Monday, October 9, 2023

描かれた「もの」

 「散文による表現は、読者に文章の世界にはいって行くことを意識させる間は、まだ詩の残滓をとどめているといえるので、その特質である即物性を十分に発揮するとき、読者はただそこに書かれた言葉でなく、描かれた「もの」を見るはずです。」(中村光夫)