7月15日(日)〜19日(金) 学生たちと国際学会+シンポジウムImaginAsia 2019へ。シンガポールの南洋美術学院。一部プログラムが東南アジア美術フォーラムとの共同開催となり、パフォーミング・アーツ関係者の参加も想定されたため、私はARICAの活動について発表を行う。国立博物館の日本統治時代の常設展が充実している。昭南神社跡のある、郊外の奥深い森を散策する。次年度のImaginAsia はタイで開催が決定。
7月27日(土) 那覇・銘苅小学校で山城知佳子作・演出の舞台「あなたをくぐり抜けて」を観る。身体的なミメーシスを通じて、いかに字義的に記憶の継承へ接近するかという持続的な試みの、現時点における集大成に思える。同時に、「りっかりっかフェスタ」(=国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ)という枠組みを吟味しつつ、小学校という特殊な場所を逆にうまく活用して、その複合的でアシメトリーな構成を、リアルタイムのむしろシンプルな強度を持つ劇空間へと転移させていた。
8月3日(土)・4日(日) 今年度から審査員を務めている「東川賞」の授賞式とフォーラム参加のために、東川町へ。受賞作家を囲むフォーラムでは、太田順一氏、奥山淳志氏、ローズマリー・ラング氏のセッションに加わる。5日(月)・6日(火)、東川を離れ北海道の友人たちの導きにより、天塩川沿いに北上して稚内に至る。
写真は、戦時下に水銀鉱山があり、多くの「徴用工」も働いていたという、美深町小車地区付近のいま。