Friday, August 26, 2011

8月の旅、北と南



8月4-6日、ゼミ旅行。石田智紀君、鈴木甫見弥君、中村絵美さん、村松良一君と。4-5日、夕張炭鉱跡をはじめ、旧空知支庁管内の幌内、奔別、赤平の各炭鉱を竪坑を中心に見て回る。赤平では急勾配のズリ山に登る。産業遺跡の保存と放置、それぞれの風景の様態、炭鉱のつくられる地形の類似性に着目した。5日夕刻に対雁を経由して札幌へ。OYOYO まち×アートセンターさっぽろで、『ろうそくの炎がささやく言葉』刊行記念の朗読会に参加。ARICA公演のためのテクスト「恋は闇」を読む。翌6日、管啓次郎さんと佐々木愛さんの展覧会「Walking歩行という経験」を観た後、会場のモエレ沼周辺の水系をたどって石狩川まで歩く。
8月26-28日、沖縄。台風が遅れ晴れた。27日、沖縄県立博物館と美術館の常設展。美術館では『東京美術学校で学んだ県人―平田善吉展』 『ニシムイ以降の美術家たち』『サイト・シーイング沖縄美術をめぐる旅~島嶼性と異化』の展示。戦後美術の理解が進む。南風原文化センターへ移動、沖縄戦を記録した展示が充実している。近くの沖縄陸軍病院南風原壕群20号を見学。文化施設を壕の近傍に建てることは大事。夜同センターで高良勉さんの出版記念パーティーに参加。28日、再び南風原文化センター交流研修室で、高良勉さんに中平卓馬の沖縄での活動について聞き取り調査を行なう。仲里効さん、西谷能英さんも同席。インタヴューは未来社刊の沖縄写真家シリーズの内、中平卓馬の巻に収録予定。