Saturday, April 25, 2009

石内都 infinity∞ 身体のゆくえ

標記展覧会の内覧会を見に昨日、高崎の群馬県立近代美術館まで出かけました。見応えのある展示。原爆ドームの写った一部破れてテープで留めた風景写真の複写に注目しました。この展覧会の図録として制作された書籍に寄稿しています。
「彼女あるいは私の分身−《Mother's》とその他の連作」、『石内都 infinity∞ 身体のゆくえ』求龍堂、2009年、120-125頁。[英訳:"Her Alter Ego and Mine: Mother's and the Other Photographic Series of Ishiuchi Miyako"(trans.Stanly N. Anderson), Ishiuchi Miyako Infinity∞(Tokyo: Kyuryudo Art-Publishing, 2009), 139-145.]

Saturday, April 18, 2009

Contemporary Photography #1 藤部明子「at zero」

明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系では、明治大学生田図書館Gallery ZERO における現代日本写真のシリーズ展示 Contemporary Photography の第1回として、写真家・藤部明子の個展を開催します。

contemporary photography #1
藤部明子「at zero」

2冊の写真集「The Hotel Upstairs」「Memoraphilia」で
鮮烈な印象を与えた写真家、藤部明子の個展を開催します。
日常生活の中に潜むかたちと色彩に対する鋭敏な感覚をお楽しみください。
写真集の制作過程がわかる校正紙も合わせて展示します。

主催 明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系

協力 ステュディオ・パラボリカ
   ZEIT-FOTO SALON
   写真の町 東川町 
   明治大学国際日本学部 旦敬介研究室

会場 明治大学生田図書館 Gallery ZERO
   一般の方は図書館入口ゲート前の呼び出しボタンにて係の者をお呼びください。

会期 2009年5月12日(火)〜6月21日(日)

開場時間 平日 8:30〜19:00、土 8:30〜18:30、日 10:00〜16:30
     ただし5月29日(金)は13:00〜22:00

ギャラリー対談「写真集とデザイン」藤部明子+ミルキィ・イソベ(グラフィックデザイナー)
5月20日(水)18:00より 予約不要・無料

問合せ先 明治大学生田図書館 (電話:044-934-7945)

Friday, April 17, 2009

今日の写真2009 第5回

「今日の写真2009」、『アサヒカメラ』2009年5月号(177-181頁)、第5回目のゲストは建築史家の五十嵐太郎さん。ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展、やなぎみわ「マイ・グランドマザーズ」、「夜明けまえ 中部・近畿・中国地方篇」、スティーブン・ギル「Hackney Flowers」、大山顕「高架建築」、ゲルハルト・リヒター「Wald」などが話題にのぼっています。ペンタックス67IIは9月末で生産終了との報(148-149頁)。

Monday, March 23, 2009

今日の写真2009 第4回

「今日の写真2009」、『アサヒカメラ』2009年4月号(205-209頁)、第4回目のゲストは美術評論家の松井みどりさん。米田知子、柴田敏雄、小島一郎、ヴォルフガンク・ティルマンス各氏の写真が話題にのぼっています。今月号では木村伊兵衛賞受賞者の言葉(浅田政志『浅田家』)と選考理由が掲載されています。

Thursday, February 26, 2009

ゲストは陣野俊史さん、BOOK246×明治大学DC系 連続トークセッション 第3回のお知らせ

BOOK246×明治大学DC系 連続トークセッション
見えるもの聞こえるもの - What We See, What We Hear
第3回 「自分のスタイルを生きること」
陣野俊史×倉石信乃×管啓次郎

文芸・音楽批評で活躍する陣野俊史さんをお招きし、
フランスと日本のラップや現代の音楽文化についてお話をうかがいます。

陣野俊史 Toshifumi Jinno : 文芸批評家。DC系兼任講師として「音楽文化論」を担当。
倉石信乃 Shino Kuraishi : 批評家、詩人。明治大学DC系准教授
管啓次郎 Keijiro Suga : 翻訳者、エッセイスト。明治大学DC系教授。

http://www.book246.com/item_special_f.html

■開催概要■
2009年3月14日(土) 18 : 00 - 20 : 00
会場 : BOOK246店内
入場料 : 500円
店員 : 30名(要予約)
予約・問い合わせ先 : 03-5771-6899 (BOOK246) / info@book246.com
メールの場合は、以下の予約フォーマットにご記入の上、上記アドレスまでお送り下さい
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<BOOK246×明治大学 トークイベント 第3回「自分のスタイルを生きること」参加申し込み>
お名前:
参加人数:
電話番号:

以 上

Monday, February 23, 2009

「中平卓馬、その軌跡と問い」「今日の写真2009 第3回」

新刊のご案内です。いずれも対談・鼎談です。

『KAWADE道の手帖 中平卓馬 来たるべき写真家』(河出書房新社、2008年)に八角聡仁さんとの対談「中平卓馬、その軌跡と問い」が掲載されました(2-31頁)。中平卓馬への「入門」という趣旨の対談です。再録を含め、注目の論考・エッセイが多く収録されています。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309740249

「今日の写真2009」、『アサヒカメラ』2009年3月号(181-185頁)、第3回目のゲストは詩人の吉増剛造さん。
ロバート・フランク、中平卓馬、高梨豊、森山大道、そして吉増剛造さんご本人の写真と映画が話題に上っています。
http://www.osiris.co.jp/gc.html

「小島一郎−北を撮る」展、青森県立美術館

22日(日)、写真家・小島一郎の展覧会を見に日帰りで青森県立美術館を訪れた。見所の多い、投げかける問いの重い、実に素晴らしい展覧会だった。以下は備忘録。

小島の写真を名取洋之助が見出したことに興味をひかれた。モダニズムの風景描出にとって必要な経路は、「ローカル・カラー」を的確に把握することを通じてそれならざる非在の・普遍的な「風景」を形成することだ。小島の写真は名取のそうしたヴィジョンに該当しただろうが、その時名取の念頭にあったのは「日本型リアリズム」の広範な布置(土門拳から木村伊兵衛まで)に対抗する意識かもしれなかった。つまりローカル・カラーの適用をめぐる戦前期から続くヘゲモニー争いに、小島は巻き込まれた。名取の提出する明快な図式、主観主義写真=図画写真/リアリズム写真=綴方写真も、この係争にかかわっている。

これも関連することだろうが、小島の下北は木村伊兵衛の批判にさらされた。おくればせの反論を用意しなければならない。

遺棄された開拓地ヌラ平の写真と、小島の北海道のわずかな写真を並べて考えてみること。豊島重之の構成したコーナー、明治初年の北海道開拓写真と小島の北海道写真のプロジェクションを見ながら、「入植」というコンセプトの日本写真史へのさらなる拡大適応の可能性を想像した。

小島は、「トランプ」と仲間に呼ばれた名刺判サイズのプリントを貼付したアルバムを作っていた。「トランプ」は、名取(たち)が日本工房以来使っていて岩波写真文庫に引き継がれたはずの、アーカイヴ構築のためのプリント管理システムに倣っているように思えた。あのカタログ化は、名取的な編集の政治性と美学的特性を最もよく体現するもののように思える。トランプを並べてさまざまな「役」を作っていくこと=組写真作り。そこでは「役」が作りやすいようなアーカイヴが前提とされてしまう。だがそれが果たして小島の資質に合っていたかどうか。など。

展覧会は3月8日(日)まで。http://www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/22/
充実した図録/写真集成に関する情報。http://inscriptinfo.blogspot.com/