Wednesday, January 20, 2010

ARICA「KIOSK-THE STAND」ニューデリー公演

1月14日(木)、ニューデリーの国立演劇学校(National School of Drama、NSD)主催の第12回国際演劇祭に、ARICAが招待され国立演劇学校近くの劇場「LTG」で、「KIOSK-THE STAND」を19:00からと21:30からの2回公演する。当日はリハーサルから公演まで終日暖房のない劇場にいてすっかり風邪を引いたが、本番の、特に初回はこれまでで最も熱くヴィヴィッドな反応を得た舞台となった。元・女綱渡りでいまはKIOSKの店員がただ水と新聞を売る準備をし続けるこの芝居は東京、横浜、ニューヨークで繰り返し発表したが、「反復」に内包される振幅や可能性という、物事のあるいは希望の基本を、改めてインドで会場の内外で教えられた。
翌15日(金)にはNSDで、演出家の藤田康城、主演の安藤朋子、制作の前田圭蔵と私は、英文学者で演劇評論家のJaved Malick氏をモデレーターにトーク・セッションを行なった。われわれの作品を見て下さった多くの学生・演劇関係者が、次の日も来て下さったことに心からの感謝を。だが主催者の確かな運営と熱心な聴衆も、この国の一端を示す指標に過ぎない。残った自由時間に訪れたオールド・デリーのマーケットやスィク教の寺院にも別種の鮮烈な印象を得た。ともあれもう少しみんなで続けてみよう。しかしこの時期デリーの夜霧は凄まじい。ほとんど何も見えなくなる。

http://www.nsdtheatrefest.com/kiosk.html