Thursday, September 17, 2009

第13回ディジタルコンテンツ学研究会のお知らせ

第13回ディジタルコンテンツ学研究会のお知らせ

ゲスト講師:土屋誠一氏(美術批評家・沖縄県立芸術大学専任講師)
テーマ:「現代美術と展示の考古学」
日時:2009年9月25日(金)16:20〜18:20
場所:明治大学生田キャンパス 中央校舎6階 メディアスタジオ
ホスト:倉石信乃(明治大学大学院新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系准教授)

明治大学生田キャンパスアクセスマップ:http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/ikuta/access.html

今回の講演で土屋誠一さんが再考するのは、主に1970年東京都美術館で開催された第10回日本国際美術展(東京ビエンナーレ)「人間と物質」展についてです。中原佑介コミッショナーのもと、ミニマル・アート、コンセプチュアル・アート、アルテ・ポーヴェラなど、とりわけ物質の直截的・無媒介的な提示を旨とする現代美術の国際的な動向を集めたこの展覧会は、当時大きな反響を呼び、その後の日本の現代美術と批評に少なからず影響を与えました。現代美術、写真、さらにはディジタルメディア環境、サブカルチャーなど幅広いジャンルの批評を手がけ、歴史的な事項を精緻に読み解きつつ大胆に対象を裁断する土屋さんの講演に、この機会にぜひご参加下さい。なお土屋さんには、生田図書館Gallery ZEROで開催中の、ディジタルコンテンツ系倉石研究室の大学院生の出品する企画展《行かなくちゃ》を併せて講評していただきます。

土屋誠一氏プロフィール
1975年、神奈川県生まれ。多摩美術大学大学院修了。今年より沖縄県立芸術大学専任講師に着任。専門は近・現代美術史、写真論。2003年、「芸術評論募集」(美術出版社主催)での受賞をきっかけとして、美術批評家としての活動を開始する。執筆や関心の領域は、現代美術のほか、写真論、メディア論、サブカルチャーに至るまで多岐にわたる。論文に「平面・反復・差異 アンディ・ウォーホルの二連画について」、「戦時体制化の写真批評瀧口修造を読む」、「デジタル・イメージ論」など。企画した展覧会に「disPLACEment――『場所』の置換」(2005年、2007年)がある。最近では、現代美術と言説との相関について考える運動体「美術犬(I.N.U.)」メンバーとして参加。