『美術手帖』2025年10月号に中島水緒さんによる『孤島論』書評が掲載されました(Bookの欄、229頁)。ふだん多くの島々の地理と歴史に囲まれて暮らしていることを、改めて想い起こす評をいただきました。
Sunday, September 14, 2025
Wednesday, August 27, 2025
上原沙也加「白い季節」
上原沙也加さんの写真展「白い季節」のトークに上原さん、同展のキュレーター・岡田有美子さんと参加します。9月7日(日)11:00から、場所は、展覧会場の沖縄・宮城島にあるSugarcane Room Gallery + Cafeです。詳しくは以下。ぜひお立ち寄り下さい!
https://sugarcane-room.space/上原沙也加%E3%80%80「白い季節」/
Tuesday, August 26, 2025
紹介 丸川哲史・岩野卓司編『野生の教養Ⅱ 一人に一つのカオスがある』
明治大学教養デザイン研究科のサイトにある「教養デザイン ブック・レビュー」に、『野生の教養Ⅱ 一人に一つのカオスがある』の紹介文を書きました。本書は同研究科の教員の方々が「カオス」をテーマに文章を寄せた論集です。ちなみに表紙の木版画は丸川哲史さん作。
https://www.meiji.ac.jp/humanity/bookreview/15_yaseinokyouyou2_book.html?channel=main
Monday, August 25, 2025
Wednesday, August 13, 2025
『孤島論』書評 琉球新報
8月10日(日)『琉球新報』読書面に仲里効さんによる『孤島論』の書評が掲載されました。琉球新報デジタルにも掲載されています。たいへんありがたいご高評です。
https://ryukyushimpo.jp/news/culture/entry-4533965.html
Friday, August 8, 2025
立原道造の詩に
昨年の四季派学会における講演録が同学会の論集に収載されました。
「立原道造の詩における指示代名詞とイメージの生成について」『四季派学会論集』第29集、2025年3月、1-20頁。
https://shikiha.webnode.jp/news/四季派学会論集-第二十九集/
以下に原稿の誤りを訂正します。
1頁:誤 立原道造の生誕一〇〇年という……→正 立原道造の生誕一一〇年という……
以 上
Monday, July 28, 2025
『孤島論』 書評のいくつか
『孤島論』について、新聞・雑誌にいくつかの書評などが出ました。数多くの書物の中からこの本を取り上げて書評を書いて下さった鷹野隆大さん、古川真人さん、奥野克巳さんにたいへん感謝しています。以下に出版元であるインスクリプト の中の人よりツィートされたものを付します。
鷹野隆大「「孤島を忘却から救うために 写真から物語を読み、写真により"現在"を届ける」『週刊読書人』7月25日号 https://x.com/INSCRIPT10/status/1948999843638075700
古川真人「隔てられた土地の相貌」『西日本新聞』7月26日付https://x.com/INSCRIPT10/status/1949398498916593705
奥野克巳「置き去りの記憶を発掘」『読売新聞』7月27日付https://x.com/INSCRIPT10/status/1949398633658663393
『図書新聞』の上半期読書アンケートに柿木伸之さんが挙げて下さいました。ありがとうございます。https://x.com/INSCRIPT10/status/1946423786091549010
この他、東京新聞の特選欄でもご紹介いただきました。https://x.com/INSCRIPT10/status/1945366885182398800
Monday, June 30, 2025
明治大学理工学研究科総合芸術系シンポジウム—『孤島論』をめぐって
7月11日(金)19:00〜21:00、明治大学駿河台キャンパスリバティタワー1021教室にて、拙著『孤島論』をめぐるシンポジウムが開催されます。一般の方も登録不要でご参加いただけます。
特別ゲストとして、青山学院大学の結城正美さん、立教大学の奥野克巳さんが登壇されます。また総合芸術系の同僚、清岡智比古さん、鞍田崇さん、管啓次郎さん、原瑠美さん、山本洋平さんにもそれぞれ書評に加わっていただきます。
企画して下さった管さんをはじめ同僚のみなさんに感謝するとともに、いつもより発言・応答できるように努めたいと思います。
Thursday, May 29, 2025
鈴木幹雄『命の記憶—沖縄愛楽園1975』
以下の写真集に寄稿しました。
「はじまりの場所」、鈴木幹雄『命の記憶—沖縄愛楽園1975』赤々舎、2025年5月、208-212頁。【英訳:"Places of Departure," Mikio Suzuki, Remembering Lives Lived Wholeheartedly—Okinawa Airakuen 1975(Kyoto: Akaaka Art Publishing, 2025), 228-232. 】
展覧会が沖縄愛楽園のほか、京都で開催中。東京でも近日開催されます。
Monday, May 26, 2025
Wednesday, May 21, 2025
対談 鷹野隆大さんと
今週末、5月24日(土)15:00〜16:30、東京都写真美術館で「鷹野隆大 カスババ—この日常を生きのびるために」展の関連事業で、鷹野さんと対談を行います。当日は展示作品を1点選び、それについて新たに書いたテクストを読み上げる予定です。さらにそれをイメージへと再度差し戻し、再展開させる企てもあるようです。詳しくは以下から。
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4826.html
Thursday, April 10, 2025
『孤島論』刊行のお知らせ
この度『孤島論』をインスクリプトより刊行することになりました。4月22日(火)には書店に並び、インターネットでも購入可能となるとのこと。ぜひお手にとっていただければ幸いです。
https://inscript.co.jp/b1/900997-94-3
単著としては3冊目の論集で、主に論じているのは写真についてですが、文学作品や地誌についての記述も多いものになりました。本書は写真家との対話や実際に同道した旅の経験に支えられています。旅に秀でた写真家たちには全く及びもつきませんが、旅が一つの技術であれば、それをその都度学んでいった軌跡の記録なのかもしれません。もっとも、旅と定住は必ずしも対立するものではないでしょうから、たとえその場を一歩たりとも動けない時にも、他なる場所から物事を考えることができればと思います。
Friday, March 28, 2025
『全身詩人、吉増剛造』出版記念トーク&パフォーマンス
昨年3月8日に美学校で行われた、『全身詩人、吉増剛造』(林浩平著)出版記念トーク&パフォーマンス第一部が、YouTubeチャンネル「吉増剛造 gozo's DOMUS」にアップされました。
https://www.youtube.com/watch?v=cun8lZRfU7w
Thursday, January 30, 2025
Wednesday, January 22, 2025
怒りを、未来に向けての私を問う激しさを
ひとつのフレームが、シャッターに置かれた指のわずかな動きが、一瞬の時―世界を凝視し固定(凝結)する、そしてそこに、ゆるぎない世界を、完璧な世界を出現させる。しかし世界はゆるぎないものなのか、それほどに整ったものなのか、心はゆるぎないものなのか、確信に満ちたものなのか、いやそうではない。世界は安定などせず、いくつもの対立さえする層をもった複合的な、相反する価値と判断の結合を含んだやわらかな不定の存在なのだ、そして心もまた、あまりに曖昧なとりとめのないものではないか。あるいは展覧会の後半は、その甘美な写真の魅力の虜となることへの拒否という思いがあったのではないだろうか。世界の、複合的な構造には複合的な視線(視点)を、組み合わせていく。いくつもの異なった断片(イマージュ)を寄せ集め重ねていく、いくつもの異なった手法と技術を重ねていく、写真の配列を変え、ことばやスクラッチといった異物を加え、時間を混乱させ、放り出す。この展覧の後半の作品たちは、あまりに前半と趣を異にしている。そして、現在という時点での重要度は、あきらかに後半の作品群にあるだろう。
……すでに、過去ではなく問題は現在であり、これからの明日の時間なのである。ひとつの視点から世界を統合的に語りうるものとして、ロマンチックにさえ語りうるというところから、いくつもの視点の間でさまようこと、多次元的な時間の導入、統合されていく時間と空間、重ね合わされ、対立を作り出され、隠され、そして傷つけられ、消えるにまかされていく映像たち、みることにおいて、観賞という受動的な立場は奪われ、観客はそこ(イマージュ)に溺れることを拒否されていく。込められるメッセージは、ふたたび攻撃的なものとなり、世界の不条理に向けての絶え間ざる抗議、怒りを、未来に向けての私を問う激しさを蘇らせてくる。ふたたび、みたび、私を問うことがはじまり、過去が美しさに彩られていくことへの怒りと悲しみが、そこには溢れている。
谷口雅「ロバート・フランク――ムーヴィング・アウト」展評・抄、1995年
Sunday, January 19, 2025
ヴァナキュラーとオリジナリティ
2月5日(水)18:00〜20:00、恵比寿の日仏会館で行われる恵比寿映像祭シンポジウム「ヴァナキュラーとオリジナリティ」に橋本一径さん(早稲田大学)、川出良枝さん(東京大学)、田坂博子さん(東京都写真美術館)と参加します。
https://www.fmfj.or.jp/events/20250205.html