12月6日(月)那覇から南大東島に移動。雨が降ったり止んだりのなか、自転車を借りて、大東神社、製糖工場、塩谷海岸などを回る。おそろしいほど静かで誰にも会わない。ピンクの羽根の巨大なイナゴが高く飛ぶ。蟇蛙が道路で潰れているのが点在する。海は凪いでいる。翌7日(火)ふるさと文化センターで所蔵写真を閲覧させてもらう。明治の開拓期から昭和40年代ぐらいまでの島の記録。散逸を防ぐ必要がある。再び大東神社、塩谷海岸と西港と回っている内に雨脚が強まり、合羽を着ていてもずぶ濡れになる。海は荒れている。夕刻北大東島へ移動。飛行機で5分。深夜には晴れて、沢山の星が出ているが、そこに燈台のサーチライトが回ってくる。翌8日(水)朝からほぼ快晴だが、時化て港は立ち入り禁止。自転車で島の西半分を海沿いに走り、また内陸で海岸線と平行して立ち上がる「幕」と呼ばれる崖壁に沿って走る。植生が面白い。沢山の土木工事。強い日差しの中、開拓者の上陸地点も激しい波頭。西港近くの燐鉱石貯蔵庫跡の廃墟、大東神社。夜、那覇経由で羽田へ戻る。