Sunday, June 5, 2011
札幌、溪頭、東京
5月28日(土)札幌。日本映像学会第37回全国大会シンポジウム「イメージの虚実」にパネリストとして参加(青山真治、上野昻志、荒井晴彦、太田曜、藤井仁子各氏と、司会は伊藤隆介氏)、北海道大学学術交流会館。29日(土)台北。国際学会・ワークショップImaginAsiaに参加するため。今年は国立政治大学(台湾)、明治大学(日本)、チュラロンコン大学(タイ)、南カリフォルニア大学(アメリカ)、バプティスト大学(香港)の五つの大学に在籍する、13の国籍の教員・学生が参加。30日(日)台北師範大学の宿泊施設で当DC系院生ほか学会参加の全メンバーと合流、バスで移動。南投県桃米で、1999年同地での921大地震の際に、日本からの支援で建設された「紙教堂」(紙製の教会、坂茂設計)を見学。また同県内湖で99年の震災後、エコロジーを念頭に置いて新築された内湖國民小学校を見学。学会開催地である溪頭自然教育園区内の青年活動中心に到着。19:00〜21:00、学会の第1セッション。まず管啓次郎さんの詩「非在の波」朗読。大震災に触発されたものだが、動物のことをふだんから考え抜いていなければできない素晴らしい詩。続く私は韓国の写真家ブムンの近作「Naksan」について発表。管さんの詩と私の発表原稿の中国語への翻訳を黄耀進さんが担当、たいへん有り難いことだった。この他、他大学の教員によるプレゼンと講義が行われる。南カリフォルニア大学の学生たちの制作したアニメーションの水準の高さに驚く。31日(月)午前、溪頭の湿潤な森をフィールドワーク。午後一人バスで台中へ出て新幹線に乗り換え台北へ。夜、空路東京へ戻る。残った学生諸君は多くの収穫を得たはず。6月1日(火)東京田町・笹川記念会館で日本写真協会賞授賞式。学芸賞(賞状と盾)をいただく。新人賞の村越としやさんの写真はみな故郷の福島の風景だった。