Friday, February 25, 2011

新地圖、CORONA


石川直樹さんについて、2件の文章を寄稿しました。

「新地圖—従石川直樹新攝影集談起」(黄耀進譯)、『傅播研究簡訊』No.64、台湾国立政治大學傅播學院研究曁發展中心、2011年1月、34-40頁。【2010年6月1日国立政治大学ディジタル芸術センターでの講演録。ARCHIPELAGOの解説。】

「石川直樹『CORONA』書評」、『週刊読書人』第2878号、2011年2月25日、5頁。

近々10年ぶりにエベレストに登るそうです。以下、いまは準備の日記、細部が面白い。
http://www.littlemore.co.jp/foreverest/

Wednesday, February 16, 2011

ARICA第20回公演 蝶の夢


ARICA第20回公演『蝶の夢/Butterfly Dream』ご案内(おそまきながらよろしくおねがいします!)

ARICAの公演『蝶の夢/Butterfly Dream』のご案内です。今回は、伝説的なアクショニスト首くくり栲象とARICA安藤朋子との、夢の共演です。

ここ10数年の間、毎日何度も自宅の庭の木で首を吊っている男、首くくり栲象のアクションは、「首くくり」から想起される死の影からは遠く、いのちと向き合ったあまりにも真摯な行いです。その姿は見る人に緊張を強いるものでなく、首を吊ったまま変幻自在にゆらめく様子は、不思議に明朗な生命感にあふれています。そして、ARICA唯一のパフォーマーである安藤朋子は、長年故太田省吾の転形劇場にあって沈黙劇の極めてゆっくりとした動作を体現してきました。そして今や見かけの速度とは無関係に、やわらかくうねる意識を何重にも体に畳み込んだ特異な身体表現を重ねています。情念と理性が同時に結晶した無二の身体です。

旧日本郵船の巨大な倉庫の空間を利用し、音も光も仕掛けも用意周到に企まれたARICAの舞台で、この二人が一緒に立つ。はたして何が起き、どんな事態になるのでしょうか。ぜひ皆さんに立ち会っていただきたく、ご案内いたします。お知り合いにもお知らせいただけると幸いです。

TPAMショーケース参加作品
ARICA「蝶の夢 - Butterfly Dream」公演概要
日時:2/17(thu) 19:30 2/18(fri) 14:00 / 19:30(全3回/約60min)
会場:BankART NYK studio (1F) Tel. 045-663-2812
    横浜市中区海岸通3-9
    横浜みなとみらい線(東横線直通)「馬車道」駅下車
    6番出口(赤レンガ倉庫口)徒歩4分(神奈川県警本部隣り)
    www.bankart1929.com
料金:前売 \3,000 当日 \3,500 学生及び
TPAMパスホルダー \2,000
予約:www.aricatheatercompany.com

演出・構成:藤田康城
出演:首くくり栲象、安藤朋子
演奏:猿山修、高橋永二郎

舞台監督:鈴木康郎 照明:斎藤亮介(劇団唐ゼミ)
音響:田中裕一(サウンドウェッジ) 衣装:安東陽子(NUNO)
グラフィックデザイン:須山悠里 協力:渡部直也、茂木夏子
制作:前田圭蔵

主催:ARICA 助成:公益財団法人セゾン文化財団
協力:BankART1929/PARC-国際舞台芸術交流センター
お問い合わせ:ARICA制作 前田 Tel. 080-1117-1571
http://www.aricatheatercompany.com

ソウル、ソクチョ、金沢、六本木、千曲川


このひと月ほどの地誌的な記憶のために。
1月15-16日、ソウルとソクチョウ。韓国は1998年以来だから久しぶり。ソウルのHakgojae GalleryでBoomoonの個展「SANSU&NAKSAN」を見る。2月27日まで開催中。建て替えられた光化門近くの立派なギャラリー2棟を使った大規模な展示。フェーズ・ワンを駆使した山水と海景。Boomoonの住む北東のSockchoに移動、翌朝は写真家が撮っていたのであらかじめ知っていたNaksanの海を実際に見る。砂浜が凍って浪が高く5分と立っていられないほど寒い。雪嶽山の途中までクルマで登る。Sockchoはシャーマンが多く住んでいるという。山と海が近い。

http://www.boomoon.net/exhibition.html

2月6日、日帰りで金沢。21世紀美術館でホンマタカシ「ニュー・ドキュメンタリー」展と桑山忠明展。常設展のタレルは一息つくのにいい。
2月10日、森美術館で小谷元彦展。この美術館に至るアプローチはすでに鄙びた風情。このひと月余りおのずと注目して見た風景は、木下恵介の映画の中の自然、とくに1950年代までの北信濃あたりの川。