Monday, January 26, 2015

笠間悠貴写真展「Air」


新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系M2、当研究室の笠間悠貴君の写真展が、東京・西神田で本日から開催しています。

大型カメラによる写真の再現性を極限まで追究し、目に見えない風など大気の状態まで精緻に写し出そうする試みで、修士修了制作となります。
ぜひご覧いただければ幸いです。

笠間悠貴写真展「Air」
会場:GALLERY mestalla

東京都千代田区西神田2-3-5千栄ビル1階
1/26(月)―2/7(土)
13:00―19:00(最終日17:00まで)


Monday, January 19, 2015

内野桃写真展+阪田清子個展

新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系M2内野桃さんの写真展を、東京・表参道画廊で本日より開催します。住宅街に潜む事物の魅力を中判カメラで引き出した展観で、修士修了制作となります。

また表参道画廊に隣接するMUSEE Fでは、同専攻・系M1岡田有美子さんがキュレーションする「阪田清子個展 雪道で落とし物をしてはいけない」を同時開催。阪田さんは沖縄在住の気鋭のアーティストで、時間をかけて生成した塩の結晶を用いた新作インスタレーション作品を発表します。

内野さん、岡田さんは当研究室のメンバーです。ぜひお立ち寄り下さい!

「内野桃写真展 Pause」会場:表参道画廊
「阪田清子展個展」会場:MUSEE F

東京都渋谷区神宮前4-17-3
アーク・アトリウム B02 (表参道画廊・MUSEE F)
1/19(月)―1/31(土)
12:00―19:00(最終日17:00まで)

Saturday, January 10, 2015

都市のしおり—作品・資料・図書の展示

明日1月11日(日)から1月20日(火)まで、明治大学生田図書館Gallery ZEROで、「都市のしおり—作品・資料・図書の展示」と題した展覧会を開催します。大学院生・大学生の制作した作品に加え、ゲストとして写真家の金村修さんの参加を得て、近作のカラー動画作品「Dead-Stick Landing」を展示します。


他に本展では、1973-74年に『朝日ジャーナル』誌上で連載された「グラビア・都市」をいくつか紹介しています。以下はその解説(拙稿)です。

《1970年代初頭の『朝日ジャーナル』は、70年の安保改定を期に高揚した学生・市民の政治運動が急速に著しい退潮を迎える中、規定路線として定着していく高度経済成長において、その暗部とも陥穽ともいうべき公害、自然破壊、都市問題などを頻繁にテーマに取り上げている。
 同誌のグラビア頁は、社会的なテーマにリアリティを与えるものとしても存在した。したがってそこに記されるキャプションと写真との提携は、極めて密接であった。その限りでは『朝日ジャーナル』もまた、占領下を脱した1950年代以降の日本のグラフ・ジャーナリズムが、総合雑誌を舞台に展開してきたグラビア頁のエクリチュールの「伝統」を踏襲する。
 しかしながら、ここに展示する同誌の「グラビア・都市」には、そうした伝統に拘泥せず、むしろその予定調和的な構成を破壊するような、挑発に満ちた「方法」が見られる。1973316日号から連載が開始され、翌74315日号まで1年間、52回にわたって続いた「グラビア・都市」は、記号学的分析、しかもミクロロギー(微視的分析)というべき、都市の構成要素を成す細部への徹底した凝視によって、都市的なるものの虚妄を多角的に鋭く衝いている。同時にそれは、1980年代の日本に顕在化することになる「都市論」を先取りする試みでもあった。この連載には、クレジットされているだけでも荒木経惟、関谷勲、中川道夫、森山大道、山田脩二など有為の写真家が含まれ、また文明批判的な視点に定評のあるグラフィック・デザイナーの木村恒久はフォトモンタージュを披露、中平卓馬も何度かあえて匿名で写真を提供している。》


Friday, December 12, 2014

『美術フォーラム21』第30号


『美術フォーラム21』第30号【特集:現代美術の歴史学—戦後の日本】に以下の一文を寄稿しました。

「中平卓馬と反ツーリズムの思考」、『美術フォーラム21』第30号、2014年11月、84-88頁。
http://www1.odn.ne.jp/daigo-shobo/contents/bf21/bf030.html

Wednesday, December 3, 2014

水—作品と図書の展示


きょうから、明治大学生田図書館ギャラリーゼロで、水をテーマにした展覧会がスタートしました。新域創造専攻ディジタルコンテンツ系管啓次郎研究室と私の研究室の企画で、写真家の赤阪友昭さん、美術家の中村絵美さんをゲストに迎えています。

私は近頃の旅の備忘録として撮影した写真をならべています。以下はその解説です。

《似島は明治天皇を軍の最高司令官として広島に大本営が置かれた日清戦争の時から、出征兵士が外地から帰国して検疫を受けるため一時滞在する要所となった。広島に原爆が落とされた直後、似島の検疫所にはおびただしい瀕死の被爆者が運び込まれては、その多くが息を引き取っていった。最期の望みは水。水を飲むこと。

 玄界灘に浮かぶ孤島・沖ノ島の祭祀遺跡から出土した奉献品を見る機会があった。ほどなく宗像三社のうち、宗像市田島の辺津宮と大島の中津宮を訪れて、大島から沖ノ島の沖津宮を遙かに遠望した。沖ノ島に上陸する機会は一年に一度、5月27日、日露戦争における日本海海戦に勝利した記念日に限って、200人の男性にのみ与えられる。本土から限りなく隔たった水域に、古代と近代が短絡する。その短絡が、クニの戦勝の記憶のためではなく、長く続くシマの水と森と鳥の戯れのためであれ!》

展覧会は1月8日(木)まで。

Thursday, November 27, 2014

あなたの所有する風景

あなたの所有する風景
戦争が行われている風景
文学から知る風景
遠くから見るだけの風景
工場のある風景
想像されもしくは想起される風景
棘のついた植物のある風景
観光客の訪れる風景
テクストのある風景
被害を受けた風景
食べ物を生産する風景
シュルレアリスム絵画のような風景
家族と暮らした風景
広告で見る風景
道徳的内容のある風景
スモッグに満ちた風景
政府に帰属する風景
夜ほんとうに暗くなる風景
アースワークになった風景
あなたの性交する風景
価値ある鉱物を有する風景
水を必要とする風景
鉄道と車道のある風景
歌によって創られる風景
過度に規定される風景
他の惑星のような風景
古代文明の痕跡を示す風景
あなたを狂気にする風景
                                  —Lewis Baltz

Friday, November 21, 2014

爆心地の写真1945-1952 photographers' gallery press no.12

広島の原爆の写真を特集したphotographers' gallery press no.12 に寄稿しました。また二つの座談会に出席しています。笹岡啓子さんが実に丹念に編集した執念の1冊、資料も極めて充実しています。本誌をぜひ多くの方々に手にとっていただきたいと思います。

「不鮮明について—松重美人、最初の1枚」、『photographers' gallery press no.12』【特集 爆心地の写真1945-1952 】photographers' gallery 、2014年11月、29-37頁。

倉石信乃、小原真史、白山眞理、橋本一径、北島敬三、笹岡啓子(座談会)「松重美人の5枚の写真をめぐって」、同誌、13-28頁。

倉石信乃、小原真史、白山眞理、北島敬三、笹岡啓子(座談会)「『LIVING HIROSHIMA』をめぐって」、同誌、51-79頁。

「追補03 中島健蔵」(同座談会の内)、同誌、57頁。

「追補05 『hiroshima-nagasaki document 1961』」(同座談会の内)、同誌、59頁。