Monday, December 28, 2015

追悼 中平卓馬

9月1日に亡くなった中平卓馬さんについて追悼文を書きました。

「中平卓馬」、『aica JAPAN NEWS LETTER ウェブ版 美術評論家連盟 会報』第5号、2015年12月、11頁。

http://www.aicajapan.com/topframe.htm


Thursday, December 17, 2015

photographers' gallery press no.13

発売中のphotographers' gallery press 最新号に寄稿しました。

「似島の位置」『photographers' gallery press no.13』photographers' gallery、2015年、39-57頁。

小原真史さんをホストとする増山たづ子をめぐる二つの鼎談、鵜飼哲さんの土葬と火葬についての講演録、橋本一径さんの三脚写真論までを読了、いずれも感銘を受けました。
http://pg-web.net/shop/pg-press-file/photographers-gallery-press-no-13/

拙稿中、冒頭に引いた林春信の詩について、以下は漢籍に詳しい碩学の同僚、清水則夫さんから教わったこと(メモ)。

春信は通常林梅洞の号で知られる早世した儒者で、林羅山の孫。「箕島」の詩は、詩集『梅洞先生詩続集』巻十八にあり、本書では第二句は「孤島迢迢」と記されていた。それが『芸藩通志』に到り「退退」と誤記され、近代に踏襲されたらしい。「箕島」は中国の名山「箕山」に通じ、「迢迢」はそれが高く抜きんでたさまの形容ととるべき。『梅洞先生詩続集』はディジタルコンテンツ化されている。
http://base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.jsp?DB_ID=G0003917KTM&C_CODE=0358-21802&IMG_SIZE=600%2C400&IMG_NO=727

梅洞先生の目には、あのように小さな山/島が他を圧倒して高く聳え立つ険峻な山容に映じた、少なくともそのような想像力を発動させる力があの山/島のかたちにあったということか。形の力、文化的なフレームの力。

Friday, December 11, 2015

戦争と平和——伝えたかった日本

この日曜日、IZU PHOTO MUSEUMで開催中の「戦争と平和—伝えたかった日本」展のトーク・イベントに参加します。

「戦中・戦後の〈報道写真〉の連続性」
12月13日(日)14:30–16:30クレマチスの丘アカデミーフォーラムにて(IZU PHOTO MUSEUMより徒歩2分、隣接会場)倉石信乃(明治大学教授)× 白山眞理(日本カメラ博物館運営委員)× 小原真史(当館研究員)
定員50名、無料、申込先着順当日有効の観覧券が必要です。お電話にてお申し込みください。055-989-8780

http://www.izuphoto-museum.jp/exhibition/178560828.html

展覧会は来年1月31日(日)まで。ぜひお見逃しなく。

Wednesday, December 9, 2015

笠間悠貴写真展「metaphors」

明日、12月10日(木)より、当研究室に所属する笠間悠貴君が、東京・photographers' galleryで個展「metaphors」を開催することになりました。山形県の月山、インドのラダック地方に取材し、強風の吹き抜ける山岳風景のなかで、写真に「写ることと写らないこと」を熟考した意欲作です。タイトルにはアナグラムで、別の含意もあるようです。ぜひご覧いただければ嬉しいです。

http://pg-web.net/exhibition/yuki-kasama-metaphors/
http://bitecho.me/2015/11/29_560.html

Friday, December 4, 2015

風景の外へ

風景をテーマにした、大学院生たちの企画する展覧会に参加しています。管啓次郎さんの研究室との合同展です。
明日12月5日(土)から1月13日(水)まで、明治大学生田図書館Gallery ZEROにて。ぜひお立ち寄り下さい。以下は詳しいご案内です。

風景とは何だろう?私たちの外側にあるものは、私たちに見られ、風景として発見される。では、風景とはどこにあるものなのだろう?私たちの完全な外側でも、完全な内側でもない、風景の在り処を探る、九人の作品展


▼関連イベント

詩の朗読会「風景と声」
【日時】12月20日(日)15:00-16:30
【ところ】明治大学生田キャンパス図書館Gallery ZERO
【出演者】管啓次郎・倉石信乃・暁方ミセイ・畠山葵

▼開催情報

会期:2015年12月5日(土)~2016年1月13日(水)
休館日 12月28日(月)~1月4日(月)
時間:平日9:00-19:00、土曜9:00-18:30、
日曜・祝日・12/24(木)~26(土)・1/5(火)~6(水) 10:00-16:30
会場:明治大学生田図書館 Gallery ZERO 
川崎市多摩区東三田1-1-1 044-934-7945
※一般の方もご来場いただけます(入場無料)。お車でのご来校はご遠慮下さい
<MAP>はこちら
主催:理工学研究科新領域創造専攻 管啓次郎研究室/倉石信乃研究室
問合せ:明治大学理工学部総合文化教室 倉石信乃
TEL:044-934-7284 Fax:044-934-7908

Thursday, November 26, 2015

松江泰治『LIM』

松江泰治さんの新刊写真集に寄稿しました。世界のさまざまな地域の墓地を空撮で、また陸から撮影した快著です。

「ネクロポリスの現在」、松江泰治『LIM』青幻舎、2015年、n.p.
【英訳:"The Contemporary Necropolis," Taiji Matsue, LIM(Kyoto: Seigensha Art Publishing, 2015), n.p.】
http://www.seigensha.com/newbook/2015/10/15183009

またこの連作による展覧会が土曜日から東京・馬喰町のTARO NASUで始まります。
http://www.taronasugallery.com/exh/exh_index.html

Sunday, November 22, 2015

国境—中平卓馬の奄美、吐噶喇の写真

ASLE-Japan/文学・環境学会の会誌『文学と環境』に以下の論文を寄稿しました。

「国境—中平卓馬の奄美、吐噶喇の写真」、『文学と環境』第18号、2015年10月、5-15頁。

Saturday, October 31, 2015

ARICA+山崎広太「Ne ANTA」

来週11月5日(木)〜8日(日)、ARICA+山崎広太の公演がシアタートラムで行われます。私は上演用のテクストに協力しました。ぜひお見逃しなく!

Sunday, October 25, 2015

SPINNING BARTHES 100歳のロラン・バルト

明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻では、フランスの批評家ロラン・バルト (1915-1980) をめぐる公開シンポジウムを開催します。予約不要、参加無料。お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。


【日時】2015年11月7日(土)12:20~17:30
【会場】明治大学中野キャンパス5階ホールhttp://www.meiji.ac.jp/nakano/access/index.html
【主催】明治大学理工学研究科 新領域創造専攻

【フォーマット】ひとり15分のショート・プレゼンテーション。ロラン・バルトの著作1冊を選び、発表者自身の現在の立場から、自由に論じます。バルトが試みたさまざまな冒険を、現代に再生させるための道を探ります。

【発表者】(全15名)
上野俊哉 (和光大学) 
温又柔  (小説家)
倉石信乃 (明治大学)
鞍田崇  (明治大学)
小沼純一 (早稲田大学)
小林昌廣 (情報科学芸術大学院大学)
清水知子 (筑波大学)
陣野俊史 (文芸批評家)
管啓次郎 (明治大学)
谷口亜沙子(獨協大学)
根本美作子(明治大学)
波戸岡景太(明治大学)
林立騎  (演劇研究者)
松田法子 (京都府立大学)
柳原孝敦 (東京大学)

【時間進行】
12:00 開場
12:20 司会者による進行説明
12:30~13:45 セット1(5名)
14:00~15:15 セット2(5名)
15:45~17:00 セット3(5名)
17:00~17:30 オーディエンスとの対話
17:45 終了・撤収


【連絡先】明治大学理工学部批評理論研究室 管啓次郎 (044-934-7275)

Friday, October 23, 2015

ロバート・フランク「僕と兄」

「スプートニク」(山形国際ドキュメンタリー映画祭2015公式ガイドブック)に寄稿しました。残念ながら山形には行けませんでしたが、この映画を久しぶりにDVDで見直して、とても面白かった。

「真実はどこにあるんだい?—ロバート・フランク『僕と兄』」、『SPUTNIK—YIDFF Reader 2015』山形国際ドキュメンタリー映画祭、2015年、41-42頁。【英訳: "Where Does Truth Exist?: Robert Frank's Me and My Brother, " Sputnik: YIDFF Reader 2015(Yamagata: Yamagata International Documentary Film Festival, 2015), 42-43.】

Wednesday, September 9, 2015

対談「未来をなぞる 写真家・畠山直哉」

本日、9月9日(水)シアター・イメージフォーラム(渋谷)で、畠山容平監督の映画「未来をなぞる 写真家・畠山直哉」の21:05の回の上映後、畠山容平監督とのトークに参加します。

Friday, September 4, 2015

展評 「笹岡啓子 種差 ninoshima」展

『デーリー東北』朝刊に、八戸市美術館で開催中の笹岡啓子展の展評を寄稿しました。

「「笹岡啓子 種差 ninoshima」展に寄せて」、『デーリー東北』朝刊、2015年9月3日、10面。

展覧会は13日(日)まで。ぜひご覧下さい。
http://icanof.parallel.jp/media-art-shows/2015ninoshima.html

Wednesday, September 2, 2015

高梨豊『ニッチ東京』

高梨豊さんの新刊写真集『ニッチ東京』に寄稿しました。開催中の展覧会に併せての出版です。

「佇み歩く眼—高梨豊『ニッチ東京』」、高梨豊『ニッチ東京』Taka Ishii Gallery Photography /Film、2015年、106-107頁。【英訳:"The  Eye Nestles, Wanders on: Yutaka Takahashi's Niche Tokyo,Yutaka Takahashi, Niche Tokyo(Tokyo: Taka Ishii Gallery Photography /Film, 2015), 108-109.】

展覧会は9月26日(土)まで。お見逃しなく!
http://www.takaishiigallery.com/jp/archives/13250/

Friday, August 28, 2015

記録集 徳之島アートプロジェクト2014「母浜回帰」

シアター・カンパニーARICAの一員として昨夏に参加した、徳之島アートプロジェクト2014「母浜回帰」の記録集が刊行されました。このイベントを概観しつつ、特にプロジェクトのディレクターを務めた宮本隆司さんの取り組みについて触れた文章を寄稿しました。同書には、宮本さんの島の写真もふんだんに収められています。

「島の印—徳之島アートプロジェクト」、宮本隆司監修『徳之島アートプロジェクト2014「母浜回帰』徳之島アートプロジェクト実行委員会、2015年8月、73-80頁。
【英文(梗概):"Marks of an Island: the Tokunoshima Art Project," Ryuji Miyamoto, Tokunoshima Island Art Project(Tokyo: Tokunoshima Island Art Project Committee, 2015), 81-83.】


Friday, August 14, 2015

展評 「事物—1970年代の日本の写真と美術を考えるキーワード」 

東京国立近代美術館で開催中の「事物—1970年代の日本の写真と美術を考えるキーワード」展についてレビューを書きました。pdfでも読むことができます。

「あるエポケーについて」、『現代の眼』(東京国立近代美術館ニュース)613号(2015年8月-9月号)、2015年8月、10-11頁。
http://www.momat.go.jp/ge/publications/newsletter/

レビューでは触れられなかったことを以下に書いておきます。
・高梨豊作品「町」について、手許で一挙に見ることの出来ないしかも裁ち落としの巨大な写真集と、一挙に把握しやすいブックマットと額に収容されたプリントでは、「意味」が異なる。加えて、写真雑誌に掲載された初出時のイメージもまた、それらとは異同がある。このことは一般に、展覧会で提示される写真を歴史的に考察・評価する際に看過すべきでない課題。

・同様のことだが、アジェやエヴァンズの1970年代までの「作品」が、概ね写真雑誌に掲載されたイメージや少なくとも印刷物を元に同定され、言説化されてきたことに留意すべき。それらの多くはコントラストが強く、中間的な階調が消える傾向にあり、「オリジナル」のプリントとは明らかに異なる。さらに、事物展に展示されていたアジェのプリントは、アボットによってアメリカに移入されたものを原資とする「モダン・プリント」であり、いわゆるヴィンテージとも異なる。こうした変数を勘定に入れて、例えば中平卓馬やの大辻清司のテクストを再考することも必要になる。

事物展は9月13日(日)まで。
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/things2015/




Wednesday, August 12, 2015

笹岡啓子 種差 ninoshima(にのしま)展 八戸市美術館

8月22日(土)から八戸市美術館で開催される笹岡啓子さんの写真展の関連イベントに、22日(土)と23日(日)に参加します。八戸の東、種差海岸と広島市中心部に近い似島の記憶に触れることになると思います。展覧会は9月13日(日)まで。

http://pg-web.net/news/keiko-sasaoka-201508/
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/art/exhibition.html


Tuesday, August 11, 2015

書評 宮下芳明『コンテンツは民主化をめざす』

新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系では同僚の、宮下芳明さんの著書について書評を書きました。2008年からスタートした同専攻・系にとっても大きな成果だと思います。

「書評 宮下芳明著『コンテンツは民主化をめざす 表現のためのメディア技術』」、『明治大学広報』第681号、2015年7月1日、20頁。
発行は、明治大学出版刊から。
https://www.meiji.ac.jp/press/list/libertybooks/li_10_miyashita.html

Saturday, June 27, 2015

劇評 加納俊輔「山びこのシーン」

京都造形芸術大学<舞台芸術作品の創造・受容のための領域横断的・実践的研究拠点>2014年度共同研究プロジェクト「想起の空間としての劇場」ウェブサイトに、以下のレビューを寄稿しました。上演は、2015年3月3日(火)京都芸術劇場春秋座で行われました。

「物の流れ−加納俊輔「山びこのシーン」劇評」http://show-ing.tumblr.com/kuraishi


Thursday, June 25, 2015

大学院入試の願書受付を開始します

中野キャンパスに展開する明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻では、8月3日(月)に第I期の入試が行われます。願書受付は、来週6月29日(月)から始まります。指導を希望する教員に、ぜひ連絡をください。

文系・芸術系の志願者を担当する専任教員は、管啓次郎(批評理論・創作)、清岡智比古(映画・都市文化)、波戸岡景太(コンテンツ批評)、私(写真・美術)の4名です。詳しくは以下の情報をご確認下さい。

連絡先:214-8571 川崎市多摩区東三田1-1-1明治大学理工学部+教員名

Friday, June 19, 2015

OPEN STUDIO 2015@Bank ART Studio NYK

今年の4月1日から、主に大学院の研究室の一部メンバーと「都市のしおり2015」という都市表象に関するささやかなプロジェクトを立ち上げ、横浜のバンカートのスタジオで滞在研究・制作を行ってきました。本日からオープンスタジオが始まり、一般の方々にスタジオをご覧いただけます。すでに展示空間が出現しています。ぜひお立ち寄り下さい!

都市のしおり2015
 住宅街など、ふだん余り表象されにくい横浜の諸相にも着目する研究・制作プロジェクト。 スタジオを、現在進行形でイメージがストックされる展示=アーカイヴ空間として想定し、ヨコハマのエキゾティックで華々しいイメージからはこぼれ落ちてしまう、「常態」としての都市の分析とこれに関わる制作・展示を行う。

会場=BankART Studio NYK
   〒231-0002 神奈川県横浜市中区海岸通3-9
会期=BankART Artist in Residence 201541日(水)〜 630日(火)
      OPEN STUDIO 2015:6月19日(金)628日(日)
   11:00〜19:00

Sunday, June 14, 2015

ImaginAsia 2015

6月1日〜5日、恒例の国際学会・シンポジウム「ImaginAsia 2015」が今年は台北と太魯閣国家公園で開催。今年は台湾の2校、国立政治大学、国立東華大学とタイのチュラロンコン大学、明治大学の4校の教員・学生が参加しました。視覚芸術だけでなくパフォーミング・アートや文学、文化政策など、参加者の研究分野に広がりが出てきたことを実感しました。太魯閣周辺には日本の統治時代の痕跡も多く、考えるべき宿題もできたイベントとなりました。







Monday, May 25, 2015

原美樹子「THESE ARE DAYS」

週末に、もう一つトーク・セッションに参加します。原美樹子さんの個展「THESE ARE DAYS 」(秋葉原・実家Jikka開催にちなみ、30日(土)に原さんとお話しします。
展覧会は、5月29日〜6月7日です。

http://www.osiris.co.jp/exh_mh_2015.html
https://ja-jp.facebook.com/events/346493915549966/

カメラのみぞ知る@NADiiff

今週末、NADiffで「カメラのみぞ知る」展カタログ出版記念トークイベントに参加します。

展覧会情報は以下をご参照下さい。



Thursday, May 14, 2015

展評「小島一郎 北へ、北から」

IZU PHOTO MUSEUMで開催された個展「小島一郎 北へ、北から」についてレビューを書きました。

「展評 小島一郎 北へ、北から」、『リア』第34号、2015年5月、102頁。

展覧会の概要は次の通りです。
http://www.izuphoto-museum.jp/exhibition/147740120.html

Sunday, May 10, 2015

カメラのみぞ知る

石川卓磨さんと沢山遼さんの企画による展覧会「カメラのみぞ知る」が都内3箇所のギャラリー(タリオンギャラリー、ハギワラプロジェクツ、ユミコチバアソシエイツ)で始まりました。展覧会開催に合わせて出版されたカタログに寄稿しました。

「写真のバナリティ」、石川卓磨・沢山遼監修『カメラのみぞ知る』タリオンギャラリー・ハギワラプロジェクツ・ユミコチバアソシエイツ、2015年、101-109頁。【英訳:"The Banality of Photographs," Takuma Ishikawa and Ryo Sawayama(eds.), The Camera Knows Everything(Tokyo: Talion Gallery, Hagiwara Projects and Yumiko Chiba Associates, 2015), 92-100.】

展覧会は6月13日(土)まで。



Tuesday, May 5, 2015

入植、その始まりと終わりに

近藤耕人さんの編集、島尾伸三さんの企画による雑誌『映像』【旧映像試論100】の第1号に、掛川源一郎の「北海道の沖縄村」をめぐる連作について短文を書きました。

「入植、その始まりと終わりに」、近藤耕人編『映像』第1号、2015年4月、58-60頁。

Monday, April 27, 2015

書評 仲里効『眼は巡歴する 沖縄とまなざしのポリティーク』(未来社)

発売中の『週刊読書人』に仲里効さんの新著の書評を書きました。

「書評 仲里効『眼は巡歴する 沖縄とまなざしのポリティーク』」『週刊読書人』2015年4月24日号、6面。
http://dokushojin.shop-pro.jp/?pid=89129563

Friday, April 10, 2015

ロバート・フランク写真展「MEMORY ―ロバート・フランクと元村和彦―」

ロバート・フランク写真展が御茶ノ水のgallery bauhausで開催中。同ギャラリーで今週末4月11日(土)午後7時より、ギャラリー・トークを行います。展覧会は昨年亡くなられた邑元舎の元村和彦さんを追悼する企画展で、4月18日(土)まで。

また展覧会のホームページに小文を寄稿しました。
「コレスポンデンス—元村和彦コレクションによるロバート・フランクの写真」(2015年2月) http://www.gallery-bauhaus.com/150220_frank.html

Thursday, February 26, 2015

青森EARTH 2014 豊島重之+モレキュラーシアター「スヴァールバル〜種子の方舟」

青森県立美術館で開催中の展覧会「青森EARTH 2014 」のうち、「追悼・豊島弘尚 彼方からの凝視」連動企画として、豊島重之+モレキュラーシアター「スヴァールバル〜種子の方舟」に映像で出演します。公演は3月8日(日)14:00〜15:30、青森県立美術館シアターにて。入場無料です。詳しくは以下でご確認下さい。



Wednesday, February 25, 2015

山びこのシーン

3月3日(火)京都芸術劇場春秋座で、写真を扱うアーティストの加納俊輔さんによる舞台作品「山びこのシーン」の上演があり、上演後のトークセッションに参加します。詳しくは以下をご参照下さい。
http://www.k-pac.org/kyoten/guide/20150303/

Wednesday, February 11, 2015

菅木志雄展図録、ヴァンジ彫刻庭園美術館刊

ヴァンジ彫刻庭園美術館で開催中の「菅木志雄展」に際して刊行された図録に、1999年に執筆した論文が再録されました。初出は横浜美術館での「菅木志雄—スタンス」展の図録です。

「事実のエチカ—菅木志雄ノート」(1999年)、森啓輔編『菅木志雄』(展覧会図録)、ヴァンジ彫刻庭園美術館、2015年、146-160頁。
http://www.noharabooks.jp/item.php?id=399

展覧会は3月24日(火)まで。東京都現代美術館でも個展「菅木志雄 置かれた潜在性」が開催中です。
http://www.vangi-museum.jp/kikaku/141102.html
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/kishiosuga.html

Tuesday, February 10, 2015

小平雅尋「他なるもの」

写真家・小平雅尋さんの作品集に寄稿しました。都内2箇所での個展に併せての出版です。

「等距離について—小平雅尋の写真」、『小平雅尋「他なるもの」』Taka Ishi Gallery Photography/Film、2015年、34頁。【英訳:"Equidistance: On Masahiro Kodaira's Photography," Masahiro Kodaira, The Wholly Other(Tokyo: Taka Ishi Gallery Photography/Film, 2015), 35.】

展覧会の概要は以下のとおりです。
http://www.takaishiigallery.com/jp/archives/12418/
http://www.plaza-gallery.com


Wednesday, February 4, 2015

鈴木理策写真展 意識の流れ

現在、丸亀市猪熊源一郎現代美術館で開催中の「鈴木理策写真展 意識の流れ」の図録に、鈴木理策さんとの対談が収録されました。

倉石信乃・鈴木理策(対談)「写真という経験のために」、鈴木理策・古野華奈子・松村円・佐山由紀編『鈴木理策写真展 意識の流れ』図録、エディション・ノルト、2015年、123-130頁。【英訳:Shino Kuraishi and Risaku Suzuki, "For the Photographic Experience," Risaku Suzuki, et al.(eds.), Risaku Suzuki: Stream of Consciousness (Minamiuonuma-shi: Edition Nord, 2015), 131-138.】

展覧会は5月31日まで。
http://www.mimoca.org/ja/exhibitions/2015/02/01/1083/

Monday, January 26, 2015

笠間悠貴写真展「Air」


新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系M2、当研究室の笠間悠貴君の写真展が、東京・西神田で本日から開催しています。

大型カメラによる写真の再現性を極限まで追究し、目に見えない風など大気の状態まで精緻に写し出そうする試みで、修士修了制作となります。
ぜひご覧いただければ幸いです。

笠間悠貴写真展「Air」
会場:GALLERY mestalla

東京都千代田区西神田2-3-5千栄ビル1階
1/26(月)―2/7(土)
13:00―19:00(最終日17:00まで)


Monday, January 19, 2015

内野桃写真展+阪田清子個展

新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系M2内野桃さんの写真展を、東京・表参道画廊で本日より開催します。住宅街に潜む事物の魅力を中判カメラで引き出した展観で、修士修了制作となります。

また表参道画廊に隣接するMUSEE Fでは、同専攻・系M1岡田有美子さんがキュレーションする「阪田清子個展 雪道で落とし物をしてはいけない」を同時開催。阪田さんは沖縄在住の気鋭のアーティストで、時間をかけて生成した塩の結晶を用いた新作インスタレーション作品を発表します。

内野さん、岡田さんは当研究室のメンバーです。ぜひお立ち寄り下さい!

「内野桃写真展 Pause」会場:表参道画廊
「阪田清子展個展」会場:MUSEE F

東京都渋谷区神宮前4-17-3
アーク・アトリウム B02 (表参道画廊・MUSEE F)
1/19(月)―1/31(土)
12:00―19:00(最終日17:00まで)

Saturday, January 10, 2015

都市のしおり—作品・資料・図書の展示

明日1月11日(日)から1月20日(火)まで、明治大学生田図書館Gallery ZEROで、「都市のしおり—作品・資料・図書の展示」と題した展覧会を開催します。大学院生・大学生の制作した作品に加え、ゲストとして写真家の金村修さんの参加を得て、近作のカラー動画作品「Dead-Stick Landing」を展示します。


他に本展では、1973-74年に『朝日ジャーナル』誌上で連載された「グラビア・都市」をいくつか紹介しています。以下はその解説(拙稿)です。

《1970年代初頭の『朝日ジャーナル』は、70年の安保改定を期に高揚した学生・市民の政治運動が急速に著しい退潮を迎える中、規定路線として定着していく高度経済成長において、その暗部とも陥穽ともいうべき公害、自然破壊、都市問題などを頻繁にテーマに取り上げている。
 同誌のグラビア頁は、社会的なテーマにリアリティを与えるものとしても存在した。したがってそこに記されるキャプションと写真との提携は、極めて密接であった。その限りでは『朝日ジャーナル』もまた、占領下を脱した1950年代以降の日本のグラフ・ジャーナリズムが、総合雑誌を舞台に展開してきたグラビア頁のエクリチュールの「伝統」を踏襲する。
 しかしながら、ここに展示する同誌の「グラビア・都市」には、そうした伝統に拘泥せず、むしろその予定調和的な構成を破壊するような、挑発に満ちた「方法」が見られる。1973316日号から連載が開始され、翌74315日号まで1年間、52回にわたって続いた「グラビア・都市」は、記号学的分析、しかもミクロロギー(微視的分析)というべき、都市の構成要素を成す細部への徹底した凝視によって、都市的なるものの虚妄を多角的に鋭く衝いている。同時にそれは、1980年代の日本に顕在化することになる「都市論」を先取りする試みでもあった。この連載には、クレジットされているだけでも荒木経惟、関谷勲、中川道夫、森山大道、山田脩二など有為の写真家が含まれ、また文明批判的な視点に定評のあるグラフィック・デザイナーの木村恒久はフォトモンタージュを披露、中平卓馬も何度かあえて匿名で写真を提供している。》