Friday, April 29, 2011

日本写真協会学芸賞受賞のお知らせ

『スナップショット 写真の輝き』(2010年、大修館書店)により、2011年度の日本写真協会学芸賞を受賞することになりました。お世話になりました各関係の方々に改めて御礼を申し上げます。国際賞にナツラエリプレスのクリスさんが選ばれていて、同時期に受賞できるのは嬉しいことです。

日本写真協会賞 http://www.psj.or.jp/psjaward/2011.html
大修館書店 http://plaza.taishukan.co.jp/shop/Product/Detail/30581

Monday, April 25, 2011

写真家・東松照明全仕事展 図録


東松照明展の図録に寄稿しました。伊勢湾台風で被災した実家の写真など、1950年代後半に経験した災害によって写真家が自立していく過程をたどりました。

「破片と残材—東松照明の「家」その他の連作」、名古屋市美術館編『「写真家・東松照明全仕事」展図録』「写真家・東松照明全仕事」展実行委員会、2011年、4-9頁。

Sunday, April 24, 2011

写真事始、ふたたび


4月22日(金)午後、大阪・心斎橋のコムデギャルソンSixで中平卓馬「キリカエ」展。中平さんたちと合流して名古屋へ移動。翌朝「東松照明全仕事」(名古屋市美術館)。アスファルトからインターフェイスへの展開が心に残る。11時から中区役所ホールで、入院中に一時帰宅し電話で参加した東松照明さんを囲んで、中平卓馬さん、展覧会企画者の竹葉丈さんとの鼎談。東松さんは存分に話し、中平さんは沈黙する。1977年の東松・中平対談(『流動』4月号)で評価基準となっていたのは、アジェ、エヴァンズ、田本研造たちの写真。「とことん記録であることによって、記憶に通底していくというような、そんな写真」(中平)、「「私性」の彼方で確認した「公性」」(東松)・・・それらは、二人の実作とも大いに符合する要点であるにせよ、考えるべき課題はその先のこと。

Wednesday, April 20, 2011

4.23東松照明さんは電話で参加


東松照明さんは残念ながら4月23日(土)の記念鼎談の会場にお見えになりませんが、沖縄のご自宅から電話回線を通じて参加される予定です。以下は美術館からのアナウンスメントです。

4月23日(土)に開催予定の鼎談につきまして、東松照明氏は体調不良のため来名せず、電話での参加を予定しています。


日時 2011年4月23日(土)午前11時~
出演 東松照明(写真家)+中平卓馬(写真家)、倉石信乃(明治大学理工学部准教授、写真史)
場所 中区役所ホール (入場無料、定員250名、先着順)

名古屋市美術館 
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2011/tomatsu/event.html

東松照明さんのサイト http://homepage2.nifty.com/INTERFACE/frame.htm

Sunday, April 17, 2011

存在に対するあやまたない知覚

「今日ではわれわれは、映像が意味をもつとしたら、論弁的な追求の量ができるだけ多い方がいいということを知っている。しかもそれがつきるところでもういちど裸の眼で対象とむきあうことができれば、うまれてくるものが映像であろう。それが存在に対するあやまたない知覚である。」(多木浩二「東松照明論」1966年)

Saturday, April 16, 2011

「写真家・東松照明全仕事」展 記念鼎談


4月23日(土)から6月12日(日)まで名古屋市美術館で開催される「写真家・東松照明 全仕事」展を記念して行われるトーク・セッションに、東松照明さん、中平卓馬さんと、参加することになりました。場所は名古屋市美術館ではなく、中区役所ホールですのでご注意下さい。

記念鼎談「"写真事始"ふたたび」(仮題)
日時 2011年4月23日(土) 午前11時~
(講演:約1時間30分(通訳込み)/質問など)
出演 東松照明(写真家)+中平卓馬(写真家)、倉石信乃(明治大学理工学部准教授、写真史)
場所 中区役所ホール (入場無料、定員250名、先着順)

展覧会の情報は以下のとおりです。
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2011/tomatsu/

Friday, April 15, 2011

沖縄と「戦世」の記憶


昨年10月30日に正規のシンポジウムとしては台風のため中止され、自然発生的なトークセッションに形を変えて実施されました「沖縄と「戦世」の記憶」が、明治大学公開文化講座の講演集という形で1冊の本になりました。合田正人、比嘉豊光、越川芳明、浜口稔各氏とともに、私も執筆しました。

「沖縄戦の写真、以前と以後」、明治大学人文科学研究所編・発行『明治大学公開講座XXX 沖縄と「戦世」(いくさゆ)の記憶」風間書房発売、2011年、121-159頁。