Thursday, January 27, 2011

新井卓のダゲレオタイプについて


新井卓 「光、礫、水」展は、1月24日(月)におかげさまで無事終了いたしました。やや遠く坂もある生田キャンパスまで、ご来場いただきありがとうございました。展覧会に併せて制作しましたカタログも、来場者の方々に手渡されてちょうど残部が無くなりました。管啓次郎さんによるダゲレオタイプに触発された詩、本展キュレーターでディジタルコンテンツ系博士後期課程の伊藤貴弘君のエッセー、そして新井さんご本人による技法解説の収録されたカタログには、私も以下の文章を寄稿しています。

「異数の鏡—新井卓のダゲレオタイプについて」、『Contemporary Photography #3 新井卓 「光、礫、水」ダゲレオタイプ、拾得物、映像による<滝>展カタログ』、明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系芸術学研究室、2011年、n.p.

Monday, January 24, 2011

DC2010  2010 年度修了制作展


当ディジタルコンテンツ系の修了制作展が本日より開催されます。ぜひご高覧下さい。

DC2010 
2010 年度明治大学大学院ディジタルコンテンツ系修了制作展

会期 2011 年1 月24 日(月)~ 29 日(土)
12:00 - 19:00 (最終日17:00) 入場無料
会場:表参道画廊+MUSÉE F
東京都渋谷区神宮前4-17-3 アーク・アトリウムB02
TEL/FAX 03・5775・2469 
地図 http://www.omotesando-garo.com/intro/index.html

主催:明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系

出品作家:髙梨こずえ 髙橋正也 畠中景子 于潔雲

公開講評会 1 月28 日(金)17:30 - 19:00
講師:鷹野隆大( 写真家)・松永真太郎( 横浜美術館学芸員)

この度、明治大学大学院ディジタルコンテンツ系に所属する大学院生有志4 人による修了制作展を開催いたします。本展覧会は写真やビデオ、彫刻などにより、ジェンダー、身体、日常の現象について捉え直す試みです。
高梨こずえの写真は、 同世代の複数の「女性」に取材することで、「女性」に要請されてきた社会的な規定と現実との差異を明らかにしています。高橋正也はビデオによって身近な現象の中に見出される奇妙なリズムや秩序を捉えてつなぎ合わせ、世界を断片から再構築しようと試みます。畠中景子は他者の口腔を用い、咀嚼と吐瀉によって偶然に出来上がる形を、新しい「彫刻」として見つめ直しています。于潔雲はあえて低質なディジタル・フォトによって自分自身とその環境を見つめつつ、それらをオブジェ化して提示することにより、セルフ・イメージとともにある現実のはかなさと美しさ、エキゾティズムを浮かび上がらせています。
この機会にぜひご高覧下さい。

Thursday, January 6, 2011

新井卓「光、礫、水」


当研究室が主催する展覧会が1月14日(金)から1月24日(月)まで、明治大学生田図書館Gallery ZEROで開催されます。新井卓さんの新作ダゲレオタイプを中心とするユニークな個展です。ぜひご高覧下さい。

Contemporary Photography #3
新井卓 「光、礫、水」
ダゲレオタイプ、拾得物、映像による<滝>

新井卓(あらいたかし)は1978年川崎市生まれ。1839年にフランスで公表された、世界初の実用的写真技法・ダゲレオタイプ(銀板写真)を中心に作品を制作しています。鏡のような銀板に映し出されるイメージは驚くほど精緻であり、圧倒的な存在感をもってわたしたちの眼の前に立ち現われます。
本展は、新井が何かに引きよせられるようにして訪れた遠野で出会った、数々の<滝>を主題とした新作で構成されます。そこには数々の民話が紡がれてきたこの地に対する、新井の真摯なまなざしが克明に刻印されています。
ダゲレオタイプ、映像、オブジェによって表現された<滝>の有様は、写真とはなにか、また見るという行為そのものについて、あらためて考えるきっかけとなるでしょう。

■会期 2011年1月14日(金)~2011年1月24日(月)
■開場時間 [平日] 9:00~19:00 [土] 9:00~18:30 [日] 10:00~16:30
■会場 明治大学生田図書館 Gallery ZERO
〒214-8571川崎市多摩区東三田1-1-1
小田急線生田駅下車南口徒歩 約10分
※お車でのご来校はご遠慮下さい。
■主催 明治大学大学院理工学研究科ディジタルコンテンツ系芸術学研究室
■レクチャー&トーク
1月21日(金)18:00~19:30 生田図書館Gallery ZERO
新井卓+倉石信乃(批評家・明治大学准教授)、司会 伊藤貴弘(明治大学大学院)
※予約不要・無料

※新井卓さんのブログ http://www.TakashiArai.com/wordpress/