Wednesday, June 25, 2008

HOMEI MIYASHITA: Performances in absentia

ディジタルコンテンツ系の同僚、宮下芳明さんの個展が開催中です。

HOMEI MIYASHITA: Performances in absentia
期間:2008年6月20日〜7月3日
場所:明治大学生田図書館 Gallery ZERO
時間:平日 8:30-19:00 土 8:30-18:30 日・祝 10:00-16:30 (※ 6/30 は 13:00-)

音楽と/映像の作品を「発明」していくかのような、メディア・アーティストとしての宮下さんの仕事にぜひ注目して下さい。
http://www.lib.meiji.ac.jp/news/
http://www.dc-meiji.jp/absentia.pdf

Sunday, June 22, 2008

『裸形の言ノ葉』と吉増剛造特別展

『週刊読書人』2008年6月27日号に書評「林浩平著『裸形の言ノ葉−吉増剛造を読む』」を書きました。この本は、詩人吉増剛造について書かれた単行本として嚆矢をなすものです。
林浩平さんのブログは次の通り。http://mignonbis.at.webry.info/

ちょうど吉増さんは2008年6月28日(土)〜8月31日(日)札幌の北海道立文学館で特別展「詩の黄金の庭 吉増剛造」が予定されていて、これはぜひ見に行くつもりです。http://www.h-bungaku.or.jp/gyouji/kikakuten.html  

フォト・プレミオ年度賞受賞写真展

コニカミノルタ主催の若手写真家を奨励する公募プロジェクト「フォト・プレミオ」のゲスト審査員を昨年度と今年度務めている。第9回・2007年度大賞と特別賞、その他の入賞者の受賞式が昨日行われた。大賞の小林知恵さん、特別賞の倉谷卓さん、朝海陽子さんによる年度賞受賞写真展が、6月20日(金)〜30日(月)新宿・コニカミノルタプラザで開催中で、展覧会に併せて刊行された『2007年度フォトプレミオ受賞作品集』(コニカミノルタフォト・プレミオ事務局)に「ダイスをころがせ−いま、じぶんの作品で個展を開こうとするきみに」を寄稿した(42-43頁)。
レギュラー審査員はいずれも写真家で、秋山亮二さん、長野重一さん、柳本尚規さん。彼ら写真界の大先輩から、審査の内外で教えられることも多い。1925年生まれの長野さんは、木村伊兵衛や名取洋之助と一緒に仕事をされ、市川昆監督の映画『東京オリンピック』で撮影を担当されるなど戦後の写真・映像の歴史とともに数々の重要な業績を残して来られた方なのだが、若い写真家の作品を実によく見ておられることにいつも驚かされる。私にとっては応募してくる作品を見ることはもちろん、長野さんをはじめ他の審査員の方々の反応を知ることもまた勉強になる。
フォト・プレミオではいまも作品を募集している。毎月約2名のペースで新宿・高野ビルという好立地のギャラリー「コニカミノルタプラザ」で個展開催が実現でき、さらにその中から年度賞受賞者が選定され、賞金(大賞100万円、特別賞50万円)も与えられる。詳しくはHPをご覧下さい。
http://konicaminolta.jp/plaza/premio/

Saturday, June 21, 2008

連続トークセッション@cafe246テラス

明治大学DC系の専任教員である管啓次郎さんと私で、連続トークセッションを企画しました。

南青山のカフェ/ブックス246で
連続トークセッション「見えるもの聞こえるもの」
(What We See, What We Hear)
を行います。※詳細は追ってお知らせします。

第1回ゲスト北島敬三「写真はいま何を考えているか」
 with 倉石信乃/管啓次郎
日時:7月13日(日)午後4時から6時まで
場所:カフェ/ブックス246 http://www.book246.com/

2008年春、明治大学に新しく開設された大学院プログラム「ディジタル
コンテンツ系」(略称DC系)。
映像に、音楽に、デザインに、思考に、批評のことばで風穴をあけてい
きます。
見えるものをどう見るのか、聞こえるものをどう聞くのか。


<北島敬三>  
写真家。1954年生まれ。1975-76年「WORK SHOP写真
学校」の森山大道教室で学ぶ。
1976年森山大道を中心に設立された自主運営ギャラリー「CAMP」
にメンバーとして参加。
1981年に日本写真協会新人賞、1983年に木村伊兵衛賞、
2007年に第32回伊奈信男賞を受賞。
現在は2001年に開設した自主運営ギャラリー
「photographers'gallery』を拠点として活動している。
主な写真集に『PORTRAITS+PLACES』『A.D.1991』
『NEW YORK』など。
DC系兼任講師。
http://www.pg-web.net/

<倉石信乃> 
詩人、批評家。写真史、 近現代美術、美術館論などを研究。
2007年まで横浜美術館学芸員として、
ロバート・フランク、中平卓馬、李禹煥などの企画展を担当してきた。
著書に『反写真論』、共著に『失楽園:風景表現の近代 1870-1945』
『カラー版 世界写真史』などがある。
DC系准教授。
http://fiatmodes.blogspot.com/

<管啓次郎> 
翻訳者、エッセイスト。比較詩学研究。
著書に『コロンブスの犬』『狼が連れだって走る月』
『トロピカル・ゴシップ』『コヨーテ読書』
『オムニフォン <世界の響き>の詩学』『ホ ノルル、ブラジル』がある。
最新の訳書はエイミー・ベンダー『わがままなやつら』。
DC系教授・主任。
http://monpaysnatal.blogspot.com/


明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系
修士課程学生募集中
入試情報は http://www.meiji.ac.jp/sst/grad/examination/


Thursday, June 19, 2008

SASAOKA Keiko 2001-2007

「SASAOKA Keiko 2001-2007」(東京・月島のTPC、www.tamada-pj.co.jp)を見る。3月の「VOCA」展出品、ついさきごろ開催された個展「水域」(東京・新宿のphotographers' gallery)の展示もそうだったが、笹岡啓子は今回もいっそう揺るぎない確信を得ているようだった。昨年沖縄市民ギャラリーでのグループ展に出品された問題作「The World After」は、トリプティックをディプティックに改組することで紛れもなく優れた作品となった。他にも過去の代表作が見事に再配置されている。スライドのプロジェクションによる広島に取材した「PARK CITY」も必見。6月27日まで。

DC系進学説明会

明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系(略称DC系)
進学説明会のお知らせ

日時:7月2日(水)16:30〜17:50
場所:明治大学駿河台キャンパス、リバティタワー9階1093教室
内容:DC系の専任教員(宮下芳明、管啓次郎、倉石信乃)がそれぞれ15分くらい話したあと、個別の相談に乗りたいと思います。

この説明会はちょうど第1期入試の出願期間(7月4日〜10日)直前に行われます。この機会にぜひお気軽にご参加下さい。
ちなみに第1期入試は8月1日(金)。われわれのDC系では学部時代の専攻は問いません。新しい何かを始めたい皆さんのチャレンジを待っています。入試情報の詳細は下記をご覧下さい。
http://www.meiji.ac.jp/sst/grad/examination/

Thursday, June 12, 2008

VACANT LAND 1989

昨年刊行された写真集の中で最も忘れがたいものは、浜昇『VACANT LAND 1989』(photographers' gallery刊)だ。もし見ていない方は、その途方もない重量をぜひ一度手に取って、およそ1000頁にもなる風景の1頁づつを繰る経験をして欲しいと思う。
このシリーズによる個展が昨日から始まった。以下は会場の銀座ニコンサロンのHPからの転載。

浜 昇展
[VACANT LAND 1989]
銀座ニコンサロン
6/11 (水)〜6/24 (火) 10:00〜19:00(最終日は16:00まで)
会期中無休

1985年の「プラザ合意」以後急速に膨れあがっていったバブル経済が1989年を頂点に崩壊する。本展はその前後3年にわたって東京の神田・四谷・新宿の「空地」を記録したものである。
狂乱する地価の高騰に乱舞するこの時代を「空地は写真である」と確信した作者は、地図を片手に、ひたすらてくてくと歩き定めた地域の全ての「空地」を撮影し、その場所を記録した。これらは『VACANT LAND 1989』として写真集にまとめ、刊行した。
お金(資本)のゲームに興じた時代も、その崩壊から20年余りが経ったいま、ノスタルジックに語られる過去となりつつあるが、バブルとその崩壊がもたらした社会の大きな変容は今もってグローバルな市場原理を加速度的に推し進めており、そんななか、「写真とは何か」もまた問われているようだ。

<作者のプロフィール>
浜 昇(ハマ ノボル)
1946年東京生まれ。75年ワークショップ東松照明教室入塾。76年自主ギャラリーPUT設立に参加。87年写真公園林設立。
写真展に、77年「今日の写真展・77」(神奈川県民ギャラリー)、79年「ぬじゅんin 沖縄・大和」(那覇ダイナハ)、95年、戦後50年展「GROUND 0」(沖縄県民ギャラリー)、2002年、琉球烈像展「沖縄という名」、07年「写真0年・沖縄」(以上、那覇市民ギャラリー)などがあり、写真集に、『フロムスクラッチ』(90年刊)、『VACANT LAND 1989』(2007年刊)などがある。

http://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/exhibition/2008/06_ginza-1.htm

第10回ディジタルコンテンツ研究会のお知らせ

第10回ディジタルコンテンツ学研究会を開催します。

日時  6月21日(土)午前10時から正午まで
場所  秋葉原ダイビル6F 明治大学サテライトキャンパス
    http://www.meiji.ac.jp/akiba_sc/outline/map.html
ゲスト 阿部和広さん(サイバー大学)
主催  理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系

「パーソナルコンピュータと初等教育 歴史・思想・現状」

今回のディジタルコンテンツ学研究会では、サイバー大学客員教授の阿
部和広さんをお招きし、One Laptop Per Child を中心として、
パーソナルコンピュータが世界の初等教育をいかに変えつつあるかにつ
いてお話いただきます。グローバル化と情報技術の関係を根底的に考え
るためにも、ぜひおさえておきたいポイント。お誘い合わせの上、お気
軽にご参加ください。