昨日、中止となった公開文化講座『沖縄と「戦世(いくさゆ)」の記憶』は、大学近くのレストラン+パブ「アミ」地階で自主講座に形を変えて開催されました。台風のなかにもかかわらず大勢の方々にお越しいただき、有り難うございました。狭い中長時間立ってお聞き下さった方々にはご不自由をおかけしました。一方、参加していただいた方が作り出す、アンチームな雰囲気の中で真剣な議論ができたことは、パネリストとして嬉しかったです。審議応答の時、沖縄戦をたたかってそのまま遺骨の戻らず、足跡をたどることも困難な日本兵の親族の方からのご意見には、胸をつかれる思いがしました。出自や文脈をおいても、死者との関連を示す写真や言葉が、圧倒的な不在をわずかでも埋める手がかりになる、そうならざるをえないこと。
「骨からの戦世—65年目の沖縄戦 比嘉豊光写真展」は、11月5日(金)15:00まで、明治大学アカデミーコモンで開催中です。なお、岩波書店から比嘉さんによる遺骨写真についてのブックレットが刊行されました。写真も多く掲載されています。展覧会と併せてご覧下さい!
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