1960年代から現在に至る、写真家森山大道について書かれた代表的評論を集めた『森山大道とその時代』(青弓社編集部編)が刊行されました。
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN4-7872-7232-2.html
同書の1990年代の項目に私のかつて書いた二つの批評文、
「最初で最後の街−森山大道『Daido Hysteric No.8 1997 大阪』の方へ」
「犬と人間−森山大道小論」
が再録されました。
この本には興味深い森山論が網羅されていますが、例えば初期の論考として、藤枝晃雄の「世界を等価値に見る」は、いま読んでも鋭い指摘に満ちています。
来年には東京都写真美術館で個展がある予定、それに合わせて、森山大道の写真作品をテーマにした評論を募集しています。美術館のめずらしい取り組みとしても注目されます。
http://www.syabi.com/extra/moriyama.html