このひと月ほどの地誌的な記憶のために。
1月15-16日、ソウルとソクチョウ。韓国は1998年以来だから久しぶり。ソウルのHakgojae GalleryでBoomoonの個展「SANSU&NAKSAN」を見る。2月27日まで開催中。建て替えられた光化門近くの立派なギャラリー2棟を使った大規模な展示。フェーズ・ワンを駆使した山水と海景。Boomoonの住む北東のSockchoに移動、翌朝は写真家が撮っていたのであらかじめ知っていたNaksanの海を実際に見る。砂浜が凍って浪が高く5分と立っていられないほど寒い。雪嶽山の途中までクルマで登る。Sockchoはシャーマンが多く住んでいるという。山と海が近い。
http://www.boomoon.net/exhibition.html
2月6日、日帰りで金沢。21世紀美術館でホンマタカシ「ニュー・ドキュメンタリー」展と桑山忠明展。常設展のタレルは一息つくのにいい。
2月10日、森美術館で小谷元彦展。この美術館に至るアプローチはすでに鄙びた風情。このひと月余りおのずと注目して見た風景は、木下恵介の映画の中の自然、とくに1950年代までの北信濃あたりの川。