Sunday, April 24, 2011

写真事始、ふたたび


4月22日(金)午後、大阪・心斎橋のコムデギャルソンSixで中平卓馬「キリカエ」展。中平さんたちと合流して名古屋へ移動。翌朝「東松照明全仕事」(名古屋市美術館)。アスファルトからインターフェイスへの展開が心に残る。11時から中区役所ホールで、入院中に一時帰宅し電話で参加した東松照明さんを囲んで、中平卓馬さん、展覧会企画者の竹葉丈さんとの鼎談。東松さんは存分に話し、中平さんは沈黙する。1977年の東松・中平対談(『流動』4月号)で評価基準となっていたのは、アジェ、エヴァンズ、田本研造たちの写真。「とことん記録であることによって、記憶に通底していくというような、そんな写真」(中平)、「「私性」の彼方で確認した「公性」」(東松)・・・それらは、二人の実作とも大いに符合する要点であるにせよ、考えるべき課題はその先のこと。