Friday, December 17, 2010

母たちの神 比嘉康雄展


12月5日(日)那覇・沖縄県立美術館で「母たちの神 比嘉康雄展」を見る。充実した展観で、堂々たる写真家であることが分かった。シンポジウム「生きること、祭ること、迎えること‐琉球弧の祭祀世界と生死観‐」を聴講。第1部は、大重潤一郎「沖縄久高島・原郷ニライカナイへ‐比嘉康雄の魂‐」および比嘉豊光「比嘉康雄」の映像を上映、第2部シンポジウムはコーディネーター安里英子、パネリスト赤嶺政信、稲福みき子、奥濱幸子、西谷修の各氏。主に民俗学的な立場から比嘉康雄の仕事を忌憚なく検証する場となった。会期が1月10日(月)まで延長となり、またIZU PHOTO MUSEUMに巡回予定だが、出来れば那覇で見て欲しいと思う。掛け値なしに必見の展覧会で、図録も素晴らしい。12月25日(土)には主に写真関係者によるシンポジウムが予定されている。
http://www.museums.pref.okinawa.jp/art/topics/detail.jsp?id=572

またちょうど未来社の沖縄写真家シリーズの第3回配本『比嘉康雄写真集 情民』が出来上がる。こちらはポートレート作家としての比嘉康雄の力量がよく表れている一冊。
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624900229