刊行間もないpg press no.9に寄稿しています。
「リアリズムの線−土門拳の戦後」、『photographers' gallery press』 no. 9、2010年5月、83-99頁。
「写真のシアトリカリティ−「北島敬三1975-1991」展関連トーク」(林道郎、北島敬三、前田恭二と)、同書、70-82頁。
今号もマイケル・フリードへのインタヴューをはじめ、読んでいてとても刺激になる記事が並んだ。ここから考え始めることのできることはいくつもある。フリードについては、独特の強引な概念の形成と具体的な作品への評価(趣味判断)のずれや摩擦のようなものに、いつも疑問を感じつつ同時に強く惹かれる。「これらの用語−被視性、隔離世界性、その他を含めて−すべて、言うべきことを表現する方法を見つけようとする過程で生み出していく、発明や即興のようなものなのです」。
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photographers' gallery press no. 9
特集:写真のシアトリカリティ2
[インタビュー]
コンテンポラリー・フォトグラフィーと反演劇性の伝統
──マイケル・フリードに聞く 聞き手:甲斐義明
林道郎 マイケル・フリード『なぜ写真はいま、かつ
てないほど美術として重要なのか』について
の覚書
倉石信乃+林道郎+北島敬三+前田恭二
写真のシアトリカリティ
──「北島敬三1975-1991」展関連トーク
前川修 シャーカフスキーのもうひとつのモダニズム
──ヴァナキュラー写真の形態学へ向けて
橋本一径 パスポート写真論
小原真史 「北方」の写真師たち
──『photographers' gallery press no. 8』に寄せて
[インタビュー]
「有用」な写真
──エリック・ケッセルス(ケッセルスクライマ─)に聞く 米田拓朗(本誌編集部)
飯沢耕太郎 ケッセルスクライマー効果──デジタル時代を軽やかに渡り歩く