Wednesday, December 10, 2025

「北島敬三 写真展 借りた場所、借りた時間」長野県立美術館

 


現在長野県立美術館では「北島敬三展 借りた場所、借りた時間」が開催中です(1月18日まで)。北島さんの半世紀に及ぶキャリアの集大成となる回顧展ですが、現在の視点から慎重に選択された極めて今日的な提言ともいえる充実した展観です。しかもすべてを作家まかせにせず、自らの主張をも貫いて北島敬三を「読み返す」とした、担当学芸員・松井正さんの手際も見事です。

https://nagano.art.museum

関連展示として、同じフォトグラファーズ・ギャラリーのメンバーである岸幸太さん、笹岡啓子さん、篠田優さんによる見応えのある3人展も、同館本館1階交流スペース・オープンギャラリーで開催されています。

私は二つのトークイベントに参加しており、去る12月7日(日)の笹岡啓子さん、松井正さんとのトークを終えたところです。来年1月11日(日)には、北島さん、青森県立美術館学芸員高橋しげみさん、松井さんとの2回目のトークにも参加します。

https://nagano.art.museum/event/keizo-kitajima-borrowed-place-borrowed-time_event6  

展覧会では大部の図録が刊行されており、風景の連作について寄稿しました。

「風景の役目—〈Untitled Records〉」、松井正ほか編『北島敬三写真展 借りた場所、借りた時間 カタログ』PCT、2025年、289-295頁。【英訳:"Roles of Landscape: Toward Untitled Records", translated by Mutsuko Murakami, in Keizo Kitajima: Borrowed place, borrowed time, edited by Tadashi Matsui, et. al.(exhibition catalogue)(PCT: Tokyo, 2025) , 296-304.】



Tuesday, December 2, 2025

『孤島論』書評 東奥日報

本日12月2日の東奥日報朝刊に、青森県立美術館の高橋しげみ さんによる『孤島論』書評が掲載されました。この本から、「「島」はその場所を生き抜こうとする人がいる限り、豊かな「中心」であり続ける」という「希望」の側面を引き出す、とてもありがたい評でした。

Sunday, October 12, 2025

北島敬三『USSR 1991 』[新版]

 

北島敬三『USSR 1991』[新版]が刊行されます。ソ連崩壊の年に『アサヒグラフ』のために長期取材した記録に、1983、84年の東欧の写真を加えた新版です。さらにソ連のパートには写真家による個々の写真へのキャプション、東欧のパートには「追想」と題されたエッセーが収載されています。私も一文を寄せています。

「個と差異の散らばり」、北島敬三『USSR 1991』[新版]PCT、2025年10月、頁番号なし。【英訳:"Scattered Individuals and Differences," translated by Robert Zetzsche, in Keizo Kitajima, USSR 1991, New Edition(PCT: Tokyo, 2025), n. p.】

https://photoandculture-tokyo.com/contents.php?i=5952

Sunday, September 21, 2025

著者インタビュー アートコレクターズ

 

『アートコレクターズ』8月号に『孤島論』の著者インタビューが掲載されました。

「著者インタビュー 倉石信乃『孤島論』」『アートコレクターズ』No.197、2025年8月号、111頁。

https://www.tomosha.com/book/b666437.html

Sunday, September 14, 2025

『孤島論』書評 美術手帖

『美術手帖』2025年10月号に中島水緒さんによる『孤島論』書評が掲載されました(Bookの欄、229頁)。ふだん多くの島々の地理と歴史に囲まれて暮らしていることを、改めて想い起こす評をいただきました。

Wednesday, August 27, 2025

上原沙也加「白い季節」


上原沙也加さんの写真展「白い季節」のトークに上原さん、同展のキュレーター・岡田有美子さんと参加します。9月7日(日)11:00から、場所は、展覧会場の沖縄・宮城島にあるSugarcane Room Gallery + Cafeです。詳しくは以下。ぜひお立ち寄り下さい!

https://sugarcane-room.space/上原沙也加%E3%80%80「白い季節」/ 

https://www.tokyoartbeat.com/events/-/Sayaka-Uehara-In-the-white-season/sugarcane-room-gallery-cafe/2025-09-04



Tuesday, August 26, 2025

紹介 丸川哲史・岩野卓司編『野生の教養Ⅱ 一人に一つのカオスがある』

 

明治大学教養デザイン研究科のサイトにある「教養デザイン ブック・レビュー」に、『野生の教養Ⅱ 一人に一つのカオスがある』の紹介文を書きました。本書は同研究科の教員の方々が「カオス」をテーマに文章を寄せた論集です。ちなみに表紙の木版画は丸川哲史さん作。

https://www.meiji.ac.jp/humanity/bookreview/15_yaseinokyouyou2_book.html?channel=main