大塚真弓さんが参加します。

3館連携トークライブ
「写真の歩みと現代の表現」

2009年10月25日(日曜)15:00から17:00まで

会 場 横浜美術館 円形フォーラム
参加料無料、先着100名
http://www.yaf.or.jp/yma/access/index/

司 会 天野太郎(横浜美術館主席学芸員)

スピーカー
朝海陽子(横浜市民ギャラリーあざみ野出品作家)
進藤万里子(横浜市民ギャラリー出品作家)
大塚真弓(写真研究)
岡崎智美(横浜市民ギャラリーあざみ野企画展担当)
齋藤里紗(横浜市民ギャラリー企画展担当学芸員)

http://www.yaf.or.jp/yma/jiu/ypt/event.html

Wednesday, October 14, 2009

清岡さん、管さん、波戸岡さんの新刊

私の同僚の清岡さん、管さん、波戸岡さんが、とても面白くて読み応えのある本を同時に出版されましたので、ご紹介します。

・清岡智比古『東京詩』
・管啓次郎『本は読めないものだから心配するな』
・波戸岡景太『オープンスペース・アメリカ—荒野から始まる環境表象文化論』

http://sayusha.com/sayusha/左右社HOME.html

Friday, October 9, 2009

写真の現在・過去・未来—昭和から今日まで

今日から横浜市民ギャラリーで始まる展覧会のご案内です。当研究室M2の大塚真弓さんがゲスト・キュレーターとして企画に関わっています。本展は横浜美術館、横浜市民ギャラリー、横浜市民ギャラリーあざみ野3館合同企画「ヨコハマ・フォト・トライアングル—開港から未来へ—」の一環として開催されます。

http://www.yaf.or.jp/yma/jiu/ypt/ycag.html
http://www.yaf.or.jp/yma/jiu/ypt/index.html

ニューアート展2009
写真の現在・過去・未来 ― 昭和から今日まで ―

横浜市民ギャラリーでは、市民の方々に現代のユニークで新しい美術との出会いを提供し、親しんでいただくことを目的としてニューアート展を開催しています。写真は、時代を記録する一方、機能や技術の発展とともに新しい表現を生みだす媒体として、人びとの注目を集めてきました。本展では、「昭和の写真」「未来に残したいヨコハマの風景」(市民参加プロジェクト)「現代の写真表現」の3部構成により、昭和から今日にいたるまでの日本の写真を紹介し、現在・過去・未来の境界を超えて呼応しあう写真表現の魅力に迫ります。

会 期
2009年10月9日(金曜)から10月28日(水曜)
10:00から18:00(入場は17:30 まで)
会期中休館日なし

会 場
横浜市民ギャラリー 3階展示室 
〒231-0031 横浜市中区万代町1-1 TEL. 045-224-7920
・JR「関内」駅下車「南口」から徒歩1分
・横浜市営地下鉄「伊勢佐木長者町」駅下車
 「2番出口」から徒歩5分

観覧料
一般(18 歳以上)500円
※18歳未満は無料
※障害者手帳をお持ちの方およびその同伴者1名は無料 
※横浜市内65 歳以上の方
(「濱ともカード」の提示が必要)、『散歩の達人』5月号付録「横浜グランドミュージアムガイドブック」ご提示の方は、100円引き(400円)
前売り:400円 
※取扱場所は横浜市民ギャラリー事務室(045-224-7920)、および横浜美術館ミュージアムショップ(045-221-0320)

Sunday, September 20, 2009

今日の写真2009 第10回

「今日の写真2009」、『アサヒカメラ』2009年10月号(213-217頁)。
第10回目のゲストは文芸評論家の福田和也さん。カメラ趣味、ストリート・スナップ、「松本陽子/野口里佳」展、津田直写真集、「画家の眼差し、レンズの眼」展などが話題に。

Thursday, September 17, 2009

北島敬三展トークセッション「写真のシアトリカリティ」

現在東京都写真美術館で開催中の「北島敬三1975-1991」(〜10月18日(日))の関連事業として、来週9月23日(水・祝)に行われる以下のトークセッションに参加します。

日時:9月23日(水・祝)午後2時〜4時
場所:東京都写真美術館1階創作室(アトリエ)
テーマ:「写真のシアトリカリティ」
講師:北島敬三×倉石信乃(明治大学大学院准教授)×林道郎(上智大学教授)×前田恭二(読売新聞記者)

北島敬三さんの展覧会については、以下をご参照下さい。
http://www.syabi.com/details/kitajima.html#kitajima

第13回ディジタルコンテンツ学研究会のお知らせ

第13回ディジタルコンテンツ学研究会のお知らせ

ゲスト講師:土屋誠一氏(美術批評家・沖縄県立芸術大学専任講師)
テーマ:「現代美術と展示の考古学」
日時:2009年9月25日(金)16:20〜18:20
場所:明治大学生田キャンパス 中央校舎6階 メディアスタジオ
ホスト:倉石信乃(明治大学大学院新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系准教授)

明治大学生田キャンパスアクセスマップ:http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/ikuta/access.html

今回の講演で土屋誠一さんが再考するのは、主に1970年東京都美術館で開催された第10回日本国際美術展(東京ビエンナーレ)「人間と物質」展についてです。中原佑介コミッショナーのもと、ミニマル・アート、コンセプチュアル・アート、アルテ・ポーヴェラなど、とりわけ物質の直截的・無媒介的な提示を旨とする現代美術の国際的な動向を集めたこの展覧会は、当時大きな反響を呼び、その後の日本の現代美術と批評に少なからず影響を与えました。現代美術、写真、さらにはディジタルメディア環境、サブカルチャーなど幅広いジャンルの批評を手がけ、歴史的な事項を精緻に読み解きつつ大胆に対象を裁断する土屋さんの講演に、この機会にぜひご参加下さい。なお土屋さんには、生田図書館Gallery ZEROで開催中の、ディジタルコンテンツ系倉石研究室の大学院生の出品する企画展《行かなくちゃ》を併せて講評していただきます。

土屋誠一氏プロフィール
1975年、神奈川県生まれ。多摩美術大学大学院修了。今年より沖縄県立芸術大学専任講師に着任。専門は近・現代美術史、写真論。2003年、「芸術評論募集」(美術出版社主催)での受賞をきっかけとして、美術批評家としての活動を開始する。執筆や関心の領域は、現代美術のほか、写真論、メディア論、サブカルチャーに至るまで多岐にわたる。論文に「平面・反復・差異 アンディ・ウォーホルの二連画について」、「戦時体制化の写真批評瀧口修造を読む」、「デジタル・イメージ論」など。企画した展覧会に「disPLACEment――『場所』の置換」(2005年、2007年)がある。最近では、現代美術と言説との相関について考える運動体「美術犬(I.N.U.)」メンバーとして参加。

Friday, September 11, 2009

Blinks of Blots and Blanks

ICANOF 第9企画展 『Blinks of Blots and Blanks(略称BBB)展』のお知らせ

八戸市美術館で開催されるこの展覧会にグラフィック・デザイナーの須山悠里さん(http://www.suyama-d.com/)と制作した映像作品を出品します。

http://www.hi-net.ne.jp/icanof/

会期:2009年9月18日(金)~9月27日(日)  計10日間(休館日なし・入場無料)/11時~18時 (最終日のみ16時閉館)
会場・共催:八戸市美術館
入場料:無料 (公開講座のみ資料実費あり)
日本芸術文化振興基金助成事業
企画・監修:豊島重之(ICANOFキュレーター)
後援:デーリー東北新聞社・東奥日報社  協賛:(KK)カシマ
主催:市民アートサポートICANOF(代表 米内安芸)

出品作家

写真作品『地名シリーズ』常設展示:露口啓二(写真家・札幌)
映像常設上映:『gozoCiné:エッフェル塔(黄昏)』 吉増剛造(詩人・東京)
映像常設上映:『Cinomatograph (TSUKAI #2)』 倉石信乃(明大准教授・批評)+須山悠里(映像)
油彩造形『孤絶には名がない/顔がない』常設展示:伊藤二子(造形家・八戸)
ダンス公演『BBB 1』出演:大久保一恵(ダンスアーティスト・八戸)
ダンス公演『BBB 2』出演:田島千征(ダンスアーティスト・十和田)
映像インスタレーション:佐藤英和(映像作家・京都出身)  ほか

緊急告知・1
ICANOF図録=露口啓二写真集・09年新刊

09年ICANOF図録は、「東川フォトフェスタ特別賞」受賞後、初の展示となる札幌の写真家露口啓二「総特集」です。『ミズノチズ』107点、『地名』100点、『On- 沙流川』50点、『オホーツク/シモキタ』50点による大規模展示にふさわしい図録が、いよいよ09年9月18日オープンに合わせて刊行されます。詳細は近日中にこのサイトで。露口・豊島の往復書簡による「図録序文1・2」をチェキ(!)しながら、しばしお待ちください。
緊急告知・2
及川廣信(芸術哲学)ダンスワークショップ 参加者公募

ICANOF「BBB展」特別プログラムとして、09年9月20(日)日16時~18時、八戸市美術館2Fギャラリーにて開催されます。《ダンスの壁をスルリと突き抜けるスリルのダンス/その実践的スキルをあなたも捕獲できるのか》
10名限定につき、お早めに申し込みを。資料実費:2000円。 (9/10) お陰様で定員に達しました。及川廣信さんの身体表現論に御関心のある方は、ぜひ翌21日のアーティストトークに御来場を!

Wednesday, September 9, 2009

行かなくちゃ

明治大学生田図書館Gallery ZERO企画 
《行かなくちゃ》展のお知らせ

明治大学生田図書館Gallery ZEROでは、理工学研究科ディジタルコンテンツ(DC)系、倉石研究室に所属する4人の大学院生による美術・映像作品展《行かなくちゃ》を開催します。

私たちはさまざまな差異が生み出す境界によって互いに隔てられています。
制作においては境界線を越え、互いの領域の垣根を取り払い自由に領域を横断する力強さが求められます。
展覧会タイトル《行かなくちゃ》にはそんな思いが込められています。
メディアは写真やアニメーション、ビデオなど。ジェンダー、身体、日常の現象についてとらえ直す試みです。この機会にぜひご覧下さい。

出品作家:高梨こずえ 高橋慶 高橋正也 畠中景子

会期:2009年9月16日(水)〜10月2日(金)
   開催時間
   9月16日(水)〜9月23日(水) 平日10:00〜18:30 土日祝10:00〜16:30
   9月24日(木)〜10月2日(金) 平日8:30〜19:00 土8:30〜18:30 
                  日10:00〜16:30
会場:明治大学生田図書館 Gallery ZERO
   〒214-8571 川崎市多摩区東三田 1-1-1 TEL 044-934-7945
   ※一般の方は図書館入り口ゲート前の呼び出しボタンにて係の者をお呼び下さい。
   http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/ikuta/access.html
   http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/izumi/campus.html

主催:明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系
   http://www.dc-meiji.jp/

Thursday, August 27, 2009

PARK CITY

マレビトの会の演劇公演「PARK CITY」(作・演出=松田正隆、写真=笹岡啓子)が、山口情報芸術センター(YCAM)で 29日(土)と30日(日)に行われます。30日マチネ後のトーク・セッションに私も参加します。劇作家・演出家と写真家が共同でYCAMに滞在制作したユニークな企画。今回の旅は翌31日に広島の平和記念資料館を訪れる予定で、研究室の院生との研修旅行を兼ねています。

http://parkcity.ycam.jp/
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/

Saturday, August 22, 2009

今日の写真2009 第9回

「今日の写真2009」、『アサヒカメラ』2009年9月号(177-181頁)。
第9回目のゲストは写真家の十文字美信さん。ヘルシンキ・スクール展、韓国の現代写真展、大森克己、鷹野隆大、マーク・ボズウィックが話題に。

Tuesday, July 28, 2009

2008年度フォトプレミオ

7月22日(木)、新宿・コニカミノルタプラザで行われた第10回・2008年度フォトプレミオ大賞と特別賞、入賞者の受賞式に出席。ゲスト審査員を務めたため。併せて刊行された『2008年度フォトプレミオ受賞作品集』(コニカミノルタフォト・プレミオ事務局、2009年7月)に小文「写真は不可避」を寄稿(42-43頁)。大賞は徳田敬太氏、特別賞は石本卓史氏と井上麻衣氏。旅の写真が多い一年だった。年度賞受賞写真展は31日(金)まで。
http://konicaminolta.jp/plaza/

Tuesday, July 21, 2009

今日の写真2009 第8回

「今日の写真2009」、『アサヒカメラ』2009年8月号(169-173頁)。
第8回目のゲストは写真家の金村修さん。『BRUTUS』の写真特集、石塚元太良、小山泰介、佐内正史、豊原康久、また同時期に発売された以下の二冊の本が話題に。

ホンマタカシ『たのしい写真』(2009年、平凡社)
金村修『漸進快楽写真家』(2009年、同友館)

Tuesday, June 23, 2009

今日の写真2009 第7回

「今日の写真2009」、『アサヒカメラ』2009年7月号(199-203頁)。
第7回目のゲストは写真史家・東京都写真美術館専門調査員の金子隆一さん。山崎博、明治期の「横浜写真」、田本研造、エグルストンなどが話題。

Tuesday, June 9, 2009

「吉増剛造展 光の棘」対談

今週末に詩人の吉増剛造さんと対談を行います。
名古屋の中京大学C・スクエアで開催中の「「吉増剛造展 光の棘」関連事業の一つです。

○吉増剛造×倉石信乃(批評家)対談
日 時 6月13日(土)15:00~16:30
会 場 C・スクエア(予定)
入場無料 予約不要

以下は展覧会のお知らせです。

第90回 吉増剛造展 光の棘

会 期 2009年5月25日(月)-6月20日(土)
休 館 日曜
開館時間 午前9時-午後5時 入場無料

 C・スクエアの企画展は今回で90回を数えることになり、「吉増剛造展 光の棘 Epines de lumiere」で臨みます。吉増さんは国際的に評価の高い、わが国を代表する詩人です。詩人はもちろんことばを業とするものですが、吉増さんの表現はことばのみならず、五感や全身を駆使するというまことに特異で先鋭的なものです。今回の展観では吉増剛造さんの多岐にわたる表現のうちでも、とくにビジュアル表現者としての側面をご紹介したく企画したものです。今年度の毎日芸術賞を受賞した『表紙 omote-gami』(思潮社)と、gozoCinéとして知られる映像作品19作を収めたDVDブック『キセキ』(オシリス)を核としつつ、写真・映像・打刻銅板・原稿など多彩な展示で皆さまをお迎えします。ぜひ足をお運びください。

展覧会概要 http://www.chukyo-u.ac.jp/c-square/2009/90/90top.html
アクセス http://www.chukyo-u.ac.jp/koho/gaiyo/map/kotu.html

Monday, June 8, 2009

北島敬三『THE JOY OF PORTRAITS』

北島敬三さんの全2巻・874頁に及ぶ写真集が刊行されました。以下の2本のテクストを寄稿しています。

・「顔の名宛−北島敬三《PORTRAITS》」、北島敬三『THE JOY OF PORTRAITS』Rat Hole Gallery、2009年、674-681頁。[英訳:"Naming the Faces: Keizo Kitajima's Portraits"(trans. Yoshiaki Kai and Emily Ackerman), Keizo Kitajima, THE JOY OF PORTRAITS(Tokyo: Rat Hole Gallery, 2009), 682-689.]

・「遭遇の技術−北島敬三のスナップショット」、同書、690-701頁。[英訳:"The Technique of Encounter: Snapshots by Keizo Kitajima"(trans. Yoshiaki Kai and Emily Ackerman), ibid, 702-713.]

書籍の情報は以下のとおりです。
http://www.buenobooks.com/hyst/index.html

現在、展覧会「KEIZO KITAJIMA:PORTRAITS」も東京・青山のラットホールギャラリーで開催中です。7月5日まで。
www.ratholegallery.com/

8月末から東京都写真美術館でも個展が開催されます。こちらも注目です。
http://www.syabi.com/schedule/schedule.shtml

Sunday, May 24, 2009

箱山直子写真展 New Gardens

私の企画した展覧会が明日から始まります! ご高覧いただければ幸いです。

東京写真月間2009 倉石信乃企画
箱山直子写真展「New Gardens」
場所/表参道画廊
http://www.omotesando-garo.com/
日時/2009年5月25日(月)~6月6日(土)日曜休
12:00-19:00(最終日は17:00まで)
オープニング・パーティー 5月30日(土)18:00---20:00

New Gardensには、日ごろ私たちの見落としている、穏やかだが実際にはしぶとい「自然」の秩序が祝福されてある。その緑と花の領分は、気まぐれな人為の介入を受けとめてなおつねに新しい、生命のかたちを伝えているのだ。(倉石信乃)

Tuesday, May 19, 2009

今日の写真2009 第6回

「今日の写真2009」、『アサヒカメラ』2009年6月号(169-173頁)、第6回目のゲストは美術批評家の椹木野衣さん。篠山紀信の写真を中心にした鼎談。口絵特集の荒木経惟「日常2」とインタヴューに注目する。

Thursday, May 7, 2009

猿楽町校舎ツアーへのお誘い

理工学研究科・新領域創造専攻では、明治大学猿楽町校舎に新設された新領域創造専攻研究・実験室の完成式ならびに修士課程学生の研究発表会をとりおこないます。

日時 2009年5月9日(土)17時45分より
場所 アカデミー・コモン2階会議室(2室使用)

2つの会議室を、パーティー会場ならびに研究発表会場として使用します。
予約不要・会費無料にて、学外の方も自由にご参加いただけます。
17時30分からパーティー会場入口にて受付を開始しますので、ご署名の上、会場内にお入りください。

研究発表会場では修士課程の学生たちのPC使用のデモンストレーション、ポスター発表を、19時30分までおこない、引き続き,新設の研究・実験室を巡る「猿楽町校舎ツアー」をおこないます。
(ツアーは19時半より,パーティー会場からの出発になります。)
新領域創造専攻への進学を考えているみなさん、「猿楽町校舎ツアー」にぜひご参加ください。

問い合わせ先 理工学部事務室大学院係

Monday, May 4, 2009

写真 田本研造

photographers'gallery press no.8がついに刊行されました。明治期に北海道で活躍した写真家田本研造の写真496点を収録、400頁に及ぶ総力をあげての特集号。私は以下の論文を寄稿しました。

「「北海道写真」の前提」、『photographers'gallery press no.8』2009年4月、234-241頁。

http://pg-web.net/scb/shop/shop.cgi?No=249

出版に併せて、当時のオリジナルのプリントによる展覧会も開催されます。こちらも必見です。
田本研造写真展──函館港湾・水道工事の記録
2009年 5月8日(金)〜6月7日(日)
会場/photographers' gallery
協力/土木学会附属土木図書館
12:00〜20:00 会期中無休

http://www.pg-web.net/home/current/2009/tamotokenzo_may.html

Friday, May 1, 2009

An American Journey

4月28日(火)は非常勤で教えている東京芸術大学の「写真映像論」の第3回目(私の担当分はこれで終了)で、ロバート・フランクのThe Americansのコンタクト・プリントについて話しました。フランクの撮影した場所を、近年、再撮影するプロジェクトを行っているフランスのフォト・ジャーナリスト・映像作家フィリップ・セクリエについて少し触れたところ、授業後に詳しい質問をしてくれた学生さんがいたので、関連するHPを一つ以下に書いておきます。セクリエはこのプロジェクトをAn American Journeyという映画にまとめたところ。DVDの発売も待たれます。

http://www.unvoyageamericain.com/

Saturday, April 25, 2009

石内都 infinity∞ 身体のゆくえ

標記展覧会の内覧会を見に昨日、高崎の群馬県立近代美術館まで出かけました。見応えのある展示。原爆ドームの写った一部破れてテープで留めた風景写真の複写に注目しました。この展覧会の図録として制作された書籍に寄稿しています。
「彼女あるいは私の分身−《Mother's》とその他の連作」、『石内都 infinity∞ 身体のゆくえ』求龍堂、2009年、120-125頁。[英訳:"Her Alter Ego and Mine: Mother's and the Other Photographic Series of Ishiuchi Miyako"(trans.Stanly N. Anderson), Ishiuchi Miyako Infinity∞(Tokyo: Kyuryudo Art-Publishing, 2009), 139-145.]

Saturday, April 18, 2009

Contemporary Photography #1 藤部明子「at zero」

明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系では、明治大学生田図書館Gallery ZERO における現代日本写真のシリーズ展示 Contemporary Photography の第1回として、写真家・藤部明子の個展を開催します。

contemporary photography #1
藤部明子「at zero」

2冊の写真集「The Hotel Upstairs」「Memoraphilia」で
鮮烈な印象を与えた写真家、藤部明子の個展を開催します。
日常生活の中に潜むかたちと色彩に対する鋭敏な感覚をお楽しみください。
写真集の制作過程がわかる校正紙も合わせて展示します。

主催 明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系

協力 ステュディオ・パラボリカ
   ZEIT-FOTO SALON
   写真の町 東川町 
   明治大学国際日本学部 旦敬介研究室

会場 明治大学生田図書館 Gallery ZERO
   一般の方は図書館入口ゲート前の呼び出しボタンにて係の者をお呼びください。

会期 2009年5月12日(火)〜6月21日(日)

開場時間 平日 8:30〜19:00、土 8:30〜18:30、日 10:00〜16:30
     ただし5月29日(金)は13:00〜22:00

ギャラリー対談「写真集とデザイン」藤部明子+ミルキィ・イソベ(グラフィックデザイナー)
5月20日(水)18:00より 予約不要・無料

問合せ先 明治大学生田図書館 (電話:044-934-7945)

Friday, April 17, 2009

今日の写真2009 第5回

「今日の写真2009」、『アサヒカメラ』2009年5月号(177-181頁)、第5回目のゲストは建築史家の五十嵐太郎さん。ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展、やなぎみわ「マイ・グランドマザーズ」、「夜明けまえ 中部・近畿・中国地方篇」、スティーブン・ギル「Hackney Flowers」、大山顕「高架建築」、ゲルハルト・リヒター「Wald」などが話題にのぼっています。ペンタックス67IIは9月末で生産終了との報(148-149頁)。

Monday, March 23, 2009

今日の写真2009 第4回

「今日の写真2009」、『アサヒカメラ』2009年4月号(205-209頁)、第4回目のゲストは美術評論家の松井みどりさん。米田知子、柴田敏雄、小島一郎、ヴォルフガンク・ティルマンス各氏の写真が話題にのぼっています。今月号では木村伊兵衛賞受賞者の言葉(浅田政志『浅田家』)と選考理由が掲載されています。

Thursday, February 26, 2009

ゲストは陣野俊史さん、BOOK246×明治大学DC系 連続トークセッション 第3回のお知らせ

BOOK246×明治大学DC系 連続トークセッション
見えるもの聞こえるもの - What We See, What We Hear
第3回 「自分のスタイルを生きること」
陣野俊史×倉石信乃×管啓次郎

文芸・音楽批評で活躍する陣野俊史さんをお招きし、
フランスと日本のラップや現代の音楽文化についてお話をうかがいます。

陣野俊史 Toshifumi Jinno : 文芸批評家。DC系兼任講師として「音楽文化論」を担当。
倉石信乃 Shino Kuraishi : 批評家、詩人。明治大学DC系准教授
管啓次郎 Keijiro Suga : 翻訳者、エッセイスト。明治大学DC系教授。

http://www.book246.com/item_special_f.html

■開催概要■
2009年3月14日(土) 18 : 00 - 20 : 00
会場 : BOOK246店内
入場料 : 500円
店員 : 30名(要予約)
予約・問い合わせ先 : 03-5771-6899 (BOOK246) / info@book246.com
メールの場合は、以下の予約フォーマットにご記入の上、上記アドレスまでお送り下さい
-------------------------------------------------------
<BOOK246×明治大学 トークイベント 第3回「自分のスタイルを生きること」参加申し込み>
お名前:
参加人数:
電話番号:

以 上

Monday, February 23, 2009

「中平卓馬、その軌跡と問い」「今日の写真2009 第3回」

新刊のご案内です。いずれも対談・鼎談です。

『KAWADE道の手帖 中平卓馬 来たるべき写真家』(河出書房新社、2008年)に八角聡仁さんとの対談「中平卓馬、その軌跡と問い」が掲載されました(2-31頁)。中平卓馬への「入門」という趣旨の対談です。再録を含め、注目の論考・エッセイが多く収録されています。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309740249

「今日の写真2009」、『アサヒカメラ』2009年3月号(181-185頁)、第3回目のゲストは詩人の吉増剛造さん。
ロバート・フランク、中平卓馬、高梨豊、森山大道、そして吉増剛造さんご本人の写真と映画が話題に上っています。
http://www.osiris.co.jp/gc.html

「小島一郎−北を撮る」展、青森県立美術館

22日(日)、写真家・小島一郎の展覧会を見に日帰りで青森県立美術館を訪れた。見所の多い、投げかける問いの重い、実に素晴らしい展覧会だった。以下は備忘録。

小島の写真を名取洋之助が見出したことに興味をひかれた。モダニズムの風景描出にとって必要な経路は、「ローカル・カラー」を的確に把握することを通じてそれならざる非在の・普遍的な「風景」を形成することだ。小島の写真は名取のそうしたヴィジョンに該当しただろうが、その時名取の念頭にあったのは「日本型リアリズム」の広範な布置(土門拳から木村伊兵衛まで)に対抗する意識かもしれなかった。つまりローカル・カラーの適用をめぐる戦前期から続くヘゲモニー争いに、小島は巻き込まれた。名取の提出する明快な図式、主観主義写真=図画写真/リアリズム写真=綴方写真も、この係争にかかわっている。

これも関連することだろうが、小島の下北は木村伊兵衛の批判にさらされた。おくればせの反論を用意しなければならない。

遺棄された開拓地ヌラ平の写真と、小島の北海道のわずかな写真を並べて考えてみること。豊島重之の構成したコーナー、明治初年の北海道開拓写真と小島の北海道写真のプロジェクションを見ながら、「入植」というコンセプトの日本写真史へのさらなる拡大適応の可能性を想像した。

小島は、「トランプ」と仲間に呼ばれた名刺判サイズのプリントを貼付したアルバムを作っていた。「トランプ」は、名取(たち)が日本工房以来使っていて岩波写真文庫に引き継がれたはずの、アーカイヴ構築のためのプリント管理システムに倣っているように思えた。あのカタログ化は、名取的な編集の政治性と美学的特性を最もよく体現するもののように思える。トランプを並べてさまざまな「役」を作っていくこと=組写真作り。そこでは「役」が作りやすいようなアーカイヴが前提とされてしまう。だがそれが果たして小島の資質に合っていたかどうか。など。

展覧会は3月8日(日)まで。http://www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/22/
充実した図録/写真集成に関する情報。http://inscriptinfo.blogspot.com/

Monday, February 9, 2009

吉増剛造 DVD+Book『キセキ−gozoCine」

詩人・吉増剛造さんのDVD+Book『キセキ−gozoCine」(オシリス)が2月10日に発売されます。「Book」に、「リアル・タイム、または生=映画—gozoCine覚書」という文章を寄稿しました(199-213頁)。2006年に初めて公開された詩人の映像作品はいまも制作が続いていますが、これまでの19作品がDVDに収録されています。いずれも破格の映画で、詩人の旅程がきまって綴られています。どの旅もみな先人たちの縁の場所をたずねていくもので、そこには過去を過去とせず現在のものとして格闘する姿勢が貫かれています。詳しくはこちらのHPをご覧下さい。さまざまな記念イベントも予定されています。
http://www.osiris.co.jp/gc.html
http://www.junkudo.co.jp/event2.html
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200902/gozo200922228.html

Friday, January 30, 2009

かわなかのぶひろ氏・田中功起氏講演会を秋葉原SCで開催(2/4,2/5)

管啓次郎さんの研究室の企画するオープン・ゼミのお知らせです。ふるってご参加下さい。

明治大学大学院 理工学研究科 新領域創造専攻 ディジタルコンテンツ系 管啓次郎研究室では、2月4日(水)・5日(木)の2夜連続でオープンゼミを開催します。
ディジタルコンテンツ系では、幅広いメディア表象を研究対象にしています。今回のオープンゼミでは、ゲストとして映像作家かわなかのぶひろ氏とアーティスト田中功起氏に、メディア表現について制作者の立場から、それぞれの活動と体験に基づいたお話をしていただきます。学内外を問わず多くの方に聴講していただきたいと考えております。ぜひご来場ください。(司会・進行=宇野澤昌樹)

映像表現と詩 かわなかのぶひろ(映像作家)
2月4日(水) 19時〜21時30分(途中休憩あり)

 我々の映像体験は、ハリウッド映画やCMなどに代表される、あらかじめ設定された物語を表象するための映像を受動的に消費するだけのスタイルが、長い間主流とされてきました。しかし、近年YouTubeなどによってより多くの人が映像を加工するようになり、鑑賞者の枠から外れた行為を行うようになっています。
 かわなかのぶひろ氏は映像作家として、フィルム、アナログビデオ、デジタルビデオと、メディアの変遷を体験しています。大きな映画会社やテレビ局としての活動ではなく、個人の表現としてそれぞれのメディアを使用してきました。かわなか氏が影響を受けたアメリカの実験映画も、商業的な映画とは異なり、個人の表現としてつくられたものでした。まるで「詩」のようなパーソナルな表現が、映像の領域でも脈々と行われてきたのです。
 かわなか氏が影響を受けたアメリカの実験映画とかわなか氏本人の作品の観賞と解説によって、映像が本来もつ可能性について考察します。


everything is everything 田中功起(アーティスト)
2月5日(木) 19時〜20時30分

 田中功起氏は、さまざまな物質と映像メディアを用いた作品をつくっています。あえて分類すれば、インスタレーションと呼ばれる空間をつくるタイプの作品が多い作家だといえるでしょう。映像を使ったインスタレーションというと、集中して見るには耐えない散漫な作品が多いという印象がありますが、田中功起氏の作品はまったく異なります。思わず目をむけてしまう作品、不思議さと明瞭さという相矛盾するふたつの認識を見た瞬間に受け取ってしまう刺激的な作品を作り続けています。
 田中氏のつくる空間には、映像による時間感覚とモノによる物質感があります。物質感とは色・素材・形・重さなど、モノが存在することによって感覚される、その感覚そのものでしょう。時間と物質、このふたつの感覚が刺激される、知覚的な空間です。また、一度見たら忘れることができない独特のユーモアをもっています。
 田中氏の表現活動を、クロノロジカルな形式で紹介していただき、創造のプロセスや思考について解説していただきます。

■実施概要
会場:明治大学秋葉原サテライトキャンパス
東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル601号室 
※JR秋葉原駅電気街口から徒歩1分
地図:http://www.meiji.ac.jp/akiba_sc/outline/map.html
入場:無料
定員:50名(先着順)
※両日ともに、開場は開始30分前(18時30分)からです。
お問い合わせ先:masaunozawa@hotmail.com (@を小文字にしてください)
宇野澤昌樹(ディジタルコンテンツ系修士課程1年)

かわなかのぶひろ
1941年東京生まれ。60年代初頭より映像制作を開始、68年<ジャパン・フィルムメーカーズ・コーポラティブ>設立。69年<日本アンダーグラウンドセンター>を経て77年<イメージフォーラム>を設立、日本を代表する個人映画・実験映画作家として、また指導者として活躍。2006年、東京造形大学教授退任後も毎月新作を発表、作品数は90作品を超える。

田中功起(たなか・こおき)
1975年生まれ。主な展覧会に「国立新美術館開館記念展、20世紀美術探検」(国立新美術館)、「夏への扉」(水戸芸術館)、 「笑い展」(森美術館)、個展「Everything is everything」(広島市現代美術館)、「La Chaine」(BankART)、個展「Setting up and Taking down」(Palais de Tokyo)、「Spectacle and Situation」(Zentrum Paul Klee)、「Turning the Lights on」(Centre A)、台北ビエンナーレ06、光州ビエンナーレ08、釜山ビエンナーレ08など。作品集に『Koki Tanaka Works 1997-2007』(Akio Nagasawa Publishing Office、2007年)、『The End of Summer: Koki Tanaka』(大和プレス、 赤々舎、2008年)がある。

Tuesday, January 20, 2009

今日の写真2009 第2回

「今日の写真2009」、『アサヒカメラ』2009年2月号(175-179頁)、第2回目のゲストは美術家の島袋道浩さん。沖縄プリズム展、佐内正史、石川直樹、港千尋、ポルケ、リヒター各氏の写真集が話題に上っています。島袋さんの個展は3月15日まで、ワタリウム美術館で開催中です。
http://www.watarium.co.jp/exhibition/index.html 

Saturday, January 17, 2009

オペラ「ル・グラン・マカーブル」

東京室内歌劇場 創立40周年記念
ジェルジ・リゲティ作曲の伝説的傑作グランド・オペラ Le Grand Macabre「ル・グラン・マカーブル」上演のお知らせです。

ARICAの藤田康城が初めてオペラの演出にのぞみます。
また安藤朋子も『KIOSK』『NO Exit』に続いて美術家・高橋永二郎が新た制作する特殊装置を駆使して登場します。
さらに振付けには気鋭のダンサー・コレオグラファーの神村恵氏が参加します。

日本初演、この機会を逃すともう二度と見られないかもしれない、現代オペラの傑作をぜひお見逃し無く!
2009年2月7日(土)18時開演
2009年2月8日(日)15時開演 
   
新国立劇場・中ホール

SS席¥13,000/ S席¥10,000/A席¥7,000(8日のみ)
B席・Z席完売

チケットのお申し込みおよび詳細は、以下東京室内歌劇場のホームページをご覧下さ い。
www.chamber-opera.jp

Thursday, January 15, 2009

第12回ディジタルコンテンツ学研究会のお知らせ

第12回ディジタルコンテンツ学研究会を開催します。

ゲスト講師:御園生涼子氏(映画研究)
テーマ:小津安二郎のサイレント時代の作品『非常線の女』と同時代のハリウッド映画について
日時:2009年1月20日(火)16時〜
場所:明治大学生田キャンパス 中央校舎6階 メディアスタジオ
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/ikuta/access.html

久しぶりに小津映画について考えるいいきっかけになりそうで、いまから楽しみです。学外の方も、ぜひお気軽にお出かけください。