Saturday, December 7, 2013

「岩、石、砂」作品と図書の展示

明治大学生田図書館ギャラリーゼロで開催中の学生と教員による展覧会に参加しています(1月8日まで)。管啓次郎さんの研究室と共催でテーマは「岩、石、砂」。アニメーション、ビデオ、石包丁、オブジェ、フォトグラム、風景写真、絵葉書などさまざまなアプローチが見られます。私は備忘録として撮った旅の写真を出しています。
https://www.lib-ref.jp/meiji/opennews/NewsViewAction.do?id=NS00000993

別にこのテーマで思い浮かんだのは2005年に柏木智雄さんと企画した「李禹煥 余白の芸術」展準備のあれこれ。茨城県真壁町の採石場に李先生たちと出かけたりした日のこと。
http://www.yaf.or.jp/yma/exhibition/2005/special/03_leeufan/making/archives/2005/08/index.html

Sunday, December 1, 2013

書評『種差 四十四連図』


北島敬三さんと豊島重之さんの共著『種差 四十四連図』の書評を書きました。風景とその言説について大いに考えさせられる本です。

「北島敬三・豊島重之著『種差 四十四連図』書評」、『週刊読書人』第3017号、2013年11月29日、8面。

http://www.dokushojin.co.jp/backnumber/2013年11月29日号
http://pg-web.net/shop/photo-books/tanesashi44/
年明けには神保町の東京堂書店で、先に行なったNADiffに続いて再びこの本をめぐるトーク・セッションも予定されています。

Saturday, November 23, 2013

土曜講座「印象派にとっての写真、写真にとっての印象派」

11月30日(土)14:00〜16:00、ブリヂストン美術館で開催中のカイユボット展の関連企画として、同館伝統の土曜講座の時間に写真家・鈴木理策さんと対談します。鈴木さんは、セザンヌをはじめとする近代絵画に造詣の深い写真家。展覧会にお越しの折には、是非お立ち寄り下さい!
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/events/saturday/2013/743


Sunday, November 17, 2013

展覧会図録『種差—よみがえれ 浜の記憶』

青森県立美術館で今夏開催された「種差—よみがえれ 浜の記憶」展の図録が、6分冊で刊行されました。「Book 6」に以下の文章を寄稿しています。

「遠近—東北と種差」、『三陸復興国立公園指定記念 種差—よみがえれ 浜の記憶展図録』Book 6、青森県立美術館・金入、2013年10月、50-59頁。【英訳:"Perspective: Tohoku and Tanesashi," translated by Stanley N. Anderson,  Tanesashi: Remembrance of the Shore exhibition catalogue(Book 6)(Aomori and Hachinohe : Aomori Museum of Art and Kaneiri, 2013), 96-107.】

図録所収の、高橋しげみ学芸員による論文「よみがえれ 浜の記憶」には本当に心打たれました。考古資料、民俗資料、古地図、近代絵画、現代作家(笹岡啓子とリチャード・ロング)への委託制作による作品を組み合わせた渾身の展示を改めて思い起こしました。以下は、同僚の工藤健志氏による周到な展評です。

http://artscape.jp/report/curator/10091666_1634.html


Monday, November 11, 2013

田代一倫『はまゆりの頃に』

東北の被災地と周辺の地域で撮影された、肖像写真453点から構成される田代一倫さんの写真集が出版されました。本シリーズは2013年のさがみはら写真新人奨励賞の受賞作。多くのことを教えられました。この写真集の栞に文章を書きました。

「確かさについて」、田代一倫『はまゆりの頃に 三陸、福島2010〜2013年』別冊、里山社、2013年、2-4頁。
http://satoyamasha.com

本書を刊行するために出版社・里山社を興した清田麻衣子さんの決断も驚くべきことでした。その経緯が以下に綴られています。
http://www.dotbook.jp/magazine-k/hon_wo_dasumade_02/

現在、二か所で展覧会も開催中です。
http://pg-web.net
http://www.tokyodoshoten.co.jp/blog/?p=5507


Monday, November 4, 2013

ZOKEI PHOTO LABO 造形大写真 その源流をさぐる

11月12日(火)16:40〜19:00、東京造形大学で大辻清司をめぐるイベント(報告+パネル・ディスカッション)に参加します。一般の方々も聴講可能とのことです。詳しくは以下の同大学写真領域のサイトをご覧下さい。

http://photograph.zokei.ac.jp/zokei-photo-labo/3075.html

Thursday, October 31, 2013

『種差 四十四連図』刊行記念トーク&上映



11月10日(日)17:00〜19:00、恵比寿のNADiffで、北島敬三さんと豊島重之さんの共著『種差 四十四連図』刊行記念トークに、お二人のほか橋本一径さんと参加します。スライドショー、撮影風景を収めたドキュメンタリー映像も見られる貴重な機会です。ぜひお越し下さい!

http://www.nadiff.com/fair_event/KitajimaKeizo_ToshimaShigeyuki_talk.html

Thursday, October 24, 2013

写真と文学

今週末10月26日(土)に発売予定の論集『写真と文学』に、昨年ハワイで考えていたことをテーマに短い文章を寄稿しました。

「ダイヤモンド・ヘッドと水田」、塚本昌則編『写真と文学 何がイメージの価値を決めるのか』平凡社、2013年、193-198頁。*このほか、巻末の「写真と文学をめぐるブックガイド」で、3冊(荒木経惟と瀧口修造と中平卓馬)紹介文を書きました。

2010年に東京大学で行われたワークショップ「20世紀フランス文学と写真」を出発点とする企画。

Wednesday, October 9, 2013

カイユボット展—都市の印象派


明日からブリヂストン美術館で開催されるカイユボット展の内覧会に出かけました。代表作を多く集めた充実の展観。図録に小文を寄稿しました。

「カイユボットと写真的視覚」、新畑泰秀編『カイユボット展—都市の印象派』図録、ブリヂストン美術館、2013年、200-202頁。【英訳:"Caillebotte and Photographic Sense of Vision"(Translated into English by Yamakawa Sumiko/Caroline Elder),  Yasuhide Simbata(ed.), Gustave Caillebotte: Impressionist in Modern Paris(Tokyo: Bridgestone Museum of Art, 2013), 271-272.】

展覧会は12月29日(日)まで。
http://www.bridgestone-museum.gr.jp

Thursday, October 3, 2013

しあわせな日々、あいちトリエンナーレ2013


10月12日(土)、13日(日)、14日(月・祝)の三日間、所属するシアター・ユニットARICAが、あいちトリエンナーレに参加、愛知県立文化センター小ホールでサミュエル・ベケットの大作「しあわせな日々」を上演します。美術は金氏徹平、音楽はイトケン、私は翻訳を担当しました。きっとめずらしい「Happy Days」になると思います。名古屋方面にお住まいの方々、トリエンナーレを見に行かれる方々は、ぜひ足を伸ばしていただければ幸いです。

ARICAのホームページでは特設ページを設け、リハーサルの様子、公演に向けての鼎談などを紹介しています。






Tuesday, October 1, 2013

第49回神奈川県美術展

今年度(平成25年度)から第49回神奈川県美術展の写真部門委員および審査員を務めています。同展の講評を書きました。

「審査講評 写真」、『第49回神奈川県美術展図録』神奈川県美術展委員会、2013年9月、n.p.

すでに神奈川県民ホールでの展示は終了し、厚木会場での巡回展が明日から始まります。

http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p684429.html

Sunday, September 29, 2013

管啓次郎『時制論』刊行記念 詩の朗読と語り

管啓次郎さんの連作詩集Agend'Arsの4冊目にして完結編となる『時制論』。この刊行をお祝いする詩の朗読と語りの会に朗読者として参加します。
10月5日(土)下北沢B&Bにて午後3時から。朗読は数えるほどしかしたことはなく、とくに他人の詩はアレン・ギンズバーグ(諏訪優訳)の『カディッシュ』を一度読んだことがあるぐらいか。でもこの連作は共感して読んできましたので、自分でも音読してみると何か発見があるはずだと思っています。ぜひ足をお運び下さい!

Monday, September 16, 2013

松江泰治『TYO-WTC』

松江泰治さんの新しい写真集『TYO-WTC』に小論を寄稿しました。

「定点観測再考—松江泰治『TYO-WTC』」、松江泰治『TYO-WTC』赤々舎、2013年、101-104頁。【英訳:"Rethinking the fixed viewpoint: Taiji Matsue's TYO-WTC, "  Taiji Matsue, TYO-WTC(Tokyo: AKAAKA ART PUBLISHING, 2013), 106-111.

Sunday, September 8, 2013

展評 八戸市美術館「北島敬三—種差scenery」

8月30日(金)〜9月1日(日)、青森と八戸。青森県立美術館の「種差」展、八戸市美術館の「北島敬三—種差scenery」展。青森では市内中心部にある善知鳥神社を訪ね、周囲が潟であったという昔を偲んだ。青森県立美術館の「種差」展、すばらしい地誌的な展観。「すばらしい新世界」展、青木野枝の近作に惹かれる。北島展について展評を書きました。

・八戸市美術館「北島敬三—種差scenery」展評、『デーリー東北』2013年9月5日。

http://pg-web.net/documents/20130906-kitajima/


Thursday, August 22, 2013

北島敬三—種差scenery


八戸市立美術館で831()から開催される「北島敬三種差scenery」展に関連して、831()と9月1日()に以下の講演+トークセッションに参加します。企画はICANOFの豊島重之さんです。

831日(土)
 16:0018:30 トーク《太平洋のアーキペラゴ=種差》
講師:倉石信乃(明治大学教授)+ 山内明美・北島敬三

91日(日)
14:3014:50 ダンスパフォーマンス《kapiw=かぷしま》
出演:田島千征・中野真李
15:0017:30 トーク《コメのトポス/種差=飢餓の世紀》
講師:山内明美(大正大学人間学部特命准教授)+ 倉石信乃・北島敬三

展覧会・関連プログラムの詳細は以下をご参照ください。

また、青森県立美術館では「三陸復興国立公園指定記念 種差よみがえれ 浜の記憶」展を開催中。91()まで。見に行きます。


Thursday, July 11, 2013

対談 金村修展—ヒンデンブルク・オーメン

7月26日(金)午後7時から新宿のフォトグラファーズ・ギャラリーで金村修さんと対談します。同ギャラリーで開催される「金村修展—ヒンデンブルク・オーメン」の関連イベントです。ぜひご参加下さい!

Thursday, June 27, 2013

『N27』創刊

慰霊の日の沖縄で新しく創刊された批評雑誌『N27』(編集人=比嘉豊光)に、以下の文章を寄稿しました。

「無名性の彼方—東松照明と後続の写真家たち」、『「時の眼—沖縄」批評誌 N27』創刊号、2013年6月、74-79頁。

Sunday, June 23, 2013

講演会 東松照明の見た「日本」

6月30日(日)午後2時より、福岡・三菱地所アルティアムで「東松照明の見た『日本』」という題でお話しします。開催中の展覧会「東松照明・時を削る」の関連イベントです。 詳細は以下のとおりです。



Sunday, June 16, 2013

講演会 はじまりの場所—写真家と横須賀

6月22日(土)午後2時より、横須賀美術館で「はじまりの場所—横須賀と写真家」と題した講演を行います。開催中の展覧会「街の記憶 写真と現代美術でたどるヨコスカ」の関連イベントです。ぜひお出かけ下さい。



Sunday, June 2, 2013

シンポジウム「日本写真の1968」

東京都写真美術館で開催中の展覧会「日本写真の1968」に関連するシンポジウムに参加します。

シンポジウム「日本写真の1968」

日時:2013年6月15日(土) 14:00~17:00
会場:東京都写真美術館1階ホール(定員190名)
パネリスト:土屋誠一(美術批評家、沖縄県立芸術大学講師)、小原真史(IZU PHOTO MUSEUM研究員)、冨山由紀子(写真研究者 東京大学大学院博士課程)、金子隆一(当館専門調査員) 
モデレーター:倉石信乃(明治大学教授)
※展覧会チケットの半券をお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。
※当日10時より1階受付で整理券を配布します。番号順入場、自由席。
展覧会は7月15日(月・祝)まで。
http://syabi.com/contents/exhibition/index-1870.html


Sunday, May 12, 2013

現代思想5月臨時増刊号

『現代思想』5月臨時増刊号に以下の小文を寄稿しました。

「守宮と夜蛾」、『現代思想 総特集東松照明 戦後日本マンダラ』5月臨時増刊号(第41巻第6号)、2013年4月、8-9頁。

Monday, April 15, 2013

笠間悠貴 写真展「顫え」

本日より、当研究室の笠間悠貴君による写真展が開催されます。強風のなか大型カメラで撮影された風景のシリーズです。ぜひお立ち寄り下さい。

笠間悠貴 写真展 「顫え」
日時 : 4月15日(月) - 20日(土)
時間 : 11:30 - 19:00 (最終日-17:00)
場所 : コバヤシ画廊

http://www.gallerykobayashi.jp/about/
http://www.tcp.ac.jp/news/2013/04/post-42.html

Thursday, January 17, 2013

東松照明追悼

1月16日(水)『朝日新聞』夕刊の美術面に、「戦後写真における東松照明」というテーマで、先月亡くなった東松照明さんについての記事を書きました。またお目にかかれる機会はきっとあるはずと思い込んでいましたので残念でなりません。


Tuesday, January 8, 2013

島では、道という道が

「島では、道という道が海へ通じている。曲がり角のところで突然海が現れたり、道の両側に立ち並ぶ家と家の間に水平線が垣間見えたりする。」

「沖縄では、村のことをもシマという。シマは、閉じた一つの世界であって、シマごとに言葉が違い生活のリズムが違っている。それぞれに独自の文化をもち、他人志向型の精神に支えられた運命共同体。「土着の思想」と呼ばれている精神文化の裸の姿がそこにはある。
 しかしながら、固有の文化が、モノとしてかたちをなさぬとき、写真家はお手上げだ。目に見えないモノは写らない。シマにあって、ぼくは、写真がまったく無力であることを思い知った。そして、改めて、写真とは何か、という誰しも疑問を持つけど結局わからずじまいの果てしない問いにめぐり合い、試行錯誤のすえ、自分の中の双頭の蛇を殺して、矛盾を止揚したつもりで、これからは好きなものしか撮らぬと言い切る。」(東松照明)

未来 2013年1月号

雑誌『未来』の最新号、「〈特集〉沖縄写真家シリーズ「琉球烈像」完結に寄せて」に以下の文章を寄稿しました。東松照明、中平卓馬、伊志嶺隆について、シリーズを終えて改めて思うところを記しました

「写真家というアーカイヴ」、『未来』556号・2013年1月号、33-36頁。

未来社刊、沖縄写真家シリーズ「琉球烈像」全9巻は以下をご参照下さい。

Tuesday, January 1, 2013

ネエアンタ

ARICAの次回公演「ネエアンタ」が2月28日〜3月3日、東京・森下スタジオCスタジオで行われます。サミュエル・ベケットのテレビのための作品「EH JOE」に霊感を得たもので、ダンサーの山崎広太さんが客演します。私は上演テクストに協力しました。ぜひお見逃しなく!

http://www.aricatheatercompany.com/japanese/news/





この劇団がすごい!2013

最新号の『ユリイカ』の「特集*この小劇場を観よ!2013」のなかで、ARICAが紹介されました。同誌の小劇場特集としては、2005年以来7年ぶり。ARICAはどうにか再び紹介リストに入りました。

小澤英実「ARICA」【「この劇団がすごい!2013」のうち】、『ユリイカ』2013年1月号、215頁。

http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791702497