Wednesday, March 16, 2011

沖縄・終わらない戦後


大地震によって中止や延期、縮減を余儀なくされている文化事業とそれに関わる個人・組織体は、いま改めて存在理由を問われているのだと思う。以下は3.11の翌日に始まるはずだった、大城弘明さんの横浜での写真展のお知らせです。

写真展「沖縄・終わらない戦後」

沖縄戦最大の激戦地のひとつ、沖縄本島南端・三和村福地で生まれ育った報道写真家・大城弘明氏が、村で育つ中で見て、聞いて、感じた「戦争の体験」を収めた写真展を開催します。沖縄が経験した戦争とアメリカによる軍事的支配の不条理を内側からたどり直し、沖縄の「終わらない戦後」の諸相を浮かび上がらせます。 約250 点の写真から困難な状況の下で希望を失わず、たくましく時代を切り開いてきた沖縄県民の息遣いや鼓動を感じ取り、日本の「戦後体制」を問いただします。

会期 2011 年3月12 日(土)~ 5 月8 日(日)
会場 日本新聞博物館(みなとみらい線「日本大通り」駅情文センター口直結、JR根岸線/横浜市営地下鉄「関内」駅徒歩10分)
※ 念のためご来館の前にお電話でご確認くださるようお願いいたします。電話:045-661-2040
◆関連イベント◆

【写真家・大城弘明氏 ギャラリートーク】
日時:4月16日(土)午後1時~2時
場所:新聞博物館2階・企画展示室
(ご希望の方は直接、会場にお越しください)
参加無料。ただし、新聞博物館の入場券が必要です。

【「沖縄の声」上映とトーク 
映像批評家・仲里効氏 「眼の回帰線・沖縄」】
日時:4月16日(土)午後2時15分~4時
場所:新聞博物館2階・ニュースパークシアター

http://newspark.jp/newspark/

Friday, February 25, 2011

新地圖、CORONA


石川直樹さんについて、2件の文章を寄稿しました。

「新地圖—従石川直樹新攝影集談起」(黄耀進譯)、『傅播研究簡訊』No.64、台湾国立政治大學傅播學院研究曁發展中心、2011年1月、34-40頁。【2010年6月1日国立政治大学ディジタル芸術センターでの講演録。ARCHIPELAGOの解説。】

「石川直樹『CORONA』書評」、『週刊読書人』第2878号、2011年2月25日、5頁。

近々10年ぶりにエベレストに登るそうです。以下、いまは準備の日記、細部が面白い。
http://www.littlemore.co.jp/foreverest/

Wednesday, February 16, 2011

ARICA第20回公演 蝶の夢


ARICA第20回公演『蝶の夢/Butterfly Dream』ご案内(おそまきながらよろしくおねがいします!)

ARICAの公演『蝶の夢/Butterfly Dream』のご案内です。今回は、伝説的なアクショニスト首くくり栲象とARICA安藤朋子との、夢の共演です。

ここ10数年の間、毎日何度も自宅の庭の木で首を吊っている男、首くくり栲象のアクションは、「首くくり」から想起される死の影からは遠く、いのちと向き合ったあまりにも真摯な行いです。その姿は見る人に緊張を強いるものでなく、首を吊ったまま変幻自在にゆらめく様子は、不思議に明朗な生命感にあふれています。そして、ARICA唯一のパフォーマーである安藤朋子は、長年故太田省吾の転形劇場にあって沈黙劇の極めてゆっくりとした動作を体現してきました。そして今や見かけの速度とは無関係に、やわらかくうねる意識を何重にも体に畳み込んだ特異な身体表現を重ねています。情念と理性が同時に結晶した無二の身体です。

旧日本郵船の巨大な倉庫の空間を利用し、音も光も仕掛けも用意周到に企まれたARICAの舞台で、この二人が一緒に立つ。はたして何が起き、どんな事態になるのでしょうか。ぜひ皆さんに立ち会っていただきたく、ご案内いたします。お知り合いにもお知らせいただけると幸いです。

TPAMショーケース参加作品
ARICA「蝶の夢 - Butterfly Dream」公演概要
日時:2/17(thu) 19:30 2/18(fri) 14:00 / 19:30(全3回/約60min)
会場:BankART NYK studio (1F) Tel. 045-663-2812
    横浜市中区海岸通3-9
    横浜みなとみらい線(東横線直通)「馬車道」駅下車
    6番出口(赤レンガ倉庫口)徒歩4分(神奈川県警本部隣り)
    www.bankart1929.com
料金:前売 \3,000 当日 \3,500 学生及び
TPAMパスホルダー \2,000
予約:www.aricatheatercompany.com

演出・構成:藤田康城
出演:首くくり栲象、安藤朋子
演奏:猿山修、高橋永二郎

舞台監督:鈴木康郎 照明:斎藤亮介(劇団唐ゼミ)
音響:田中裕一(サウンドウェッジ) 衣装:安東陽子(NUNO)
グラフィックデザイン:須山悠里 協力:渡部直也、茂木夏子
制作:前田圭蔵

主催:ARICA 助成:公益財団法人セゾン文化財団
協力:BankART1929/PARC-国際舞台芸術交流センター
お問い合わせ:ARICA制作 前田 Tel. 080-1117-1571
http://www.aricatheatercompany.com

ソウル、ソクチョ、金沢、六本木、千曲川


このひと月ほどの地誌的な記憶のために。
1月15-16日、ソウルとソクチョウ。韓国は1998年以来だから久しぶり。ソウルのHakgojae GalleryでBoomoonの個展「SANSU&NAKSAN」を見る。2月27日まで開催中。建て替えられた光化門近くの立派なギャラリー2棟を使った大規模な展示。フェーズ・ワンを駆使した山水と海景。Boomoonの住む北東のSockchoに移動、翌朝は写真家が撮っていたのであらかじめ知っていたNaksanの海を実際に見る。砂浜が凍って浪が高く5分と立っていられないほど寒い。雪嶽山の途中までクルマで登る。Sockchoはシャーマンが多く住んでいるという。山と海が近い。

http://www.boomoon.net/exhibition.html

2月6日、日帰りで金沢。21世紀美術館でホンマタカシ「ニュー・ドキュメンタリー」展と桑山忠明展。常設展のタレルは一息つくのにいい。
2月10日、森美術館で小谷元彦展。この美術館に至るアプローチはすでに鄙びた風情。このひと月余りおのずと注目して見た風景は、木下恵介の映画の中の自然、とくに1950年代までの北信濃あたりの川。

Thursday, January 27, 2011

新井卓のダゲレオタイプについて


新井卓 「光、礫、水」展は、1月24日(月)におかげさまで無事終了いたしました。やや遠く坂もある生田キャンパスまで、ご来場いただきありがとうございました。展覧会に併せて制作しましたカタログも、来場者の方々に手渡されてちょうど残部が無くなりました。管啓次郎さんによるダゲレオタイプに触発された詩、本展キュレーターでディジタルコンテンツ系博士後期課程の伊藤貴弘君のエッセー、そして新井さんご本人による技法解説の収録されたカタログには、私も以下の文章を寄稿しています。

「異数の鏡—新井卓のダゲレオタイプについて」、『Contemporary Photography #3 新井卓 「光、礫、水」ダゲレオタイプ、拾得物、映像による<滝>展カタログ』、明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系芸術学研究室、2011年、n.p.

Monday, January 24, 2011

DC2010  2010 年度修了制作展


当ディジタルコンテンツ系の修了制作展が本日より開催されます。ぜひご高覧下さい。

DC2010 
2010 年度明治大学大学院ディジタルコンテンツ系修了制作展

会期 2011 年1 月24 日(月)~ 29 日(土)
12:00 - 19:00 (最終日17:00) 入場無料
会場:表参道画廊+MUSÉE F
東京都渋谷区神宮前4-17-3 アーク・アトリウムB02
TEL/FAX 03・5775・2469 
地図 http://www.omotesando-garo.com/intro/index.html

主催:明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系

出品作家:髙梨こずえ 髙橋正也 畠中景子 于潔雲

公開講評会 1 月28 日(金)17:30 - 19:00
講師:鷹野隆大( 写真家)・松永真太郎( 横浜美術館学芸員)

この度、明治大学大学院ディジタルコンテンツ系に所属する大学院生有志4 人による修了制作展を開催いたします。本展覧会は写真やビデオ、彫刻などにより、ジェンダー、身体、日常の現象について捉え直す試みです。
高梨こずえの写真は、 同世代の複数の「女性」に取材することで、「女性」に要請されてきた社会的な規定と現実との差異を明らかにしています。高橋正也はビデオによって身近な現象の中に見出される奇妙なリズムや秩序を捉えてつなぎ合わせ、世界を断片から再構築しようと試みます。畠中景子は他者の口腔を用い、咀嚼と吐瀉によって偶然に出来上がる形を、新しい「彫刻」として見つめ直しています。于潔雲はあえて低質なディジタル・フォトによって自分自身とその環境を見つめつつ、それらをオブジェ化して提示することにより、セルフ・イメージとともにある現実のはかなさと美しさ、エキゾティズムを浮かび上がらせています。
この機会にぜひご高覧下さい。

Thursday, January 6, 2011

新井卓「光、礫、水」


当研究室が主催する展覧会が1月14日(金)から1月24日(月)まで、明治大学生田図書館Gallery ZEROで開催されます。新井卓さんの新作ダゲレオタイプを中心とするユニークな個展です。ぜひご高覧下さい。

Contemporary Photography #3
新井卓 「光、礫、水」
ダゲレオタイプ、拾得物、映像による<滝>

新井卓(あらいたかし)は1978年川崎市生まれ。1839年にフランスで公表された、世界初の実用的写真技法・ダゲレオタイプ(銀板写真)を中心に作品を制作しています。鏡のような銀板に映し出されるイメージは驚くほど精緻であり、圧倒的な存在感をもってわたしたちの眼の前に立ち現われます。
本展は、新井が何かに引きよせられるようにして訪れた遠野で出会った、数々の<滝>を主題とした新作で構成されます。そこには数々の民話が紡がれてきたこの地に対する、新井の真摯なまなざしが克明に刻印されています。
ダゲレオタイプ、映像、オブジェによって表現された<滝>の有様は、写真とはなにか、また見るという行為そのものについて、あらためて考えるきっかけとなるでしょう。

■会期 2011年1月14日(金)~2011年1月24日(月)
■開場時間 [平日] 9:00~19:00 [土] 9:00~18:30 [日] 10:00~16:30
■会場 明治大学生田図書館 Gallery ZERO
〒214-8571川崎市多摩区東三田1-1-1
小田急線生田駅下車南口徒歩 約10分
※お車でのご来校はご遠慮下さい。
■主催 明治大学大学院理工学研究科ディジタルコンテンツ系芸術学研究室
■レクチャー&トーク
1月21日(金)18:00~19:30 生田図書館Gallery ZERO
新井卓+倉石信乃(批評家・明治大学准教授)、司会 伊藤貴弘(明治大学大学院)
※予約不要・無料

※新井卓さんのブログ http://www.TakashiArai.com/wordpress/