Thursday, February 26, 2009

ゲストは陣野俊史さん、BOOK246×明治大学DC系 連続トークセッション 第3回のお知らせ

BOOK246×明治大学DC系 連続トークセッション
見えるもの聞こえるもの - What We See, What We Hear
第3回 「自分のスタイルを生きること」
陣野俊史×倉石信乃×管啓次郎

文芸・音楽批評で活躍する陣野俊史さんをお招きし、
フランスと日本のラップや現代の音楽文化についてお話をうかがいます。

陣野俊史 Toshifumi Jinno : 文芸批評家。DC系兼任講師として「音楽文化論」を担当。
倉石信乃 Shino Kuraishi : 批評家、詩人。明治大学DC系准教授
管啓次郎 Keijiro Suga : 翻訳者、エッセイスト。明治大学DC系教授。

http://www.book246.com/item_special_f.html

■開催概要■
2009年3月14日(土) 18 : 00 - 20 : 00
会場 : BOOK246店内
入場料 : 500円
店員 : 30名(要予約)
予約・問い合わせ先 : 03-5771-6899 (BOOK246) / info@book246.com
メールの場合は、以下の予約フォーマットにご記入の上、上記アドレスまでお送り下さい
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<BOOK246×明治大学 トークイベント 第3回「自分のスタイルを生きること」参加申し込み>
お名前:
参加人数:
電話番号:

以 上

Monday, February 23, 2009

「中平卓馬、その軌跡と問い」「今日の写真2009 第3回」

新刊のご案内です。いずれも対談・鼎談です。

『KAWADE道の手帖 中平卓馬 来たるべき写真家』(河出書房新社、2008年)に八角聡仁さんとの対談「中平卓馬、その軌跡と問い」が掲載されました(2-31頁)。中平卓馬への「入門」という趣旨の対談です。再録を含め、注目の論考・エッセイが多く収録されています。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309740249

「今日の写真2009」、『アサヒカメラ』2009年3月号(181-185頁)、第3回目のゲストは詩人の吉増剛造さん。
ロバート・フランク、中平卓馬、高梨豊、森山大道、そして吉増剛造さんご本人の写真と映画が話題に上っています。
http://www.osiris.co.jp/gc.html

「小島一郎−北を撮る」展、青森県立美術館

22日(日)、写真家・小島一郎の展覧会を見に日帰りで青森県立美術館を訪れた。見所の多い、投げかける問いの重い、実に素晴らしい展覧会だった。以下は備忘録。

小島の写真を名取洋之助が見出したことに興味をひかれた。モダニズムの風景描出にとって必要な経路は、「ローカル・カラー」を的確に把握することを通じてそれならざる非在の・普遍的な「風景」を形成することだ。小島の写真は名取のそうしたヴィジョンに該当しただろうが、その時名取の念頭にあったのは「日本型リアリズム」の広範な布置(土門拳から木村伊兵衛まで)に対抗する意識かもしれなかった。つまりローカル・カラーの適用をめぐる戦前期から続くヘゲモニー争いに、小島は巻き込まれた。名取の提出する明快な図式、主観主義写真=図画写真/リアリズム写真=綴方写真も、この係争にかかわっている。

これも関連することだろうが、小島の下北は木村伊兵衛の批判にさらされた。おくればせの反論を用意しなければならない。

遺棄された開拓地ヌラ平の写真と、小島の北海道のわずかな写真を並べて考えてみること。豊島重之の構成したコーナー、明治初年の北海道開拓写真と小島の北海道写真のプロジェクションを見ながら、「入植」というコンセプトの日本写真史へのさらなる拡大適応の可能性を想像した。

小島は、「トランプ」と仲間に呼ばれた名刺判サイズのプリントを貼付したアルバムを作っていた。「トランプ」は、名取(たち)が日本工房以来使っていて岩波写真文庫に引き継がれたはずの、アーカイヴ構築のためのプリント管理システムに倣っているように思えた。あのカタログ化は、名取的な編集の政治性と美学的特性を最もよく体現するもののように思える。トランプを並べてさまざまな「役」を作っていくこと=組写真作り。そこでは「役」が作りやすいようなアーカイヴが前提とされてしまう。だがそれが果たして小島の資質に合っていたかどうか。など。

展覧会は3月8日(日)まで。http://www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/22/
充実した図録/写真集成に関する情報。http://inscriptinfo.blogspot.com/

Monday, February 9, 2009

吉増剛造 DVD+Book『キセキ−gozoCine」

詩人・吉増剛造さんのDVD+Book『キセキ−gozoCine」(オシリス)が2月10日に発売されます。「Book」に、「リアル・タイム、または生=映画—gozoCine覚書」という文章を寄稿しました(199-213頁)。2006年に初めて公開された詩人の映像作品はいまも制作が続いていますが、これまでの19作品がDVDに収録されています。いずれも破格の映画で、詩人の旅程がきまって綴られています。どの旅もみな先人たちの縁の場所をたずねていくもので、そこには過去を過去とせず現在のものとして格闘する姿勢が貫かれています。詳しくはこちらのHPをご覧下さい。さまざまな記念イベントも予定されています。
http://www.osiris.co.jp/gc.html
http://www.junkudo.co.jp/event2.html
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200902/gozo200922228.html